平塚にあるキリスト教会 平塚バプテスト教会 

神奈川県平塚市にあるプロテスタントのキリスト教会です。牧師によるキリスト教や湘南地域情報、世相のつれづれ日記です。

教会ってどんな人が集まっているの?

2011-08-01 07:25:05 | 牧師室だより

牧師室だより 2011年7月31日 教会ってどんな人が集まっているの?

 よく電話で、「信者ではないのですが礼拝に行っていいのでしょうか?」という問い合わせがあります。「どなたでもいらしてください。大歓迎です」と返事をするのですが、まだまだ日本では教会は社会的認知を得てないようです。「開かれた教会」は私たちに与えられた大きな課題です。

 詩編133編1節に「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」とあります。大祭司を中心に礼拝をしている人々の姿は、なんという喜びと恵みに満ちていることか、と作者は歌います。今日的にいえば、教会という信仰共同体に人々が集まっていることがどれほど素晴らしいかを表す歌です。

 教会は、今の時代の中では大変珍しい集団ではないでしょうか。といっても何も奇人変人が集まっているわけではないのです。なにが珍しいといって、年齢、性別、学歴、職業などに関係なく、だれであろうと所属することができるということです。文字通り「どなたでもいらしてください」と言うことのできる集団です。それこそ雑多な人の集まりが教会の姿です。

 一般社会の中の集団や組織でこれほど雑多な人を受け入れる集まりはまれです。だれでもが自分の姿をそのままにしていることができる集団といえば家族を思い浮かべますが、教会は、社会の中での見知らぬ者同士が家族としていることができる集団です。

 また、教会は老若男女が一堂に会し、共に同じ方向を向き、それぞれの個性を発揮して考えたり、行動することができます。しかもゆりかごから結婚、葬儀に至るまで一生を預けています。家庭崩壊、学校崩壊、さらに職場は終身雇用でなくなり、地域に戻っても地域コミュニテ―は希薄な時代にあって、自分の居場所がどこにもなく、気がついてみれば繁華街の雑踏の中で孤独感を深めている自分の姿を見ます。そのような現代にあって、教会はまことに貴重な存在といわねばならないでしょう。そう考える時、教会に人々が集まっていること自体が喜びであり恵みです。そう思いませんか?