ゆみねこ日記

日常日記です。

11月の読書記録

2015-12-01 09:07:26 | ブックレビュー
11月もたくさんの本と出会うことが出来ました。

イチオシは、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」
北海道の山村で生まれ育った青年が、高校生の時に一人の
ピアノ調律師に出会い、その職業に就くことに。
楽器や音楽と無縁だった男の子が、どうやってピアノの
調律師として成長してゆくか、本当に素晴らしい1冊でした。


2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:44冊
読んだページ数:13729ページ
ナイス数:4727ナイス

山背郷山背郷感想
熊谷さんらしい、戦前戦後の東北の地に生きる漁師やマタギの暮らしを描いた1冊。9つの話、どれも魅力的です。夫婦や親子の思いと厳しい自然相手の暮らし、「潜りさま」「ひらた船」「川崎船」が特に印象的。
読了日:11月1日 著者:熊谷達也
あの日、マーラーがあの日、マーラーが感想
2011年3月11日。あの日、すみだトリフォニーホールで「マーラー」の演奏会が開催されていた。実話を元にしたフィクションです。そこに赴いた聴衆、演奏者、指揮者、会場の責任者。演奏会が始まってから、一気に引き込まれました。すずさんに一番共感しました。オタクの堀君にイライラさせられましたが、読後は印象がちょっと変わりましたね。
読了日:11月2日 著者:藤谷治
ぼくらの先生!ぼくらの先生!感想
退職した元教師が教師時代の思い出を語り、小さな謎に思いいたる。その謎を解くのは彼を支えてくれた奥さん。とても心温まる1冊でした。こんな素敵な奥さんになりたいものですね。
読了日:11月2日 著者:はやみねかおる
コッペリアコッペリア感想
美しい人形に魅せられた人々と、狂気の人形作家と人形を演ずる女優。ビスクドールは美しいけれど、自分の手元に置くには怖い。私には人形に魅せられる人の気持ちはちょっと理解しがたい。この本は複雑な愛憎を描いていて中々楽しめました。加納さんの作品としては異色ですが嫌いではありません。
読了日:11月3日 著者:加納朋子
笹の舟で海をわたる笹の舟で海をわたる感想
戦後の日本の家族史を読んだと言う実感です。疎開先で一緒の時を過ごした左織と風美子。生き方も性格も全く逆な女性が義理の姉妹となる。ちょうど私の母親たちと同世代の二人。「幸福な人生」とは何だろうと言う問いには、誰も答えられないのだと思いました。母と娘と言うのは、やっかいな関係なのだと思い知らされる1冊でもあります。左織の考え方が古くさくて全く共感出来ませんでした。
読了日:11月4日 著者:角田光代
盆まねき盆まねき感想
なっちゃんはお盆の13日から15日までの3日間、田舎のおじいちゃんの家の「盆まねき」で過ごします。大勢の親戚たちが集まり、おじいちゃんやおばちゃん、大ばあちゃんから不思議な話を聞かされる。最後の本当のお話が胸に迫りました。とても良いお話、大人にも子供にもお勧めです。
読了日:11月4日 著者:富安陽子
あんずの木の下で:体の不自由な子どもたちの太平洋戦争あんずの木の下で:体の不自由な子どもたちの太平洋戦争感想
戦時中、肢体不自由児ということで学童疎開をさせてもらえなかった「光明特別支援学校」の子供たち。ようやく見つけた疎開先、長野県上山田で4年もの月日を過ごすことになった。いじめも戦争もその根っこは「醜い心」から生まれる。平易な文章で淡々と描かれていますが、児童書ジャンルなので子供たちにも大人にも手に取って欲しい1冊です。
読了日:11月4日 著者:小手鞠るい
聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)感想
緑子が母になって辰巳署の刑事に。冒頭から赤ん坊に授乳するシーンあり、一気に引き込まれました。あの麻生と練との絡みもあり、ジェンダー・母性と考えさせられるテーマで読み応えがありました。でも、緑子が必要以上に痛めつけられるシーンは読むのが辛かったです…。月神も続けて借りる予定です。
読了日:11月6日 著者:柴田よしき
サウンド・オブ・サイレンスサウンド・オブ・サイレンス感想
音のない世界にいる女の子たち。ダンスをするということは、想像するだけで困難そう。健聴者の夏子は彼女たち「セルフィッシュ」のマネージャーになり、3人と一緒に成長してゆく。音ではなく響きで感じて踊る。リズムが伝わって来るような1冊でした。爽やかに感動!
