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「シラー」はどんな人物?特徴や名言・代表作『群盗』も紹介

2020-03-17 06:15:56 | 哲学の窓
TRANS.Bizより「シラー」はどんな人物?特徴や名言・代表作『群盗』も紹介 を紹介します。


目次です。
  • 1 「シラー」とは?
    • 1.1 シラーはゲーテと共にドイツ文学の黄金期を作り上げた人物
    • 1.2 シラーの特徴は「自由を求める不屈の精神」と「独自の美学哲学」
    • 1.3 ヴァイマールにはシラーとゲーテの銅像が立っている
  • 2 「シラー」が与えた影響
    • 2.1 シラーの詩『歓喜の歌』はベートーベンの『第九』の歌詞に
    • 2.2 シラーとゲーテの往復書簡は1000通を超えた
    • 2.3 シラーは太宰治の『走れメロス』にも影響を与えた
    • 2.4 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』へも影響を与える
  • 3 「シラー」の代表作
    • 3.1 シラーの代表的な劇作品
      • 3.1.1 『群盗』Die Räuber(1781)
      • 3.1.2 『ヴァレンシュタイン』Wallenstein(1799)
      • 3.1.3 『ヴィルヘルム・テル』Wilhelm Tell(1804)
    • 3.2 シラーの代表的な美学論文
      • 3.2.1 『人間の美的教育について』Über die ästhetische Erziehung des Menschen(1795)
  • 4 シラーの名言を「箴言(しんげん)」から紹介
  • 5 まとめ
私は数回第九を歌いました。
その歌詞を書いたシラーは、実は哲学者としても確かな人です。

シラーは、ギリシア時代の自然への哲学を尊重し、いくつかの言葉を残しています。
「その自然は芸術のすべての魅力、智慧のすべての尊厳と結びついており、しかも我々の自然のようにそれらの犠牲になどなっていません」
「形式も内容も充実し、哲学的で同時に造形的で、優美で同時に精力的で、空想の若々しさと理性の男らしさがみごとな人間性のなかで統一されているのです」
などです。
ギリシアは、人と自然が一体となる芸術なのです。
当時の社会を理解しないといけないのですが、シラーは、国家と自然、科学、キリスト教のアンバランスの時代に生きた人だと思っています。
その答えの一つが芸術なのです。

まとめを紹介します。
 シラーはゲーテと並ぶドイツの国民的作家ですが、日本ではあまり知られておらず、最も知られている作品といえばベートーベンの『第九』の歌唱で耳にするドイツ語の詩かもしれません。小説ではなく情熱的に感情がほとばしる戯曲というスタイルが日本になじまなかったのではと考えられています。
欧米においてシラーの詩や戯曲は、その力強い表現と哲学的な思惟が多くの芸術家に影響を与え、ドイツのみならず、ヨーロッパ各国へも影響は広がり、ロシアのドストエフスキーはシラーの作品を全て翻訳しようとしたということです。
日本でも『群盗』はたびたび上演されているため、作品を読む機会はなくとも、鑑賞できる機会があるかもしれません。


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