Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

読まなきゃいけない本と読みたい本

2005-03-06 | Japan
2005.03.06.Sun
*恩師の田畑先生の故奥様の四十九日の法要に参列。久々にお坊さんの講話を聴く。大先輩である環境省のK氏から、外来種問題について話を聞く。氏曰く、高尚な趣味であると自覚していた釣りが否定されたことにより、プライドを傷つけられたことが大騒ぎの一番の理由だという。それ以上深く話をしなかったが、ちょっと違うような気がする。

*帰りに新宿の紀伊國屋書店に寄り、都市・農業共生空間研究会編著『これからの国土・定住地域圏づくり 都市と農業の共生空間を目指して』鹿島出版会、2002を購入。ぜんぜん面白くないんだけれど、知識として読まなければならない書物が多すぎて、最近、ちょっと退屈。しかし、「都市と農業の共生空間」なんて、言葉に出すのも恥ずかしいような文句を本のタイトルにしちゃうんだからすごいよね。まあ役所的には受けそうなセリフだけどさ。「共生」とか「再生」っていかにも胡散臭いキーワードだよね。

*行き帰りの電車では(買った本は読まず)、P.ゲデスの『進化する都市』を改めて読み返す。大学院の頃に読んですっかり内容を忘れていた(というか理解できなかった)本で、イギリスに行く前に再読しとけばよかった。悔やまれる。詳細はまた後ほどListed Booksでレビューするつもり。

*帰宅して、明日締め切りの原稿に取り組む。今夜も徹夜か。意識がもうろうとしている。こんなこと書いているから時間がなくなるのだ。

Rosa Chinensis によせて

2005-03-06 | Japan
また、チャイナローズ(Enya)を聴いていた。で、よせばいいのに、Googleで検索なんかするから、眠れなくなる。。。こういう深遠なる世界というのは、人間の欲望ー花卉偏愛と園芸経済に裏打ちされたーの底知れぬ深みを垣間見るようで、ある意味怖く、また感嘆もする。ところで、最近「薔薇族」が廃刊になったらしい(現在インターネット上で復刊)。同性愛雑誌の草分け的存在で、「男同士の愛の場所は薔薇の木の下だった」というギリシャ神話から引用したという(http://www.asahi.com/culture/update/0922/007.html)。また、横浜市の「花」は薔薇だ。西洋の薔薇の多くが開港間もない横浜から日本へ上陸したと伝えられているからだそうである(http://www.city.yokohama.jp/me/green/kikaku/shinohana.html)。デパート「タカシマヤ」のトレードマークも薔薇だ(http://www.rosecircle.net/)。「美しい薔薇には刺がある」なんてのもある。それから、ヘンなヤツはよく薔薇を口にくわえている(←テレビでしか見たことないが)。ガンズ・アンド・ローゼスというロックバンドもあるな(銃と薔薇はアレとアレの隠語だ)。「酒と薔薇の日々」なんてのもあった。「フォア・ローゼス」という有名なバーボンもある。話が脱線した。ともかく、日本での薔薇のイメージは、「キザ」か「ゲイ」がいいところ。

でぇもぉ~、イギリスの国花が薔薇だよねぇ~(←出た)。『二つの薔薇』はスティブンソン作の有名な英国小説。その舞台が「薔薇戦争」(お互いに薔薇の家紋をもつランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)) 。故ダイアナ妃がイングリッシュ・ローズと呼ばれたように、イギリスの美人はそう呼ばれる(http://woman.excite.co.jp/beauty/cosme/world/england_001.html)。しかし、スコットランドやウェールズの美人をこう呼んだらたいへんなことになるから注意が必要だ。ちなみに、エルトン・ジョンはダイアナの追悼コンサートでダイアナのことを慣習に従って、「イングリッシュ・ローズ」と歌った。時折しも、スコットランド議会の成立を認めるか認めないかの国民投票の直前だった。英国の元プリンセスがイングリッシュ・ローズと歌われたことは、その時ばかりはスコッツにとって耐え難かった。で、国民投票の結果、スコットランド議会の成立が認められた。エルトンの歌を聴いて憤ったスコッツの大量票が集まったのだと、まことしやかに伝えられている。いずれにしろ、イギリス人にとって薔薇は身近でなおかつ特別な存在なのだ。ところで、くだんのチャイナローズは18世紀頃には既にイギリスで栽培されていたという(http://platonnet.mine.nu/~plant/akiko_s/rose/rosa5.html)。その後数多くの園芸品種が生まれている。イギリス人こそ正真正銘の薔薇族と言えよう。同性愛に寛容だし(←ちがう)。

Japanese Gardens in Britain

2005-03-06 | Media
"In 1915 Laurence Weaver, editor of Country Life, wrote: 'The disposition of a few typical ornaments, of a bronze stork here and a stone lantern there, does not make a Japanese garden; it only makes an English garden speak with a Japanese voice.' Gardens in the United Kingdom have tended not to follow strictly the principles of Japanese garden design, for example the concern for borrowed scenery, or the vital balances in the asymmetry. However, the temptation in English garden to let trees and shrubs grow naturally, and particuraly to allow colour to take over, has in many cases evolved into a very successful hybrid of Japanese and western elements." (by Amanda Herries, p.36-37, A Shire Book, 2001)