読了日:11月6日 著者:五十嵐貴久
デッドエンドデッドエンド感想
元経産省のエリート官僚で、妻を殺害して千葉刑務所に服役中の笠原が脱獄した。彼の脱獄の目的と追う警察の部署、娘の誘拐も絡みハラハラドキドキの展開で一気に読めました。頭の良い父と娘で、ストーリーはちょっと出来過ぎ感はありますが、エンタメ小説なのでOK。面白かったです。
読了日:11月7日 著者:柴田哲孝
秋の牢獄秋の牢獄感想
11月7日に読むことで、より深く感じることが出来ました。無事に明日を迎えられることを願いつつ読了。
読了日:11月7日 著者:恒川光太郎
the SIX ザ・シックスthe SIX ザ・シックス感想
人と違った能力を持つ子供たち。6人それぞれ特別な力を持つために学校に行けなかったり、引越しを余儀なくされたり。飛島先生が子供たちをよく理解して、幸せな未来が見えたので読み心地は良かったです。さらりと楽しむのにはお勧めの1冊ですね。
読了日:11月8日 著者:井上夢人
貌(かお)なし貌(かお)なし感想
嶋中さん、初読み。突然失踪した父の行方を追う娘は、父の過去を追い、その過酷な現実を知ることになる。「無戸籍」、最近マスコミでも取り上げられるようになった問題ですが、何とか困っている人を救えるような社会になったら良いなと思いました。お勧め本です。
読了日:11月8日 著者:嶋中潤
砂の街路図砂の街路図感想
20年前に、12歳だった自分と母を残し水死した父。父の亡くなった町は北海道のとある町。印象としては小樽か函館のような感じでしたね。この町で大学時代を過ごした父は、何故浴びるほどの酒を飲み溺死したのか。ミステリーとしては今一つの感じでしたが、物語に登場する町はとても魅力的。実際にあるならば歩いてみたいと思いました。
読了日:11月9日 著者:佐々木譲
所轄刑事・麻生龍太郎所轄刑事・麻生龍太郎感想
麻生龍太郎のルーツが分かる1冊。人が見落している小さな物事に目を向ける。及川とのやり取りが切なくて何とも言えない読後感でした。
読了日:11月10日 著者:柴田よしき
ミリオンセラーガールミリオンセラーガール感想
ファッション誌の編集に憧れて入社した出版社で、「正岡沙智」が配属されたのは「販売促進部」。本を読まない、本の流通を知らない女の子が一人前の出版社員となるお仕事小説。町の小さな書店に新刊本が配本されないと言うのは、切ないお話ですね。書店名がどこかで聞いたことのあるようなネーミングで笑えました。軽く楽しめて楽しい読書が出来ました。
読了日:11月11日 著者:里見蘭
約束の森 (角川文庫)約束の森 (角川文庫)感想
奇跡の犬「マクナイト」、強面のドーベルマンの魅力がたっぷり。日本でこんな派手に打ち合いが起きていたら大変だろうなぁ、などと想像するのは野暮ですが。沢木さん、初読み。他の作品も読んでみたくなりました。面白かったです!
