飯塚事件 新たな目撃証言で裁判のやり直しを申し立て
（毎日新聞記事より）
飯塚事件 元死刑囚の妻が第2次再審請求申し立て 福岡地裁（毎日新聞） - Yahoo!ニュース
福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で、殺人罪が確定し2008年に死刑が執行された久間（くま）三千年（みちとし）元死刑囚（執行時70歳）の妻が9日、福岡地裁に第2次再審請求を申し立てた。事件直後に女児2人と一緒に車に乗っていた別の不審な男を見たという目撃者の供述を新証拠とし、確定判決には合理的な疑いがあるとした。
新証拠の目撃証言をしたのは同県の元会社役員の男性（72）。男性は、事件があった92年2月20日に被害女児2人の小学校に近い同県穂波町（現同県飯塚市）の八木山バイパスで、追い越した白色のワンボックスタイプの軽自動車に2人の女児が乗っており、30～40代の色白の男性が運転しているのを見たという。
男性は申し立て後の記者会見に出席し「平日の日中でおかしいと思い、寂しそうなおかっぱの女児の顔をよく覚えている」と話した。男性によると、当時110番したが警察に一度話を聞かれただけで、95年2月の福岡地裁初公判を傍聴した際に見た元死刑囚は「明らかに自分が見た男と別人だった」という。弁護団の岩田務主任弁護士は「約30年前のことだが印象的な出来事で、男性の記憶ははっきりしている」と強調した。
久間元死刑囚は殺人容疑などで逮捕され、起訴後も一貫して無罪を主張したが、福岡地裁は99年9月に死刑を言い渡し、06年に確定。死刑執行後の09年に妻が福岡地裁に第1次再審請求し、証拠とされたDNA型鑑定や遺留品が見つかった現場近くの目撃証言に問題があると主張したが、14年に同地裁は棄却。最高裁第1小法廷も4月に妻の特別抗告を棄却した。（以上、毎日新聞記事）
8年前の動画
飯塚事件 切り取られた証拠 - 動画 Dailymotion
逮捕前、無実を訴える久間（くま）元死刑囚
久間さんは一貫して無実を主張し続けましたが、2008年、死刑が執行されてしまいました。
「事件現場の近くで、通りすがりに久間さんらしき男と車を見た」「車にラインはなかった」という目撃者Aさんの不自然な供述。
警察官はAさんから証言をとる2日前に久間さんの車を見に来て、色や型を確認。久間さんが「元々車体にあった赤いラインをはがしてあった」ことを確認していた。
その２日後、その同じ警察官がAさんから「紺色のワゴン車。車にラインはなかった。後部タイヤがダブルタイヤ。窓ガラスには黒くフィルムをはっていた。」という不自然に「詳しすぎる証言」をとっている。
警察官が誘導して、2日前に確認した久間さんの車の特徴をAさんに言わせた、としか考えられない
DNA鑑定では、真犯人の可能性があるDNA型が残っている場所を外し、その下の黄色い線で囲った部分だけ「鑑定」し、久間さんのDNA型があったとした。しかし、再鑑定したところ、黄色い線で囲った部分の中にも久間さんのDNA型はなかった。
事件現場の血液型も福岡県警科捜研は「AB型」としていたのに、科警研は「B型」とした。（久間さんの血液型B型に合わせた）
しかも、同じえん罪事件「足利事件」で、昔のDNA鑑定が間違っていたことがはっきりし、被告の菅谷（すがや）さんは再審で無罪を勝ち取った。
そして「飯塚事件」でも同じ鑑定人がDNA鑑定をやっていた。
「足利事件でDNA再鑑定」のニュースが流れたのが2008年10月、そして「昔のDNA鑑定が間違っていた」ことがわかったのが、2009年4月。だが久間さんは足利事件でのDNA再鑑定のニュースが報道された12日後に死刑を執行されてしまっていた。
当時の森法務大臣は「充分慎重かつ適正な検討を加えたうえで死刑執行を命令した」と発表
では、どのような検討をしたのか情報公開請求したところ、全部墨塗りになっていた。
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