絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

甲状腺手術

2011-01-29 | 甲状腺手術体験記
甲状腺手術で、一週間入院しました。

東京の表参道にある伊藤病院でした。

実は、私は30年前から甲状腺(バセドー病)の機能亢進症で、メルカゾールを飲み続けていました。

そもそもの発端は、他の病気で若い時に埼玉県立がんセンターで手術をし、放射線治療を受けたことが原因ではないかと勝手に想像していたのですが、お医者さんはそれが原因とは言えないとおっしゃるので、なぜバセドー病になったのか、わかりません。ただ、そこで発見されたので、ずっとがんセンターで薬をもらっていましたが、もうがんは完治したので、これからは近くの病院で薬をもらってくださいと言われ、ずっと飲んでいました。

私が放射線が原因ではないのかと考えたのは、チェリノブイリの原発事故があった辺りで甲状腺の病気になる人が多発したときいたからです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バセドー病は手術したからと言って、良くなるとは限らず、メルカゾールでコントロールされるならそれで良いと言われ、飲んでいるうちに治ってしまう人もいるということでした。だから、初めは6錠飲んでいて、段々と減らし2錠まで来るのですが、そうすると足りなくなり、4錠に戻ったり、2錠まで行けたりと繰り返していました。

すると、段々と腫れてきました。長い年月をかけて腫れたので、このままどこまで腫れるのか心配になり、相談しているうちに、
内科の先生が手術も考えてみたらいかがでしょうかというようになりました。

それで、外科を紹介してもらい診察に行きましたが、外科の先生は、どこまで切るかが問題なんだよねと言いました。
半分切ったとして、丁度良ければ薬が要らなくなるけれど、切り過ぎなら今度はホルモン剤を飲むことになる。
切り足りなければ、量は減るけれどメルカゾールを飲むことになるので、手術をするだけ痛い思いをして損じゃないかなと言われました。


ほー、そういうものなのかと初めて知りました。
「だから、腫れるのが気にならなければ、今のまま一生メルカゾールで調節していてもいいんだよ」でした。

ーーーーーーーーーーーーーー
それで、私は手術はしたくないので、メルカゾールで調節を続ける方法を選びました。
しかし、段々と腫れが大きくなりました。
気にしなければいいんだからいいやと思っていましたが、気にするとは見かけのみっともないのを気にするという意味ではありませんでした。腫れて苦しくなるという意味だったのです。腫れるとなんだか首が圧迫されるのです。

いつもトックリセーターを着ているような締め付け感なのです。

それで、気になり始めました。

ーーーーーーーーーーーーーー

その頃、東京の伊藤病院というところが、甲状腺の専門病院だから一度行って診てもらったらどうだろうと勧めてくれる人がいました。それで、行ってみました。

予約のない病院で、その日の内に採血とエコー検査が行われ、診断がなされます。
結果は、「悪性ではないので、手術の必要はありません。内科の先生と相談してください」と言われました。
内科の先生は、「ラジオアイソトープという方法がありますが、やりますか」と言い、「そうでなければこの先同じようにメルカゾールを飲んでコントロールしていてもいいんですよ」とのことでした。

専門病院での診断がこのようだったので、じゃあ、このままでいいやという判断を下しました。

ーーーーーーーーーーーーーーー

しかし、しばらくするといつも通っている内科の先生が、また「手術を考えてみては?」と勧めるのです。「あまりいつまでもメルカゾールを飲んでいるのも良くないでしょう」と言いました。手術をする場合は、薬が効果を為さない場合、腫れが大きくなって苦しい場合などです。
腫れていて圧迫感が出て来たので、勧めるのも分かる気がしました。

ーーーーーーーーーーーーーーー
それで今度は、大学病院を紹介してくれたので行ってみました。

言われたことは、「確かに手術をしたからと言って、丁度よく薬から離れらるとは限らないから、手術する分だけ損という考えもある」と言って、いままで言われたことを繰り返す結果でした。そして、「今の状態は手術をしなければならない状態ではないので、するかしないかは自分で選んでいいよ」と言われました。「もし悪性なら手術をしなければならないけどそうではないので」ということでした。

自分で選んでいいよとなると、しないで済むならという考えが勝ってしまいます。

そして、また時間が経ちました。

段々、腫れが大きくなって行きました。

このまま行くと苦しくなって、首が締め付けられて、窒息なんてことになるんじゃあないかなと不安になりました。
それで、仕方がないので、また、伊藤病院に行ってみました。

ーー 二度目の伊藤病院外来  --

すると今度は、「確かに大きいのでこのくらいになると手術をお勧めしているんですよ」と言われました。

「あとは、ラジオアイソトープという方法ですが、どちらを選びますか?」と選択肢を示されました。
ただ、ラジオアイソトープの場合は、目がおかしくなる人が稀にいるので、その心配がないかどうか眼科にかかって判断してからでないと取りかかれないのだそうです。

ラジオアイソトープなら、ただカプセルを飲むだけでとても簡単です。ただ、放射能を使うので隔離が必要で、時間も2週間かそこらかかると言われました。(期間は私の記憶が曖昧です。)また、一回で効果が無い人は2回やるそうです。それだけの入院が必要になります。とのこと。

それなら、痛くもかゆくもないことで済むのでそれがいいなあと思いましたが、万が一目に異常が出ると、私は絵の先生ですから、絵が描けなくなり、指導もできなくなります。それは困ります。

だから、眼科でみてもらうことになりました。伊藤病院からさほど遠くない原宿駅の近くの眼科の病院を紹介され、行ってみました。
そして、診てもらったところ、検査が3カ月先になるということでした。それで予約だけして帰りました。

次の伊藤病院の通院は一週間後でした。それで検査結果を診てもらったところ、あなたの場合はラジオアイソトープでは効果がないかもしれないと言われました。それで手術をお勧めしますというのです。アレー、やはり手術しかないのかと思い、暗くなりました。そして、言われたことは、「伊藤病院で手術をするには8カ月先になるので、近くの大学病院で手術してもらってください」とのことでした。

これが、ある意味、前半のお話です。


続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする