Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

生存のランドスケープ〜撹乱を受け容れるまちづくりとグリーンインフラ〜

2022-05-10 | Presentations

2022年5月9日、日本学術会議公開シンポジウム・第13回防災学術連携シンポジウム「自然災害を取り巻く環境はどう変化してきたか」に、日本造園学会 社会連携委員会 防災小委員会委員長の立場で参加させてもらい、「生存のランドスケープ〜撹乱を受け容れるまちづくりとグリーンインフラ〜」と題して発表しました。造園学は災害を撹乱と捉える(捉えたい)!という話を皮切りに、L2津波の想定は撹乱を受け容れるまちづくりの布石!!であって、その具体的手段がグリーンインフラである!!!という三題噺をさせていただきました。

 

 

 


グリーンインフラによる水循環の再生

2022-04-27 | Presentations

三谷徹先生にお声がけいただき、東京大学工学部建築学科でレクチャー「グリーンインフラによる水循環の再生」。たくさんのご質問、ありがとうございました。m(_ _)m


グリーンインフラと持続可能なまちづくり

2022-04-23 | Presentations

千葉市緑と水辺のまちづくりに関するWEBフォーラム〜これからの緑と水辺のまちづくりについて〜に参加させていただき、表題の講演をしました。策定中の千葉市新緑と水辺の基本計画「緑と水辺のまちづくりプラン2023(骨子案)」についての担当課からの説明の後、同計画策定委員会の会長を仰せつかっている当方の講演、副会長の押田桂子先生のご講演「緑と水辺の都市デザインを考える」を呼び水に、参加の市民の皆様と意見交換を行うという催しでした。このような、いわばオンライン型公開ヒアリングのような企画は初めての経験で、行政計画の議論の進め方の一手法として今後の可能性を感じたしだいです。


英国のグリーンインフラ計画にみるニーズの評価と証拠に基づく政策立案(EBPM)の試み

2022-02-23 | Presentations

委員を仰せつかっている、グリーンインフラの社会実装に向けた緑の基本計画のあり方検討会(国土交通省公園緑地・景観課/都市計画課,プレック研究所)の第3回検討会(2022年2月22日オンライン開催)で、「英国のグリーンインフラ計画にみるニーズの評価と証拠に基づく政策立案(EBPM)の試み」と題して話題提供させてもらいました。ちょっと古いですが請われて英国リバプールのグリーンインフラストラクチャー戦略(2010年)と、大ロンドンのグリーンインフラストラクチャーフォーカスマップ(2018年〜こちらは現在進行形)を紹介。グリーンインフラ計画におけるニーズ評価の重要性についてお話しました。

 


文部科学省著作教科書『高等学校用 造園計画』

2022-02-23 | Book Chapters and Books

文部科学省著作教科書『高等学校用 造園計画』実教出版 が発行されます(令和4年2月25日発行予定)。私は「第6章 公園,緑地の計画・設計」の改定を担当させてもらいました。審査は水内佑輔さん(東京大学)にお願いしました。

 


新しい言葉を使うからには新しい意義を!

2022-02-23 | Thought Pieces

一般社団法人日本造園建設業協会機関誌「日造協ニュース」第575号(2022年2月10日号)3面【学会の目・眼・芽】に「新しい言葉を使うからには新しい意義を!」と題して寄稿しました(依頼原稿)。3年前に日本造園学会に立ち上げたグリーンインフラ研究推進委員会での議論を踏まえ、グリーンインフラの取り組みに必要な考え方について私見を述べました。


千葉県をグリーンインフラの先進地域に!

2022-02-23 | Thought Pieces

一般社団法人千葉県造園緑化協会広報誌「ちばの緑」第79号(令和3年1月1日発行)に「千葉県をグリーンインフラの先進地域に!」と題して寄稿しました(依頼原稿)。発行は一年以上前ですが、ウェブでも公開されましたのでご紹介させていただきます。


北浦周辺の千年村候補地を訪ねて

2021-11-25 | Sketch of the day

2021年11月21日(日)に千年村疾走調査で訪れた霞ヶ浦や北浦周辺の鄙びた田園風景がなんとも素晴らしく、記憶に留めるべく作図。ただし掲載の陰影段彩図はブログ容量の関係で解像度を落としています。

