降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★ブックオフ買取価格がイマイチ分からない。

2016年04月07日 | 新聞

(写真は本文と直接関係ありません。
角川文庫『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』を思い出してしまった、墓地と満開桜)

地震が多発してきたので身軽になろーと、読み終えた本をブックオフに持っていった。
文庫本が多かったが、買い取りレシートを見ると、あの本がアレ?で、この本がコノ値?——という感じ。
どうも、いまいち基準が分からなかった。

*お断り
ブックオフの買い取り価格は、バーコードからセンターが決めているということですが、
店舗のエリアや特性、キャンペーン有無で多少の価格差があると聞きました。
持っていった本はいずれも
▽カバー、ジャケットに汚れ無し
▽本文に書き込み、ライン無し
▽日焼け、黒ずみ無し
▽ページ折り、切り抜き無し
の〝4無し〟でした。


【文庫本】以下、順不同
▽『日本をダメにしたB層の研究』適菜収さん、講談社プラス α 文庫2015年9月刊、税別 630円
➡︎ブックオフ買い取り価格= 40円

▽『ブックマートの金狼』杉井光さん、角川文庫ノベルゼロ2016年2月刊、税別 700円
➡︎同 70円

▽『案外、買い物好き』村上龍さん、幻冬舎文庫2010年8月刊、税別 457円
➡︎同 5円

▽『記者の報い』松原耕二さん、文春文庫2016年2月刊、税別 860円
➡︎同 80円

▽『共震』相場英雄さん、小学館文庫2016年3月刊、税別 690円
➡︎同 60円

▽『愚者の連鎖/アナザーフェイス7』堂場瞬一さん、文春文庫2016年3月刊、税別 720円
➡︎同 80円

▽『女ざかり』丸谷才一さん、文春文庫1997年7月刊、税別 714円
➡︎同 50円

▽『主よ、永遠の休息を』誉田哲也さん、中公文庫2016年3月刊、税別 640円
➡︎同 100円

▽『その鏡は嘘をつく』薬丸岳さん、講談社文庫2016年3月刊、税別 740円
➡︎同 60円
——ほか、文庫12冊、ハードカバー5冊、雑誌4冊。


よく分からない❶
新刊書店の平台発売中、中堅・薬丸岳さんが60円、売れ筋・堂場瞬一さんが80円はアレとして、
実業之日本社文庫で2012年に既に発売されていて、中公が再刊した『主よ、永遠の休息を』が買い取り価格トップ 100円なのが、よく分からない。
中公文庫は、実業之日本社文庫版とまったく同じなのだけど……。

よく分からない❷
ブックオフでは、比較的新しい本だからといって必ずしも「高価買い取り」になるわけではないよーだ。
2015年9月刊『日本をダメ……』が40円、
1997年7月刊『女ざかり』が50円。
丸谷さん、現在も売れつづけている、ということなのだろーか。
過激な適菜さんがキラいなのだろーか……よく分からない。

よく分からない❸
意外だったのは、2月創刊角川新レーベル・ノベルゼロ『ブックマートの金狼』。
東京・新宿にある書店店員には、実は裏の顔があり……という蘇る金狼オマージュ的作品で、テンポがよくて面白かった。
同ノベルゼロは30代男性を読者ターゲットにしているにもかかわらず、新刊書店のジュニアノベル棚にあったりラノベ棚にあったり、見つけるのがかなり難しいレーベル。
一冊一冊ジャケットカラーが違う手の込んだ装丁は、センスがいい。
ブックオフでは、あの薬丸岳さんより高く買い取り価格設定していたので、ビックリした。


——文庫本の値段が、驚くほど高騰している。
税込み1,000円以上する新刊が毎月バンバン出るようになった(新潮社は価格抑えめだけど、講談社、KADOKAWAが特に高くね⤴︎語尾上げ)。
知り合いの学生バイトくんは
「ゲームもあるし、中古スマホもあるので、ブックオフにはよく行きますよ。新刊書店では雑誌見るだけかな~」
と言っていた。
本が高い➡︎買えない・買わない➡︎売れない
➡︎だから新刊販価上昇➡︎だから買わない➡︎だから中古書店で 108円本が人気
……のマイナス・スパイラルなのだなぁ。

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