隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0699.銅の魚

2006年02月13日 | 短編集
銅の魚
読 了 日 2006/02/13
著  者 仁木悦子
出 版 社 角川書店
形  態 文庫
ページ数 299
発 行 日 1984/05/25
ISBN 4-04-145413-1

 

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月読んだ「一匹や二匹」(685.参照)に続いての短編集だ。ネットの古書店へ数冊まとめて著者の本を出していた出品者から手に入れた中の1冊。本書でも最初の「誘拐犯はサクラ印」や、「銅の魚」などが、子供を主人公としたストーリーとなっている。
その他「二人の昌江」では、結婚して浅田姓(旧姓仁木)となった、悦子さんが活躍する。
1作目の「誘拐犯は…」では、主人公となる少年の妹が誘拐されるという事件の顛末を描いたストーリーで、常々母親から「遊びに行くなら宿題をしてから…」などと厳しく言われている敦生少年が、妹を誘拐されるという事件に際して、普段のんびりと過ごすおじいさんとともに、頭を働かせて面目を施すという筋立てだ。いずれも、日常の家庭やその周辺、あるいは職場の生活や人間関係の中から派生する事件が本格ミステリーとして構築されている。

 

 

初出一覧
# タイトル 紙誌名 発行月・号
1 誘拐犯はサクラ印 別冊小説宝石 1978年12月号
2 二人の昌江 小説現代 1978年10月号
3 山峡の少女 小説現代 1979年10月号
4 倉の中の実験 別冊小説現代 1972年7月号
5 銅の魚 ミステリマガジン 1979年7月号
6 あかねを歌う 小説推理 1979年11月号

 

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