隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1612.ハートブレイク・レストラン ふたたび

2016年03月22日 | 連作短編集
ハートブレイク・レストラン ふたたび
読 了 日 2016/03/22
著  者 松尾由美
出 版 社 光文社
形  態 文庫
ページ数 321
発 行 日 2015/06/20
ISBN 978-4-334-76920-8

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

し前にも同じようなことを書いたが、僕は静かな夜の時間にならないと、落ち着いて本が読めない。
自室であっても、昼間はどうも気が散ってなかなか集中できないのだ。ところがマクドナルド―最近はあまり行かなくなったな―などでコーヒーを飲みながらと言った時には、他の客の話し声も気にならず、本に集中できるのが不思議だ。
ところで、自宅で本を読み始めるには、眠くなったら直ぐにも寝られるように、布団を敷いて枕もとの布団の上に胡坐をかいて、と言う姿勢で取り掛かる。それでも僕は歳をとったせいかどうか、長いこと集中できなくて、時々休憩をはさみながら読む。
そうした時は布団の上だから、ゴロンと横になる。そんな風な読書だからかどうかは分からないが、ここ数年僕は寝つきが悪くなった。以前はバタンキューとばかりに寝付いたものだが、どうしたことか布団に入って30分、ひどい時には1時間以上も寝付けないことがある。
ところが時々合間に挟む休憩で、横になった時うっまりすると、一眠りしてしまうこともありなんだか自分でも戸惑うことがある。やはり体を動かさなくなったことが、原因なのだろう?運動不足はいろいろと身体に不都合を及ぼすようだから、気を付けないといけない。

 

 

毎日10分程度の短い時間だが、ストレッチ体操を行っているが、そのくらいでは運動不足の解消にはならないのだろう。億劫だがウォーキングは必要のようだ。今、ストレッチの後牛乳を飲むため、階下に降りたらテレビを見ていたカミさんが、「木更津が勝ってるよ!」という。見ると札幌第一高校を相手に、木更津総合高校がリードしている。
このところ大相撲や高校選抜野球の放送で、カミさんはご機嫌だ。スポーツ放送の観戦に余念のないカミさんにとって、至福のテレビ放送だ。リウマチをはじめ軽い糖尿を持ち、肺に水をためるという病などがある彼女の、機嫌のいいことが僕にとっても喜ばしいことで、ひいては家庭の平和を保つことにもつながるのだ。

 

 

て、本書は6年ほど前に読んだ、「ハートブレイク・レストラン」の続編と言うことで、いすみ市大原の古書店・ブックセンターあずまで買ったものだ。
あまり流行らないファミリーレストランに、現れる幽霊のお婆さん・ハルさんが名探偵と言うストーリーの連作だ。そのレストランの一角を仕事場とするフリーライターの寺坂真衣は、謎を持たない時でもお婆さんに合うのを楽しみにしているが、彼女には見えるハルさんの姿は、レストランの店長をはじめとする従業員たちに も見ることができる。レストランの従業員たちが、ハルさんの姿を見ることができるのは、生前彼女はレストランの地主だったことと関係しているのか?ある種の寂しさを持つ人に見えるのではないか?という話もあるのだが。
今回は、著名な画家が登場して、なんと彼もハルさんの姿が見えるばかりでなく、古風な日本女性のたたずまいのハルさんに好意を持ってしまうのだが、果たして・・・・。

今回も各話で明快な推理を展開するハルさんが解決するのは下表の6篇。

 

初出(Web光文社文庫)
# タイトル 発行年月
1 大げさなペンケースの問題 2014年11月
2 無防備なヘラクレスの問題 2014年12月
3 レインコートとえくぼの問題 2015年1月
4 綿棒とコーヒーカップの問題 2015年2月
5 不透明なロックグラスの問題 書下ろし
6 宅配便と猫の問題 書下ろし

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