木村大作監督の映画、「春を背負って」は、監督の前作「剱岳 点の記」以来でしたね。
笹本稜平氏の原作を読んでから映画を見たので、ああ、この話とあの話が映像化されたんだな!と、2時間にまとまっているのが不思議に思える。
キャストでは、山小屋で働く豊川悦司演じるゴロさんが光っている。
山小屋を営んでいる父親が突然亡くなり、先端企業で働く息子(松山ケンイチ演じる)が退職をしてその小屋を引き継ぎ、周囲に助けられながら成長していく物語です。
雪の立山、新緑の立山、紅葉の立山、どれを見ても心躍る北アルプスの絶景が広がります。
「人との繋がりがなければ、人間は生きていけない」と、世をすねたゴロさんが病で倒れた時に言うことば。
その繋がりを背負って生きる、また、山小屋へ荷物を運ぶ(ボッカ)、これも背負うこと。人生は荷物を背負って生きている。
山で拡げられる人間ドラマ、ホームドラマ、っという感じでした。
ジーンとするところもあって、見終わってから清々しい気分になります。山っていいなア~。
今年の夏は、立山が混雑するでしょう!