それにしても、見事に自然堤防に乗り、時代が下ってもそこから一歩も降りようとしない完全な集落です。図1は図2を拡大したものですが、図2のような大縮尺の場合、段彩の分類はそれほど細かくする必要はありませんが、拡大して見ることも想定される場合は細かく設定しておかないと(拡大した時に)微地形が表現されません。図2は最大高低差約50メートルの地形を50段階に分類し彩色しています。このくらい細かく設定しておけば、図1のように拡大しても自然堤防や浜堤のような微高地もくっきりと浮かび上がります。

図1 旧行方郡逢鹿郷比定地周辺の陰影段彩図(赤色線は町字界、青色線は行動軌跡)

図2 北浦周辺の陰影段彩図(赤色線は町字界、青色線は行動軌跡)

 

描画メモ:QGIS(Mac)での描画にあたり、道路・建築物・水域・各種境界線などの基本項目および数値標高モデル(DEM5)の.shpへの変換はPC上で基盤地図ビューア(国土地理院)を用いて行い、QGISに読み込みました。ところが、基本項目は問題なく表示できたのに、DEM5の描画がうまくいきません。DEM5は.shpに変換済みとはいえポイントデータなのでQGIS上でさらにGeoTiff(.tif)に変換(ベクタをラスタ化)しないと地形が表現されません。QGIS上で.tifに変換できてはいるのですが標高値が0になってしまったりで起伏が全く表現されません。変換の際のパラメータ等の入力に問題があるのか何なのか、私の知識ではよくわかりません。そこでやむを得ずPCに戻り、今回もエコリスさんの「基盤地図情報標高DEM変換ツール」のお世話になることに。。エコリスさんのDEM変換ツールは.tif形式の陰影起伏図も同時につくってくれるのでとても便利です。無事QGISで描画することができました。それが下の図です。もう一つの課題としては、2つの二次メッシュの結合がうまくいっていないことです。QGIS上でラスタデータの結合(gdal_merge)を行っていますが、継ぎ目がキタナイです。2つのメッシュを構成するすべてのDEM5.xmlファイルを一つのフォルダにまとめてからGeoTiffに変換したほうが良いのかもしれません。

なお、DEM5.xmlの.shpへの変換はMacでもできないことはないようで、ネット上でもその方法が紹介されていますが、それを読んでも実行できる知識が私にはありません。また、意地でもMacにこだわるなら、品川地蔵さんが提供するツール「基盤地図標高変換(DemConv)」を使うと、DEM5.xmlをGeoTiff(.tif)に変換できるのでQGISで読めます。品川地蔵さんの他のツールを使うと陰影段彩図の描画もできますが、それを.tif形式で保存できる機能は、調べた限り、ないようです。


Big Wednesday

2021-07-24 | Sketch of the day

ビーチに降りていく階段が好きである。先日も、稲毛海浜公園検見川浜の階段状テラスがいいなぁと思ってスケッチしたところ。そうこうしているうちに、映画「ビッグ・ウェンズデイ」を思い出してググってこれもスケッチ。

待ちに待った大波に乗るべく、主人公のマットが廃墟も同然の階段をビーチに降りていくと、、、そこに懐かしい友ジャックとリロイが待っているという感動のシーン。(T_T)

スケッチは下手。しかもハンサムボーイたちの顔が台無しだ。修行が足りぬ。

Drawn by uni 0.7mm BLUE and RED Nano Dia Color on Daiso Sketch Book H(No.1) and proccessed with the "Vivid Filter" of Apple's Photo App.. 


国土交通技術行政の基本政策懇談会サードステージとりまとめ

2021-07-21 | Research Reports

委員として参加している表題の懇談会のサードステージとりまとめ。私は、「グリーンインフラの社会実装とパートナーシップ」と題して話題提供させてもらったほか、道路空間において、持続可能な交通手段の優先順位を高める(要は車線を減らす)ことで、歩行者や自転車に優しい空間としていくための余地を生み出すことなどを提起しました。自動車優先のままでは、「余地」を生み出すのは難しい。実に単純なことです。これは、技術の問題というより考え方の問題だと思います。


羊蹄(Rumex japonicus)

2021-07-21 | Sketch of the day

ギシギシ(羊蹄,Rumex japonicus

Prussian blue pencil and other colored pencils on memo pad.


