降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●五木寛之さん快挙?

2009年09月17日 | 新聞
前日(9月16日)の続きです。

五木寛之さん(78)は著作刊行で在京出版社を完全制覇したのではないか? の話(笑)=写真は本文と関係ありません。紀伊国屋書店新宿本店です。

▼朝日新聞出版=分離する前の朝日新聞社時代にデビューエッセイ「風に吹かれて」単行本。

▼読売新聞=同エッセイ「ゴキブリの歌」単行本。

▼毎日新聞=最近まであまり縁がなかったけど、最近はサンデー毎日インタビューや対談集「弱き者の生き方」刊行。

▼河出書房=対談文庫があったけど、現在は品切れ。

▼徳間書店=新刊「遊行の門」のほか、昨年から旧作を続々文庫化。今月は埋もれていた名作「風の柩」刊行。

▼ポプラ社=「人間の関係」などのほか、恋愛小説の旧作を文庫化。講演会も主催するなど、五木さんに力入れている。

▼東京書籍=教科書最大手がなぜ? だけど「風の幻郷へ」から始まり、最新刊「人間の運命」など手がける。五木さん大好き編集がいると見た!

▼KKベストセラーズ=初期「五木寛之の本」や五木寛之ブックマガジンなど、新形式の作品集刊行。作家の山川健一氏がプロデュース。

▼岩波書店=ベストセラー「蓮如」など新書数点。今でも版を重ねている。

▼平凡社=対談集「発見」シリーズを刊行。同社は手頃な文庫がないので角川、幻冬舎が文庫化。

▼光文社=突然「狼のブルース」など旧作リニューアル刊行。
(出版社は順不同)
このほか、世界文化社、主婦の友社、NHK、深夜叢書社、家の光協会(若き日にルポルタージュ)、本願寺出版でも出している!

五木さんは日刊ゲンダイ「流されゆく日々」長期連載でギネス入り(記録ホルダーは日刊ゲンダイ)しているが、
「大手出版社完全制覇!」
偉業でもいかがだろうか。