我楽多(がらくた)日記

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さよなら星 2

2013年07月04日 22時46分08秒 | 「さよなら星」 (谷ゆきこ)

はい。 お待たせしました。 「さよなら星」2回目です。

今回からすずらんちゃんとゆりちゃんに、小さな不幸がいっぱい訪れます。



さよなら星 2  谷ゆきこ   



   





変な音は、トラが戸を破る音でした。
   
ゆりちゃんが 「なあんだ、ねこだわ!」と言う この場面、すごく覚えてます!
子供ながらも 「なあんだ、ねこだわ!」 じゃねーよ と思ったんでしょうね。




部屋を貸した人は、トラを飼っていたのです。
怖いのでトラを飼うのをやめて とすずらんちゃんが言いますが
だったらすぐ金を返せ と言われ、仕方なくあきらめました。
   
トラの名前は ミーちゃん だそうです。




朝になると、さくらおばさんが訪ねて来ました。
急な仕事でアメリカに行くそうです。
さくらおばさんは、ママの顔に似てるペンダントをすずらんちゃんに渡しました。
   
さくらおばさんは、少女の憧れの的 スッチーです。
でも、制服・制帽のまんまウロウロ出歩いたりしないだろう、普通・・・。
でもマンガの世界じゃよくある事よね。
パイロットなんかも、制服・制帽でウロウロしてたりする。
せめて帽子くらい外せや・・・




夕飯の準備をしようとすると、おばあさんは台所も貸してくれません。
   




仕方なく、すずらんちゃんとゆりちゃんは外でごはんを炊く事にしました。
   


   
幼き少女二人の ザ・サバイバル生活




二人が物置に住むようになって1ヵ月たちました。
二人で散歩に出てると、ペンダントが急に輝き出しました。
空を見上げると泣いてるママの顔が見えます。
ママとほしおくんに何かあったのでしょうか?!
   
このペンダント。
これから ますますいろんな力を発揮します。




ある日、幼稚園の中を見ていたゆりちゃん。
お母さんのいない人は、母の日に白いカーネーションを飾る事を知り
一人で作り始めました。
それを見たすずらんちゃんは「ママはうちにはいないけどアメリカにいるじゃない」
と言って赤いカーネションを飾ってくれました。
   
そう、昔は お母さんがいない人は白いカーネーション だったよ。
今は言わないね・・・。
お母さんがいない人への差別だからか?



( ここにもちょっと載ってるヨ  「母の日イラスト」 )




夕飯にお寿司を食べて帰ると、意地悪なおばあさんが大切なカーネーションを
切ってしまってました。
ゆりちゃんは、いつまでもいつまでも泣いてました。
   





夜になると ゆりちゃんは一人で家を出て歩き出しました。
すずらんちゃんにも気付きません。
   





次の日の夜も、一人で歩き出しました。
すずらんちゃんが止めて、パジャマが破れてしまっても気付きません。
   
高い塀もスタコラ・・・。
夢遊病 ってやつですか





朝、昨夜のことを話しても、全然記憶のないゆりちゃん。
    





アメリカにいるほしおくんの病気は、アメリカのお医者様にもわかりませんでした。
日本にいる姉妹のためにも、ほしおくんを日本へ帰そう と言う事になりました。
病気が治ったと喜ぶママですが、ほしおくんは 「ぼく、やっぱりさよなら星だね」
と変な事を言いました。
   





ママ達が帰るという便りが届きました。
ゆりちゃんをさがすと、部屋の隅で寂しそうに一人 幼稚園ごっこをするゆりちゃんの姿が。
   





すずらんちゃんが声をかけても、ゆりちゃんには聞こえないようです。
テレビをつけると、声が聞こえないと言います。

夜中に歩き回ったり、声が聞こえないと言ったり・・・
ゆりちゃんに何が起こってしまったのでしょう
   
テレビに映るは懐かしの 皆川おさむ君 ですな
 黒猫のタンゴ・タンゴ・タンゴ 




    つづく 



1970年(S.45) 小学二年生 5月号・6月号
1971年(S.46) 小学二年生 夏の増刊 さよなら星特集号より


今だったら、小学生の子と幼稚園生くらいの子を二人だけ置いて
外国行っちゃったら幼児虐待と言われかねませんなぁ~。


今あらためて見てみると、すずらんちゃん・ゆりちゃんの
ファッションやヘアスタイルが、場面ごとに とてもとても凝っていて
「 ステキー 」 って感じです。
谷先生は、かなりのオシャレさんだったと思われます。


それに、ゆりちゃんの可愛らしい事と言ったら・・・。

「 いやあだ、おねえちゃま。 ゆめを 見たんでしょう。
ゆりちゃん、お外がくらいと こわいもの 」

「 おかしいわ、おさむちゃん。 お口 ぱくぱくしてる 」

こんな可愛らしい言葉遣いしてるんですよ~

おねえちゃんを おねえちゃま って呼ぶところが、何とも言えず可愛らしい

ま、すずらんちゃんが おねえちゃま と呼ばれるにふさわしい
美少女だから成り立つんではあるのだけども・・・。



さぁ。 
次回はバレエの世界を目指すすずらんちゃんが、何故かアレを始めちゃいます

おたのしみに~









コメント (3)
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