読了日:11月12日 著者:沢木冬吾
月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)感想
若い男性刑事が連続猟奇殺人の犠牲者に。共通点を見つけ、わずかな手がかりから犯人を追う緑子。虐待の連鎖、不幸な冤罪。続編は出ないのでしょうか。この終わり方では気になってしまいますね。うーん、私の好みとしては安藤より高須なのですが…。
読了日:11月13日 著者:柴田よしき
神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)感想
読メ献本プレゼントで頂きました。とても面白かったです!神酒クリニックは腕は立つが曲者の医師揃い、世間に知られてはいけないVIPの治療や、探偵まがいの調査まで行う。主人公九十九勝己がどんどん神酒クリニックに馴染んでゆく過程が良かったです。続編があれば読みます!天久ドクターのシリーズも面白そうなので、そちらも読んでみたいですね。
読了日:11月15日 著者:知念実希人
鵺の家鵺の家感想
家の経済的危機を救うため、豪商天鵺家の跡継ぎ「鷹丸」の遊び相手にさせられた少女茜。奇妙なしきたりだらけの天鵺家で茜が知った現実は・・・。これは面白かったです。一族の旧習を断ち切るために闘う少年と少女の物語。
読了日:11月15日 著者:廣嶋玲子
祟り婿 古道具屋 皆塵堂祟り婿 古道具屋 皆塵堂感想
祟られた婿さんの連助。本人は全く幽霊や霊的なものを信じない。太一郎が呪いを解くために取った秘策はなるほどって思いました。シリーズなので次も楽しみに待ちます。鬼猫長屋、行ってみたい(*^o^*)
読了日:11月17日 著者:輪渡颯介
銀狼王銀狼王感想
開拓時代の北海道日高地方で、仙台から開拓民として移住した猟師の二瓶。銀色の大きな狼がいるというアイヌからの情報で、一人初冬の原野に入る。人間の身勝手さで鹿も狼も数が減少したという事実、狼の最期が切なかったです。
読了日:11月17日 著者:熊谷達也
五十坂家の百年五十坂家の百年感想
双子の老女が飛び降り自殺を。かつて人喰いと呼ばれた五十坂家。この家の不幸の原因になったのは、甘やかされて育った一人の女。おどろおどろしい呪われた家系を描き、不幸な若死にや行方不明は予想した通りの結末でしたが、まずまずイヤミス好きなら楽しめるかもしれません。
読了日:11月18日 著者:斉木香津
ひとかどの父へひとかどの父へ感想
深沢潮さん、初読み。美しいシングルマザーの娘として生まれた朋美は、中学生になる前に自身が私生児として出生した事実を知る。父に似た自分の顔、父はどういう人物だったのか?それを思わぬ形で知らされ衝撃を受ける娘。日韓の複雑な歴史背景と差別、難しい問題を取り扱っていますが、読みやすくまとまっていました。
読了日:11月19日 著者:深沢潮
柘榴パズル柘榴パズル感想
とぼけた冗談が好きなお祖父ちゃん、元柔道部員の料理上手で逞しいお母さん、優しい大学生のお兄ちゃん、10歳の甘えん坊の妹、主人公の短大生美緒は、三毛猫龍之介も含めた自分の家族が大好き。章の間に挟まれる不穏な新聞記事と、家の周りを嗅ぎまわるちょっと不審な男性。仲良しだった山田一家の真実が最後に明かされるが、本物と偽物の違いってなんでしょうか?彩坂さん2作目、これ、好きな1冊です。お勧めします。
読了日:11月19日 著者:彩坂美月
札幌アンダーソング 間奏曲札幌アンダーソング 間奏曲感想
シリーズ2作目。前作の記憶もおぼろげな私、読み進めるうちに何となく思い出せましたが。不思議なのは悪の組織を取り仕切る「山森」や、犯罪に手を染めている女子高生を「さん」・「ちゃん」付けで呼ぶ刑事たち。まあ、それがこの作品のカラーなのでしょうね。志村春対山森グループ、この先はどのように展開するのか、まあ続編も出たら読みたいですね。
読了日:11月20日 著者:小路幸也
チームII (実業之日本社文庫)チームII (実業之日本社文庫)感想
