(毎日新聞の記事)
「安倍元首相の国葬に軍政招くな」 在日ミャンマー人男性訴え
27日に営まれる安倍晋三元首相の国葬を外務省が在日ミャンマー大使館に通知したことについて「市民を弾圧する国軍側を来賓として招くことは国葬開催の理念に反する」と東京都の在日ミャンマー人が抗議している。くしくも27日は、2007年に反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)の15回目の命日。東京都在住のミャンマー人男性に、長井さんへの思い、国葬通知が持つ問題点について聞いた。
長井健司さんの葬儀で両親に謝罪
「ビルマ人として、国軍のしたことは許せない。申し訳ない」
2007年10月8日。東京都港区の青山葬儀所で営まれた長井健司さん(当時50歳)の葬儀。喪主を務めた父秀夫さん(2013年に88歳で他界)と母道子さん(同80歳で他界)に向かって、一人の在日ミャンマー人男性が頭を下げた。
1989年に日本に亡命したウィンチョーさん(57)。ミャンマーのラングーン工科大学(現ヤンゴン工科大学)の大学院生だった前年の88年、全国規模の民主化運動に参加し、同級生の友人が殺された。国軍は当時もクーデターで実権を握り、ウィンチョーさんは、アウンサンスーチー氏らと国民民主連盟(NLD)の設立に参画したことなどで身の危険を感じ、日本に逃れた。
長井さんの葬儀に赴いたのは「ビルマのために尽くした日本人の両親にどうしても謝りたかった」からだ。「国軍は『流れ弾に当たった』と平気でうそをついた。両親は深く傷ついているはずだ」と思えてならなかった。
(ブログ編集部より:「住みたい習志野」の以前の記事です。ご参照ください。)
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27日で15回目の命日を迎えるが「『ケンジ・ナガイ』を知っているビルマ人は今も多い。彼の死が世界の目をビルマに向かわせた。私の中で彼はヒーローとして生き続けている」とたたえる。
「国軍は政府代表ではない」
今年の長井さんの命日には安倍晋三元首相の国葬が開かれる。外務省は在日ミャンマー大使館に国葬について通知した。民主派側ではなく、ミャンマー国軍側のみを事実上招いた形だ。ウインチョーさんは「国軍を政府代表として扱って国葬に招いてはならない」と強調する。
岸田文雄首相は国葬を実施する理由の一つに「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示す」ことを挙げた。ウィンチョーさんは「ビルマの多くの市民が民主主義を取り戻そうと、国軍の暴力に屈せず戦っている。国軍側を招くことは国葬の『民主主義を守る』理念に矛盾する」と切実に訴える。
旧宗主・英国は女王国葬に招かず
ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」によると、21年2月のクーデター以降、22年9月16日までに国軍の弾圧で2281人が殺され、1万2412人が拘束されている。
19日のエリザベス英女王の国葬について、BBCなどによると、国軍によるクーデターが起きたミャンマーは招待されていない。
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