ロシアがウクライナを侵略して、今日で丸2年が経った。アメリカのニューヨークタイムスによれば、この間ウクライナ軍7万人、ロシア軍12万人合わせて19万人が戦死した。
また、国連ウクライナ人権監視団(HRMMU)は、ウクライナ領内で少なくとも1万582人の民間人が殺害されたとする報告書を発表した。子どもも587人が殺されたという。
インフラも東部、南部地区を中心に建物、橋、道路、港湾などで甚大な損害を受け、復興には61兆円の膨大な資金を要するという。
戦況は、昨年6月からウクライナが反攻に転じたが、ロシア側の巧みな防御策と、砲弾などが足りず遂に防衛戦を続けてきた東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカから部隊を撤退させることになった。
今後、ウクライナはロシアの疲弊を狙う防衛戦に転換、ロシアも決定的な攻撃力がないため、今後は長期にわたる消耗戦になっている。
ウクライナは、中途半端な和平は求めずロシアに勝利することに徹し、そのためには、欧米からの早急な武器援助が喫緊の課題になっている。
ロシアも総予算の30%が軍事費になっているが、加えてイラン、北朝鮮から武器支援を受けていると言われる。
ウクライナ国民の70%がロシアに勝つための戦争の継続を支持しているが、最大の課題はアメリカの援助の滞りの早期解消だ。
ただ、11月に行われる大統領選挙で共和党のトランプ前大統領の返り先が濃厚になっていることが大きなネックになっている。
しかし、このままではロシアが侵略の利益を手にして、欧州の平和が脅かされることに繋がり兼ねず、欧米は団結を新たにウクライナへの支援を急がなければならない。「関連:2月17日」