すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

平和であればこその食べ物とTPP

2016年07月17日 | 日々思うこと

長野県でかなり雨が降ったのでしょうか、今日の姫川は濁流です。国の政治と同じで、川の上流が濁ると当然のことながら下流も濁ってしまいます。

参院選の後にはTPP(環太平洋連携協定)が一気に加速するとみられてきました。TPP交渉の妥結で国内の農産物市場、特に“聖域”に位置付けられたコメについても政府は、米国に無関税輸入枠を新設するなど大幅な譲歩を迫られていました。

海外産品との競争が激しくなる国内農家への打撃は避けられそうありませんが、先日の『食べもの通信』の会議では、牛乳の功罪についてのブックレットを発刊するに当たり、先ずは国内酪農家に直撃するであろうと話題になりました。政治家が国民の食料を外交カードに使うとは断じて許されないことで、平和が守られてこその食べ物で食料自給率の低さを案じてしまいます。

また「ISD条項」の設置を始め、医療・保険分野の大改革、金融分野の統合、農業分野の無差別な開放がTPPに盛り込まれています。これはTPP条約の一部に過ぎず、農業以外の分野もTPPで強制的に破壊されることになるのです。地方議会でもTPP条約の危険性を甘く見ている議員があまりにも多く、市民目線で未来のいのちをしっかり見据えてと願わずにはいられません。 

梅雨も明けぬというのに庭の隅のムクゲの花がどんどん咲き出して、その高さは隣家の軒下を超えて3メートルにもなって見上げるばかりで、花後は高枝ハサミで剪定です。ムクゲはアオイ科の一日花で夏の茶花としても重宝され、毎日たゆまなく咲き続け韓国の国花になっています。ところで今からこんなに咲いていては真夏に咲き出すツボミがなくなってしまうのではと、TPP問題と食料自給率と合わせて案じてしまう蒸し暑い日曜日です。