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「真犯人を見た」という目撃証言を警察が無視し、えん罪で無実の人間を死刑にしてしまった「飯塚事件」

2022-03-24 10:58:08 | えん罪

(FBS for Businessの記事より)

飯塚事件から30年検証 新証拠の目撃証言と弁護団の狙い

飯塚事件から30年検証⑥ 新証拠の目撃証言と弁護団の狙い

飯塚事件から30年検証⑥ 新証拠の目撃証言と弁護団の狙い

1992年福岡県飯塚市の女の子2人を殺害したとして死刑が確定し、執行された久間三千年元死刑囚の遺族が裁判のやりなおしを求めている『飯塚事件』の第二次再審請求で弁...

 

 

1992年福岡県飯塚市の女の子2人を殺害したとして死刑が確定し、執行された久間三千年元死刑囚の遺族が裁判のやりなおしを求めている『飯塚事件』の第二次再審請求で弁護団が新たな証拠として示したのが、ある目撃証言です。

久間三千年元死刑囚は、最高裁で死刑が確定し、2008年10月に刑が執行されました。

久間氏は1992年2月20日、福岡県飯塚市で登校途中の当時7歳の女の子2人を殺害した『飯塚事件』で犯人と断定されました。

有罪認定の柱のひとつが『DNA型鑑定』でした。犯人のものと久間氏の型が一致したとされました。久間氏は一貫して無実を訴えていました。

事件が発生した30年前の1992年の2月20日、忘れられない出来事を経験した人がいます。

■木村泰治さん
「間違いなく、ここやったと思うけれど。」

木村泰治さん(73)は、30年前の2月20日、飯塚市の八木山バイパスを走行中に見た光景が、いまも頭から離れません。

■木村さん
「軽で白い車で。追い越しざまに中を見たら、最初に女の子の顔が見えた。とにかく女の子が、うら寂しいというか悲しそうな(顔をしていた)。」

その日の夜、木村さんは、ニュースで女の子2人が行方不明になっていることを知ります。

■木村さん
『自分が見たあの2人に違いない』木村さんは、翌朝警察に通報し目撃した内容を伝えました。

木村さんが女の子を見たのは、福岡方面へ向かう途中でした。取引先からの集金がかなわず、前をノロノロと走る白い軽ワゴン車にイライラしていました。
『どんな人が運転しているのか』と、追い越しざまに目を向けたと言います。

■木村さん
「おかっぱ頭で、ランドセルを背負って。あと1人が後部座席の真ん中あたりに寝ていて。(女の子の表情が)泣き出しそうじゃないけれど、一瞬、誘拐でないかなと、でも、まさか2人も女の子を乗せているので。」

1週間後、捜査員が1人で木村さんの事務所を訪れます。

木村さんは、運転していたのは、丸刈りの色白の男で、車は料金所の監視カメラに映っているはずだと伝えました。

捜査員は、手帳にメモをしていましたが、その後、警察からの連絡はありませんでした。

それから2年7か月後、久間三千年元死刑囚が逮捕されます。DNA型が犯人のものと一致したとされました。

木村さんは、久間氏の裁判を傍聴したことがあるといいます。法廷で見た久間氏は、八木山バイパスで見た男とは別人でした。しかし『DNA鑑定で一致した』と聞き、『目撃した男は犯人ではなかった』と自分を納得させたといいます。

ところが、その『DNA型鑑定』の信用性を揺るがす事態が起きます。

栃木県足利市で幼い女の子を殺害した犯人とされた菅家利和さんです。『DNA型鑑定』の再鑑定の結果、当時の鑑定の間違いが明らかになったのです。

その鑑定は、警察庁科学警察研究所が導入したばかりで『飯塚事件』と同じ技官が、同じ時期、同じ方法で行ったものでした。つまり、『飯塚事件』の『DNA型鑑定』の証拠価値も問われる事態となりました。

木村さんは久間氏の遺族が裁判のやりなおしを求めていることを知り、新聞社に連絡したといいます。

■木村さん
「『DNA型鑑定』が崩れて、皆が再審とかで動き始めたならということで。」

去年7月、久間氏の遺族は、木村さんの目撃証言を新たな証拠として、福岡地方裁判所に2度目の再審=裁判のやり直しを申し立てました。

会見には木村さんも同席しました。

■飯塚事件弁護団共同代表・徳田靖之弁護士
「通常の捜査であれば、行方不明の女の子の写真を持参して、こんな子どもでしたか、という形で聞くのが当然なのですけれど、そうしたこともしていない。いずれにしても目撃した、その中身が、この事件の誘拐状況であるということを立証できるかどいうことがカギになる。」

2009年10月に申し立てた第1次再審請求は、最高裁判所まで11年半におよびました。

弁護側が突き崩そうとした有罪判定の柱の1つは『DNA型鑑定』です。

もうひとつは、久間氏の車と特徴が良く似た紺色ワゴン車を遺留品発見現場で見たとする目撃証言です。

請求は棄却されましたが、『DNA型鑑定』は『足利事件』を踏まえ、証拠から事実上除外されました。

そして、目撃証言についても調書をまとめる捜査員が、事前に久間氏の車を確認したことが、証拠開示された捜査資料で明らかになりました。

■徳田弁護士
「私どもとしては、2つの柱のうち『DNA型鑑定』は崩壊した。もう一つの柱である車両に関する目撃証言は、極めて疑わしいという状況が明らかになったにも関わらず、裁判所が、その目撃証言の信用性を否定することを回避した。」

弁護団は、木村さんの目撃証言を突破口に、捜査資料の開示などを求め、これまでの司法判断を質していくことにしています。

 

「無実なのに死刑を執行された」と言われる「飯塚事件」。元死刑囚の妻が再審請求 - 住みたい習志野

 

(編集部より)

無実の人間にねらいを定め、無理やり犯人に仕立て上げる。典型的なえん罪事件で、14年前、無実の男性が処刑されてしまいました。日本の「司法の闇」、本当に恐ろしいです。

 

 

 

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