古本屋探偵の事件簿 | ||
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読 了 日 | 2008/02/10 |
著 者 | 紀田順一郎 | |
出 版 社 | 東京創元社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 661 | |
発 行 日 | 1996/10/16 | |
ISBN | 4-488-040601-7 |
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者と、この本の所在は早くから知っていたが、なぜか今まで読む気が起きなかった。暮れに書店や図書館に関するミステリーを何冊か読んで、ようやくこの本に関心が向いて読もうという気になった。
須藤康平という古書店主を主人公としたミステリーで、3篇の中篇と、長編1篇が収録されている。本好きの僕にとっては、また若い頃、神田の古本屋街を歩いた僕にとって、興味深い内容にも関わらず、ブログの整理に追いかけられたり(考えてみればブログのために読書が遅れるなど、本末転倒も甚だしいが・・)、休み休み読んだものだから、読み終わるまでかなりの時間がかかってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
僕は収集家ではないが、本書の巻末で、著者の紀田順一郎氏と瀬戸川猛資氏の対談に出てくるように、男には多少の差はあるものの、ものを収集するという本能があるのかも知れない。
「書肆(しょし)・蔵書一代」という看板を掲げる古書店主・須藤康平は、新聞広告などに「本の探偵・昔の本、今の本なんでも探します・・・」というような広告を出しており、その本探しが、人探しになったりして、事件の渦中の人となってしまうというわけだ。
現在は、神田の古書店街がどのような状況になっているのか知らないが、巷には、BOOKOFFを初めとする大型の郊外型古書店が乱立するような時代になっても、稀覯本を収集するような人たちにとっての古書店は、特別な店なのであろう。
本書の物語に登場する人物たちは、本・書物が収集するための、あるいは取引の対象であり、読むためのものではなくなっているところに、凄みのようなものを感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
# | タイトル | 紙誌名 | 発行年・月・号 | 発行元 |
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1 | 殺意の収集 | 幻書辞典 | 1982年 | 三一書房 |
2 | 書鬼 | 幻書辞典 | 1982年 | 三一書房 |
3 | 無用の人 | 別冊文藝春秋 | 1983年4月号 | 文藝春秋 |
4 | 夜の蔵書家 | われ巷にて殺されん | 1983年 | 双葉社(改題) |
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