第93回全国高校野球選手権大会は、今日午前、阪神甲子園球場で日大三(西東京)対光星学院の決勝戦が行われ、日大三は今日も打線が爆発、2本のHRを含む全試合10安打以上を記録した猛打で、11-0と大差をつけ、これまで健闘を続けてきた光星学院を下し、2001年の第83回以来10年ぶりに2回目の優勝を成し遂げた。同校小倉全由監督は10年で2回の優勝監督になった。光星学院は東北地方に初の栄冠をもたらすことはできなかった。
5試合連続2ケタ安打の日大三は3回2死から畔上の死球、横尾の二塁後方の安打で一、三塁とすると、高山が秋田の失投を見逃さずセンターバックスクリーンへ特大のホームラン、さらに、5回に内野ゴロの間に1点を挙げると、7回には1死二塁から畔上、横尾、高山の連続適時打に、鈴木の左越え2点本塁打で5点を加えて、光星学院・秋田をKO、秋田は前の試合まで25イニングでわずか1失点だったが、決勝で日大三打線に捕まった。
一方、日大三・吉永は連投の疲れを見せず、光星学院打線を完封。光星学院は5回2死一、二塁のチャンスで秋田が右前打を放つが、高山の好送球で二塁走者が本塁で憤死、反撃ならなかった。
日大三は、一部新聞で、九州国際大付属(福岡)、聖光学院(福島)と並び3強と呼ばれ、優勝候補に上げられていたが、終わってみると投攻守とも断トツだった感じだ。また、今大会は延長戦が多く、劇的な満塁本塁打や、智弁和歌山の9回二死から8点を取って逆転するなど、実力伯仲の熱戦が多かった。
今大会は、東日本大震災の被災者を励ます大会と位置づけられ、また節電により、緒戦から午前8時から試合を始め、準々決勝は2日に分け行われ、決勝戦は史上初めて午前中に行うなど熱戦と共に、史上に名の残る大会になったと思う。(写真:喜びあう日大三ナイン・毎日)「関連:8月19日」