たびびと

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どちらが苦しい 食べすぎの話 エジプトの風

2010年01月27日 | こころの旅
三つ目です。

今回の話は少し変わっています。

「何かあやしいな」
と思われた方は、どうぞとばしてください。

空腹時と食べすぎたとき、どちらの方が苦しいですか。
もちろん、飢餓で苦しむような特別な空腹の場合は除きます。一般論です。

食べすぎたときの方が苦しいかと思います。

「食べ過ぎは体によくない、世界には食べ物に困っている人がたくさんいる」
とよく言われます。
わかっていますが、どうしても食欲をセーブできず、お腹一杯、120%食べてしまうことがよく(毎日?) あります。
そして、当然、直後に苦しくなります。

海外に在住していたときのことです。
日本人関係者の方の自宅で、手料理の日本食をおよばれする機会がありました。
その都度、今までの大食レコードを更新していました。

一方、空腹時は適度に心地がいいですね。

偉大なる宇宙は、人間に食の苦しみを与えました。
空腹の苦しみ。そして食べ過ぎの苦しみ。

どちらが大きな苦しみでしょうか。
食べすぎのときですね。

宇宙の摂理は、
「食べすぎはよくありませんよ」
とメッセージを贈ってくれているのかもしれません。

京都大学の西田英介先生が線虫の実験をしました。
えさを減らすと寿命は1.2倍に延びました。
えさを減らすだけでなく、一定間隔で、えさなしの期間を何度か作ります。すると、寿命は更に延び1.5倍になりました。また、活動性も高まりました。

米国ウィスコンシン大学マディソン校では、20年間、猿の観察をしてきました。
通常量のえさを与えたグループの猿は、しわができ、表情も乏しくなりました。
えさの量を減らしていたグループの猿は、いつまでも若々しく、活発さを継続していました。

ウィーン腫瘍研究所が、がんに侵されたネズミを、8日間完全断食したグループと3カ月の間低カロリー食にしたグループに分け、経過を調査しました。驚くべきことに、いずれも腫瘍細胞が壊死するという結果が出ました。

「人は虫や猿とは違うから…」
今日も食後のデザート、お菓子に手がのびます…。

ところが、次のニュースを知って、ついに言い訳ができなくなってしまいました。

「米国マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャランテ博士は、長寿に関係するDNAサーチュインが、少食によりスイッチオンになることを発見」

僕のように食べすぎていると、一体どんなDNAがスイッチオンになるのでしょうか…。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思っています。
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