大相撲初場所は、大関把瑠都が13日目で初優勝を決めたが、千秋楽に全勝優勝を狙った横綱白鵬戦に完敗、大関では希少価値の全勝優勝は成らなかった。しかし把瑠都の優勝は祖国エストニアで高く評価された。エストニアは相撲が盛んな国で、大相撲がメジャーとして受け止められていることは嬉しいことだ。
ただ、把瑠都が来場所横綱挑戦の場所になるかについては、鶴田卓彦横綱審議員会会長が厳しい見方をしていて、全勝優勝でもしない限り難しいようだ。その理由は、12日目に大関稀勢の里に変化相撲で勝ったこと、白鵬戦の負けっぷりのようだ。ただそれだけではなく、把瑠都は今後に掛けて安定性に疑問符を打たれていることも一因だろう。
今場所は新大関稀勢の里に期待と人気が集まった。その影響もあって把瑠都の優勝だけではなく、日馬富士、琴欧洲の2人もそれなりに大関らしい星を上げた。本人の稀勢の里も11勝して大関の任務は果たせた。ただ、優勝争いに絡めず、1横綱2大関に負けたことは、まだまだ安定感に問題を残した。先場所昇進したもう1人の日本人大関琴奨菊が千秋楽にようやく勝ち越したが、大関の責任として、初めて地獄の釜の底を見たことだろう。「関連:1月21日」
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