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フーコーの思想とは?書籍『監獄の誕生』『狂気の歴史』も解説

2020-02-18 06:15:09 | 哲学の窓
TRANS.Bizよりフーコーの思想とは?書籍『監獄の誕生』『狂気の歴史』も解説 を紹介します。


目次です。
1 「フーコー」とは?
1.1 フーコーは20世紀のフランスを代表する哲学者
1.2 フーコーはニーチェに影響を受けた
1.3 フーコーは「権力」や「性」を主題として探求した
1.4 フーコー哲学は「ポスト構造主義」に分類される
2 「フーコー」の思想に関するキーワード
2.1 「アルケオロジー」
2.2 「エピステーメー」
2.3 「パノプティコン」
3 「フーコー」の著作を紹介
3.1 『狂気の歴史』(1961年)
3.2 『カントの人間学』(1961)
3.3 『言葉と物』(1966)
3.4 『監獄の誕生』(1975年)
3.5 『性の歴史』(1976年~2018年)
4 まとめ
  
このブログでは

1960年以降、構造主義が広がり広がりました。
カタカナを使うなら「システム」です。
心の内面ではなく、枠組みを研究対象としました。

カントは内面だけでしたが、ヘーゲルは外枠を対象に広げました。
構造主義は、主体性の絶対視や、西欧の理性を基準にして異文化を野蛮視する傾向を批判しました。

フーコーは、人間は無意識のうちにその時代の支配的な知の構造に支配されているとしました。

さらに、「主体」としての人間は、近代の発明にすぎないとして、西洋の人間(理性)中心主義の限界と問題点を明らかにしました。

近代以降、人間の理性を尺度とした文明社会は、病気や狂気、犯罪といった半理性的なものを日常生活から排除していきました。
異質なものは許さないという感覚です。
しかし、その異質なものが重要なメッセージを発してるかもしれないのです。

まとめを紹介します。
フーコーの言葉に「今考えているのとは違った形で考えることはできるのか。これを知ることが絶対に必要だ。」とあるように、フーコーは既存の枠組みを疑うことが大切だと考えていました。そのためには私たちが使っている言葉や法、そして社会のシステムの「系譜」をたどることが必要だとも訴えます。フーコーの著書によって私たちは「知ること」への探求を余儀なくされるのです。

 フーコーの著書を読みたいと思われた方には、フーコー入門として、最下段の解説書から入ることをおすすめします。 

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