正さん日記

世の中思いにつれて

危うい小沢氏の言動

2010-09-03 14:29:46 | 政治
 民主党代表選挙に出馬している小沢一郎前幹事長が今までめったに出ていなかったテレビに積極的に出演している。これまで、アーウー首相の大平正芳元首相もどき話しぶりで、首相になった場合の国会答弁が大丈夫なのかともいぶかれたが、なんの何の立候補した小沢氏は一方の候補者菅首相にも負けないよどみない話し方で、そんな心配は無用の分かりやすい話し方で臨んでいる。
 
 ただ、政策の具体的な内容になると、何だかいつか来た道を話している感じで、聞いている人のヨイショぶりとは反対に目につばをつけたくなる。
 例えば、菅首相を批判している官僚主導の排除については、鳩山由紀夫政権でもマニフェストの約束として最初はそれなりに取り組んだが、国会議員の副大臣や政務官が夜通し取り組んだものの、結局は時間切れとか力不足でさじを投げ官僚に依存するしかなかった。小沢氏は幹事長としてその有様を見ていた筈だ。彼は、その段階では党の責任者の立場で、政府の政策には関与していなかったというが、それは逃げ口上で、特に小沢氏の権力からしても、いつでも内閣に助言したり、はっぱを掛けることができた筈だ。事実、民主党の重要公約の1つだったガソリンの暫定税率廃止について、これを存続するよう自身が内閣に強行に持ちかけたではないか。従って、政治主導についても、もしそれがおろそかにされたり、後退した場合には、内閣に是正を求めることができた筈だ。
 
 それをしなかった小沢氏が、今になって政治主導は俺ならできると言ってもにわかに信じられない。彼の話では、最後は総理大臣がハンコを押すのだから、総理がダメだと言ったら事柄は通らないと言うが、問題は総理の所まで来るプロセスであって、小沢内閣の閣僚や政治家のスッタフならば、官僚を牛耳れるという保証も確信もない。また、いくら有能な総理であっても自分1人で何でも出きるものではない。
 
 これと同じことは普天間基地移設問題でも言える。小沢氏は、普天間問題は鳩山首相が一手に引き受けてやっていたことで、自身は幹事長の立場で何も出来なかったと言うが、これほどの重要問題を党のナンバー2が見て見ぬふりをしていたとは一般的には通用しない。彼はこの問題もアメリカと対等の立場で話をすれば解決の道が開けるとは言うが、鳩山氏も最初は同じように言っていたが、結局はアメリカの圧力を取り除くことができなかった。日米間の話は、当然相手のあることで、いかに小沢氏が俺ならば出きると言っても、相手がそれに乗ってこなかったならどうにもならない。意気込みは良しとしても、この話もやってみなければどうなるか分からことで、小沢氏なら大丈夫とは言い切れない。彼自身、普天間問題の解決策も三人寄れば文殊の知恵とも言っている。
 どうも、マスコミも含め小沢氏を神格化している感がある。やってみたらどうにもこうにもならなくないよう、今度こそ目を見開いた政治を望みたい。「関連:9月2日

コメント
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