稲毛海浜公園検見川浜

2021-07-12 | Sketch of the day

稲毛海浜公園に遊ぶ。ビーチを見下ろす階段状のテラス。午後の海風が立ち始め、一斉にウィンドサーファー達が水面に駆け出す。

0.5mm fiber tip pen and colored pencil on Daiso's Drawing Book (B6)


姫蒲と開放水面のスタディ

2020-09-26 | Sketch of the day

0.3mm HB mechanical pencil on white plain paper.


下水(げす)坂

2020-09-26 | Sketch of the day

御成道(おなりみち)は松戸有数の古道なのですが、忘れ去られています。銚子から鮮魚を運んだ鮮魚(なま)街道という名もあります。御成道の名は、徳川将軍が金ヶ作に鹿狩りに通ったことに由来します。古地図を見ると、野馬土手らしきものや並木なども確認できますが、いまは全く残っていません。歴史ある道だということを示す案内板くらいはいつか立てたいものです。この坂道は庚申塔前から吉兵衛屋敷、下水("げす"と読みます)などの小字を経て、いまは暗渠化されている国分川支流の谷に下りるのですが、下水という名は、この沢の存在、すなわち台地を下ると水が流れている、という地勢に因むのではないかと思われます。

0.5mm Fiber tip pen and coloured pencil on Daiso's drawing book.


想い出の新横浜通り

2020-09-24 | Memory of Yokohama life as a child

新横浜通りの三ツ沢から横浜駅方面に下る坂道の風景は忘れられない。新横浜通りは、新横浜駅から滝之上の自宅にタクシーで戻る時によく通った。と云っても決して頻繁ではなく、静岡の実家から横浜の自宅に戻る際、時々使った程度。当時、小学校が休みになると祖父母のいる清水に帰省するのだが、長い休みが明け新幹線の新横浜駅に降り立つ。そこで普通なら横浜線、京浜東北と乗り継いで山手駅に向かうのだけれど、新横で既に日が暮れ、ああ疲れたね!となると、タクシーで滝之上直行という決断が下される。しかし此れは可成り贅沢な決断であったと思われる。だから実際、全然頻繁ではなかったのだ。

夜の新横浜駅の記憶は全くない。其れも其の筈、当時の新横は見渡す限りの田畑或いは空き地で、其の侘しさは今の新横からは想像もつかない。むしろ実家のある静岡駅前の方が遥かに都会であった。そういう訳で、恐らく当時の新横浜駅前は真っ暗!だったのであり、故に記憶が飛んでいると思われる。それなのに、此の坂道だけは記憶が鮮明である。其の理由を留めておこうと思って此のスケッチを描いた。

新横から坂道迄の記憶も全く無い。其の間も恐らく真っ暗!だったからであろう。しかし此のS字カーヴの急坂に差し掛かると、先ず谷間に僅かばかりの灯火が見え始め、さらに下っていくとやがてパッと市街地の夜景が俯瞰される。其の見え方が劇的で、子供乍らにああ横浜に帰って来たんだ!と思うのだった。今だとランドマークタワーなど見えるようだが、当時はそういった高層ビルの灯は殆ど無かった筈である。

ところで此の坂道、実はつい最近までどこなのか分からずにいた。が、試しにGoogleマップで新横浜から滝之上の元自宅までのルートを検索をしてみた。すると一発で此の坂道を通るルートが出た。念のためストリートビューで確認したところ間違いはなかった。まさに此の坂道だった。ちなみに、夜の新横浜の記憶は無いと云ったが、昼の新横については忘れ難い想い出がある。其れについては稿を改める。

スケッチメモ:此のスケッチは、ストリートビューを写生したものがベースになっています。ストリートビューは昼間の映像なのと、鉛筆での夜景表現に自信がなかったので、普通のスケッチブック(白紙)に2B・4Bの鉛筆で昼間の風景をスケッチ後、フォトショップで色調補正(階調反転)、同じくフォトショップで灯火のみ描き込みました(混合ブラシツール使用)。前方を走る車の尾灯も赤のブラシで描いてます。更に其れをMacの写真アプリに読み込んで「ドラマチック(冷たい)」のフィルタをかけて仕上げています。夜景の雰囲気は出たと思いますが、スケッチが全然下手くそです。