堂場さんの長距離小説シリーズ。あの山城と浦が!もうそれだけで面白いのに、キングの須田が、ヒートの甲本が!興奮冷めやらず、走らない私も風を感じ、雪を感じ、一気に読破しました。麻木久仁子さんの解説がまた素敵で良かったですね。
読了日:11月20日 著者:堂場瞬一
アトロシティーアトロシティー感想
隣人が巻き込まれた悪質な訪問販売詐欺事件と、餓死した若い母娘、そして極悪な拉致監禁事件に関わっていた元少年。事件を追うフリージャーナリスト自身も命を狙われたり。一つの事件の犯人はサイコパス、もう一つの方は優しいのではなく狡猾なのでしょうね。展開がスピーディーなので面白く読めました。
読了日:11月21日 著者:前川裕
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)感想
天医会総合病院に設立された統括診断部は、「診断困難」と判断された患者を診る部門。童顔ながら頭脳明晰な女医天久鷹央が部下の小鳥遊と共に病院で起こる様々な病や謎を解く。サラリと楽しめる1冊ですね。続編も読みたいと思います。
読了日:11月22日 著者:知念実希人
群青のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2群青のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2感想
サラリと読了。佳音の鈍感ぶりは相変わらず。これを読むと吹奏楽のコンサートに行きたくなります。
読了日:11月22日 著者:福田和代
デッドエンドの思い出デッドエンドの思い出感想
読友さんの感想から手にした1冊。美しい装丁とこの季節にぴったりの内容、深く印象に残る一書になりました。5つの短編どれも好きですが、中でも「幽霊の家」と表題の「デッドエンドの思い出」が良かったです。自分では中々選べない本と巡り合えて素敵なひと時を過ごせたことに感謝です。
読了日:11月23日 著者:よしもとばなな
リターンリターン感想
恐怖の女リカが戻って来た…。リカを読了してずいぶん時が経っていますが、あのゾワゾワする恐ろしさだけは覚えていました。本作はそこまでの恐怖感は無かったし、展開がスピーディーなのであっという間に読了しました。尚美と孝子のコンビでなければ、リカにはたどり着けなかったと思いましたね。
読了日:11月23日 著者:五十嵐貴久
金魚姫金魚姫感想
夏祭りの金魚すくいで手に入れた1匹の琉金。部屋に持ち帰り飼育し始めたらずぶ濡れの怪しい美女が現れる。金魚の化身と同居を始めた潤に、見えないはずのものが見え始めて、暮らしが変化してゆく。金魚の姫リュウがとても魅力的で可愛い!二人の因縁は切ないけれど、とても良い読み心地の1冊でした。久々に荻原さん堪能しました。
読了日:11月24日 著者:荻原浩
営繕かるかや怪異譚営繕かるかや怪異譚感想
古い城下町の古い家に住まうことになった人々の身に起こる、少し不思議で恐ろしい出来ごと。それを解決するのは営繕屋の尾端。怪異を排除するのではなく、上手く折り合いをつける。何とも優しい営繕屋さんだと思いました。「檻の外」が一番切なかったです。幼い子供が居着くのは辛いですから。
読了日:11月24日 著者:小野不由美
波止場にて波止場にて感想
横浜に生まれた異母姉妹、慧子と蒼。戦争に翻弄された人々の暮らしと、逞しく生き抜いた女性の強さ。とても深く印象に残りました。慧子の人生を思うと泣けてしまいました。
読了日:11月26日 著者:野中柊
羊と鋼の森羊と鋼の森感想
音楽や楽器とは無縁の育ちをした山村の高校生が、学校のピアノの調律に訪れた「板鳥」という調律師の仕事に魅せられ、その世界に飛び込んでゆく。先輩調律師「柳」と共に顧客の家々を回り、楽器店のピアノで自主練習に励む。ピアノと言う楽器の奥深さ、弾く人・聴く人それぞれの思い、外村青年が調律師として成長してゆく姿を、もっと見続けたくなりました。調律師さんは、みなさんピアノが弾ける方だと思いこんでいたので、そのことにも驚きました。今年読んだ本の中でもかなり上位、良い本を読めたことに感謝です。お勧めします。
