住みたい習志野

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無実なのに死刑執行されてしまった、とされる「飯塚事件」NHKBSで放送しました

2022-04-24 23:47:58 | えん罪

本人は最後まで「俺はやっていない。無実だ」と主張していたのにDNA鑑定と目撃証言で死刑が執行されてしまった「飯塚事件」

「正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜」(23日NHKBSで放送)

無実なのに死刑執行されてしまった、とされる「飯塚事件」(福岡での小学生2人殺人事件)がテレビで放送されました。
犯人とされた久間(くま)さんは最後までえん罪を主張していたのに 

➀昔は精度の低かったDNA鑑定結果 と

②不自然な目撃証言 

が決め手となって死刑判決を受け、判決の2年後に異例の速さで死刑が執行されてしまった事件です。

事件の時間にはお母さんのところに行っていた、とうアリバイも「親族の証言は信用できない」として認められなかった。

当時の捜査一課長「無理な操作をするのが私の持論」

➀DNAが一致?

そもそもDNAが一致しない、という鑑定結果が出ていたのに…

警察の科警研は久間容疑者と犯人の残したDNAが一致した、と発表したが、帝京大のDNA鑑定では「一致しない」という逆の結果が出ていた。

「裁判というのは検事と弁護士の芝居だ。どっちが芝居が上手かで有罪になるか無罪になるか、です」と語る、当時の捜査員

久間さんが死刑を執行された後、同じように「DNAが一致」で犯人とされた足利事件の菅谷さんに無罪が言い渡された。

警察が裁判に出したネガフィルムでは「画像が不鮮明で、DNAが判断できない」ものだった。その上真犯人のDNAが写っていると思われる部分をわざと外して元のフィルムから一部を切り取り、警察によって「加工されたもの」だったことがわかった。

➁ 目撃証言も不自然。警察による誘導で行われた?

車の走行中ちらっと見ただけなのに、事件から5か月もたってから「詳しすぎる」証言をしたことは不自然。しかも警察が容疑者の車の特徴を念入りにチェックした日の2日後、目撃証言をしているので、警官があらかじめチェックしておいた車の特徴(ラインがなかった)を証言者を誘導して調書を作ったと思われる(弁護士)

裁判所が「当時のDNAは証拠にならない」という異例の判断をした

再審は認められなかったが、裁判の中で「DNA型鑑定の証拠能力はない」とされた。

新聞社が動きだした

DNAが決め手となって犯人とされたのに、そのDNAも裁判の中で「証拠価値はない」とされたことにショックを受けた西日本新聞が「この裁判は間違っているんじゃないか。えん罪じゃないか」と事件の検証に動きだした。

警察官が久間さんの車の特徴を詳細に調べた日の2日後に目撃証人が「詳しすぎる証言」をしたので、警察官による誘導で証言が行なわれた疑いが出て来た。

「日常の中で、たまたま、ほんの数秒見ただけで、その車を凝視する必然性もない(のに詳しすぎる目撃証言)

その内容もころころ変わっていった。

死刑執行は正しかったのか?取材は続いた。

「犯人と久間さんのDNAは一致しない」としていた帝京大学教授のところに、国松刑事局長(後の警察庁長官)が来て「操作の妨害になる。先生の鑑定が出ると困る」と言ったことも明らかになりました。

2021年4月21日最高裁は再審の申し立てを棄却した。

弁護団の200ページの主張に対し、たった6ページの「やったふりのあきれた(弁護団長の言)」書面だった。

2021年7月9日弁護団は第2次再審請求を始めることにした。

2019年6月で新聞の連載はひとまず終えた。

 

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