降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●「高校野球のマネージャーが」を読んでみた。

2010年07月26日 | 新聞
売れる本には、売れる理由があるのだなあ。

7ヵ月14刷快走中の
『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海、ダイヤモンド社=写真左)
を読んだ。

編集者だったら、
「この手があったかぁ!」と思うはずの手法でまとめられた、アニメ絵表紙、ペーパーバックス的造本、ペラペラめくればカラーイラスト。
ドラッカー関連本なのに、なぜアニメ?
で引き込まれた。
……やるなぁ、秋元康さん門下生・岩崎夏海さん(42=東京藝大出)。
さすが、岩崎書店の御曹司。

都立高校野球部のマネージャーみなみちゃんが
野球部の「顧客」は誰? んじゃあ、野球部は顧客に対しナニをすればいいの?
野球部ができる「マーケティング」って何?
って『マネジメント/エッセンシャル版』(上田惇生編訳、ピーター・F・ドラッカー、ダイヤモンド社刊2100円)を片手に、
池上彰さん的「そうだったのかぁ!」
で成長していくストーリー。

高校野球部の「顧客」は、部員・親・観客・視聴者をはじめ高校野球を見る&携わる人たちすべてであり、
野球部が顧客に与えるものは……


「感動」


なるほどねぇ。
……売れる本には売れる理由がある。