読了日:11月26日 著者:宮下奈都
物語のおわり物語のおわり感想
「空の彼方」に憧れた、文章を書くことの好きなパン屋の少女。彼女の小編が北の大地を旅する人から人へと渡って、それぞれの人生と交錯する。とても素敵な1冊でした。ドロドロの人間関係を描く湊さんより、こっちの方が私は好み。
読了日:11月27日 著者:湊かなえ
屋根屋屋根屋感想
雨漏りの修繕にやってきた永瀬工務店の大男。彼は妻の死から神経を病み、その治療のために夢日記を付けるようになったと。トレーニングにより夢を自在に見ることも可能になると言われ、夢をみることを練習するその家の妻「みのり」。二人が夢の中で赴く法隆寺やフランスの大聖堂、とても浮遊感に満ちた大人のファンタジーでした。屋根屋が最後に書きつけた文章が切ないです。この本、好きですね。
読了日:11月28日 著者:村田喜代子
十号室十号室感想
一人暮らしをしていた伯母が亡くなり、彼女が住んでいた古いアパートの部屋を受け継いだ姪の詩乃。4階建て、わずか8室のコーポ中里は築40年の古びた建物、そして濃密な人間関係の残る場所だった。十号室で暮らした伯母さんの生き方が切なくて悲しくて、居なくなった我が子を待ち続けた生涯。それを忘れたように暮らした住人。読み終えて表紙の表と裏を見ると、重く暗いビワの木がとても印象的でした。
読了日:11月28日 著者:加藤元
富士山噴火富士山噴火感想
いざ大災害に直面した時に、私たちはどういう行動を取ればいいのか?噴火の予知は地震よりも精度が高いと聞きます。この本は富士山の噴火が現実に起こったという視点で描かれていてかなりリアルでした。いつ起きても不思議ではないのに、「今まで平気だったんだから大丈夫」と言うのが大半の日本人ですから…。災害の時に本当に頼りがいがあるのは、やっぱり自衛隊かって思いました。
読了日:11月29日 著者:高嶋哲夫
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂5 (ふしぎ駄菓子屋銭天堂)ふしぎ駄菓子屋 銭天堂5 (ふしぎ駄菓子屋銭天堂)感想
銭天堂の品物を何者かが盗んで、あちこちにばら撒いている。回収に懸命な紅子さん。悪の黒幕は予想通りで、最後はスッキリ。守らニャイト、私も欲しいです!!
読了日:11月29日 著者:廣嶋玲子
老後の資金がありません老後の資金がありません感想
主人公篤子とほぼ同世代なので、身につまされるような感じで読了しました。虎の子の預金は冠婚葬祭で一気に目減り、頼りない夫や嫁いだ娘の心配ごと。ハラハラしましたが、姑と同居することで事態が一気に動き始めてラストは中々良かったです。
読了日:11月30日 著者:垣谷美雨
ビオレタ (一般書)ビオレタ (一般書)感想
初読みの作家さん。婚約破棄を申し渡され、雨の道端にしゃがんで泣いていた「妙」を拾ったのは、大柄な女性「菫」さんだった。彼女のお店「ビオレタ」は美しい棺桶を売る風変わりなお店。妙の物の見方が頑なで何となく嫌だったのが、読み進めるうちに彼女の意識の変化と一風変わった周囲の人々との関わりが心地よく変化。ビオレタのお庭がどういう風に変わってゆくのか、ちょっと先を見てみたくなりました。
読了日:11月30日 著者:寺地はるな
ブルースブルース感想
生まれつき六本の指を持つ「影山博人」、霧深い街釧路の重く湿った雰囲気をまとい、多くの女たちと関わりながら夜の町の影の支配者となった。どんなに魅力的な男なのでしょう?イメージ的には佐藤浩市さん…。桜木さんでなければ、この本は書けないと思いました。
読了日:11月30日 著者:桜木紫乃

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