すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「私だ」がいっぱいの「国際女性デー」

2016年03月08日 | 日々思うこと

週末の国会議事堂前に子育て世代の母親らが集まって「子どもが保育園に落ちた」「助けてほしい」などと訴えている映像に、先月29日の衆院予算委員会での民主党の山尾しおり議員の待機児童、子育て支援問題の質問を視聴していただけに無視できません。

この問題はテレ朝報道ステーションなど各局でも取り上げていましたが、山尾議員の匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね」についての質問に対し、アベ首相は「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」と言い出し、さらに自民党席から「中身のある議論をしろ」「誰が書いたんだよ」などのすざましいヤジに驚くばかりでした。 

写真はハフィントンポスト日本版(朝日新聞)からお借りしました。

3月8日は国連が制定した女性の権利と世界平和をめざす「国際女性デー」です。NHK朝ドラ『あさが来た』の主人公あさと共に日本初の女子大学設立に燃える若き教育者のモデル、成瀬仁歳のことが7日付け新潟日報『窓』投稿欄にありました。彼の第二の郷里が新潟で、1886年に新潟の教会に初代牧師として着任し、YMCAやYWCA、市民講座などの社会教育に取り組み、常に女子教育への思いがあったことを新潟市内の牧師さんが投稿していました。

女性活躍社会と叫ぶアベ政権ですが、山尾議員は予算委員会の冒頭でネット上で広まり、テレビや雑誌でも取り上げられている「保育園落ちた日本死ね!!!」の投稿について、読み上げる前に直面する当事者の悲鳴を知ってもらうため、予算委員会で使用できるよう準備していたそうです。ところが与党側から委員への配布、フリップにして国民に見せることのいずれも許可されなかったというから呆れてしまいます。都合のよいことは声高らかに、都合の悪い声は徹底して却下し無視するアベ政権の体質を垣間見る「国際女性デー」の終日です。