太極拳の専門用語は漢字で表されます。
文章になっているものから、たった一文字のものまで、その中に込められているメッセージの濃さに驚かされます。
ここでよく取り上げる「走」や「粘」、「頂」、「化」などはポイントをよく現していると思います。
平仮名で「あ!」とか「うっ!」とか書かれても、びっくりしている、ぐらいしか伝わりませんしね。
ちなみに用語をもっと知りたい方のために参考文献をご紹介しておきます。
・「太極拳理論の要諦」 銭育才・著 福昌堂
・「太極拳推手 訓練秘訣」 郭福厚・著 BABジャパン
さて、今日は愛知県で推手です。
参加4人とFNPに比べれば少人数ですが、遠路はるばる来てくださった方もいて小粒ながらピリッとした練習になりました。
4人だと総当りができます。
ワンセッション30分取って存分に推手の基本からやってみました。
前回もご紹介した様に、湖西や浜松に比べて愛知の練習会は静かーな感じです。
粛々と推手を練っています。
が!、中身は武術の練習ですから、目立たない所でグイグイやっているのが分かりました。
太極拳の特徴を表現する四字熟語に「綿中蔵針(めんちゅうぞうしん)」というのがあります。
柔らかくボヤーンとした「陰」がメインながら、その中に一筋、力強い「陽」が潜んでいるという事です。
「綿じゃん」
と思って手を突っ込んだら、中に針が入っていてブスーッ!と刺さってしまった、というシーンを思い浮かべてもらえば分かりやすいでしょう。
愛知のメンバーは穏やかな人達なんですが、推手を始めると一瞬も油断できない感じなので、まさしく「綿中蔵針」なのです。
湖西や浜松の練習とは違った意味で楽しめます。
FNPが派手な銃撃戦の中へ突撃していく感じなのに対し、愛知練習は敵や猛獣が潜んでいるジャングルを警戒しながら進んでいく、といった感じでしょうか。
(「どんだけ危険なサークルだよ?」と突っ込まれそうですけど)
そんな訳で2時間、表面的には静々と、見えない所でビシビシと楽しく練習いたしました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
次回の愛知練習会は9月28日(日)にいつもの場所で行います。
こちらもどうぞ宜しくお願い致します。