すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「生命尊重を行政の基本姿勢」の沢内村のこと

2016年07月15日 | 日々思うこと

参院選を終え頭のスイッチを切り替えて、今朝は月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会の役員会で上京です。都心はどんより雲で何処で都知事選をやっているのかと思うほどで、会議の千代田区九段下へと急ぐといつもと変わらぬ光景です。

役員の人たちから先ず参院選について、「森ゆう子さん、当選してよかったわね」と、その次は「森さんって、あの国会で机に上がって・・・」と言い出すので笑ってしまいました。どうも武闘派森ゆう子議員としての印象が強いようで、「あの頃とは違って今はね」と選挙戦で子ども連れのママたちや保育ルームのような選挙事務所のことを話すと、そのユニークさに皆さん驚きでした。

写真は今朝の新幹線糸魚川駅から臨む駒ケ岳で、新潟焼山や雨飾山は雲の中です。

驚いたといえば、家庭栄養研究会へ岩手県西和賀郡の旧沢内村(現在は旧湯田町と合併し西和賀町)の湯田小学校PTAから講演依頼があり、役員で元学校栄養士のFさんとTさんのお二人が6月末に行って来られたという報告がありビックリです。

実は昨日、上越市議会厚生常任委員会で旧沢内村へ視察していることを牧田議員がフェイスブックに書き込んでおり、私も懐かしく昨夜コメントをしたばかりでした。沢内村といえば豪雪と貧困、多病多死に苦しめられていた同村において、「生命尊重を行政の基本姿勢」とし逆境を克服してきた深澤晟雄村長がいました。全国初の老人の医療費無料化を実施し、日本ではじめて乳児死亡ゼロを達成し、映画いのちの山河~日本の青空II~」(2009年)にもなりました。

また30年ほど前の夏、子どもがまだ小さかった頃に糸魚川小学校の体育館で市職労主催で、深澤村長の理念を引き継いだ当時の大田祖電村長の講演を聴いたことがあります。その後の私の議会活動で「生命尊重は行政の基本姿勢」を掲げ、旧青海町議会でも沢内村を視察したことがあります。

ところで一番不思議だったのは、なぜ当研究会へ東北の小さな町から講演の依頼があったのかということでした。それは医療法人「さわうち協立診療所」で月刊『食べもの通信』を定期購読してくださり、そこから小学校栄養士も読者であることなどが分かりました。また診療所では本誌の掲載記事を待合室に貼ってあったそうで、“保健師の聖地”といわれる旧沢内村で医師や看護師、保健師の皆さんが『食べもの通信』を読んでくださっていることに嬉しくなり、今夜はそのことを書き込もうと心熱くして帰途に着きました。