どうもです。
今日は、最高気温は平年並みだったものの、降り注ぐ太陽の陽射しが実に心地好い1日でした。陽射しだけみれば、もう春のそれでしたね。
今週は暖かくなるみたいだし、春近し!です。(と言っても、昨日みたいに急に積雪があるからなぁ...)
さて。
安部龍太郎の「下天を謀る」下巻を、やっと読了しました。
「下天を謀る」 下巻 安部龍太郎 著 新潮文庫
石田三成らの讒言により豊臣家から疎まれた藤堂高虎は、家康の人柄に魅了され徳川家に接近。類い稀なる諜報能力を駆使して、家康の危機を救うこととなる。そして訪れた太閤秀吉の死。高虎は外様でありながらいち早く旗幟を鮮明にして東軍に付き、雌雄を決する合戦に挑む。その唯一の望みは民が平和に暮らせる世―。激動の時代を怜悧な判断力で巧みに生き抜いた男の人生を描く。
(内容紹介文より)
感想です。
藤堂高虎という、知る人ぞ知るという感じ(そうでもないか)の、そこまでは有名ではない武将を主人公にした小説ですが、けっこう面白く楽しんで読めました。
ただ、上巻に比べて、下巻はちょっと面白みに欠けた感ありでしたね。
歴史的に、関ヶ原以降は大坂の陣まで大きな動きがないし、かつ高虎が築城の名手という側面があるので仕方ないのかも知れませんが、下巻では城普請絡みの内容が長いのもあって、ちょっとばかり読むのにダレてしまいました...。(あくまで個人的に)
この小説の中での藤堂高虎は実に良い人物で、私がこれまで抱いていたその人物像とは、本当に全く違った印象を受けました。
巻末の解説の方が書いてあるように、司馬遼太郎作品他で描かれる“世渡り上手な俗物武将”的なイメージが、私にもしっかり定着しているからでしょうか、読んでいて「ここまで良い人物でいいのか?」と違和感を覚え落ち着かないぐらいでしたね。(苦笑)
でもまあ、徳川家康と非常に懇意の仲で、高虎を絶対的に信頼しているいう描き方は、妙に納得出来ました。
読み終わって、やはり何だか良い人物すぎて、このように描かれてもあまり印象に残らないというか、いまいちしっくりこないのですよね。
どうも藤堂高虎のキャラが立っていない、そこまで魅力的ではないのです。
グッと感情移入出来るものが無かったです。
「下天を謀る」における武将・藤堂高虎の描き方、けっこう好き嫌い分かれると思いますが、小説ならではの楽しみ方が出来る作品だと思います。
今日は、最高気温は平年並みだったものの、降り注ぐ太陽の陽射しが実に心地好い1日でした。陽射しだけみれば、もう春のそれでしたね。
今週は暖かくなるみたいだし、春近し!です。(と言っても、昨日みたいに急に積雪があるからなぁ...)
さて。
安部龍太郎の「下天を謀る」下巻を、やっと読了しました。
「下天を謀る」 下巻 安部龍太郎 著 新潮文庫
石田三成らの讒言により豊臣家から疎まれた藤堂高虎は、家康の人柄に魅了され徳川家に接近。類い稀なる諜報能力を駆使して、家康の危機を救うこととなる。そして訪れた太閤秀吉の死。高虎は外様でありながらいち早く旗幟を鮮明にして東軍に付き、雌雄を決する合戦に挑む。その唯一の望みは民が平和に暮らせる世―。激動の時代を怜悧な判断力で巧みに生き抜いた男の人生を描く。
(内容紹介文より)
感想です。
藤堂高虎という、知る人ぞ知るという感じ(そうでもないか)の、そこまでは有名ではない武将を主人公にした小説ですが、けっこう面白く楽しんで読めました。
ただ、上巻に比べて、下巻はちょっと面白みに欠けた感ありでしたね。
歴史的に、関ヶ原以降は大坂の陣まで大きな動きがないし、かつ高虎が築城の名手という側面があるので仕方ないのかも知れませんが、下巻では城普請絡みの内容が長いのもあって、ちょっとばかり読むのにダレてしまいました...。(あくまで個人的に)
この小説の中での藤堂高虎は実に良い人物で、私がこれまで抱いていたその人物像とは、本当に全く違った印象を受けました。
巻末の解説の方が書いてあるように、司馬遼太郎作品他で描かれる“世渡り上手な俗物武将”的なイメージが、私にもしっかり定着しているからでしょうか、読んでいて「ここまで良い人物でいいのか?」と違和感を覚え落ち着かないぐらいでしたね。(苦笑)
でもまあ、徳川家康と非常に懇意の仲で、高虎を絶対的に信頼しているいう描き方は、妙に納得出来ました。
読み終わって、やはり何だか良い人物すぎて、このように描かれてもあまり印象に残らないというか、いまいちしっくりこないのですよね。
どうも藤堂高虎のキャラが立っていない、そこまで魅力的ではないのです。
グッと感情移入出来るものが無かったです。
「下天を謀る」における武将・藤堂高虎の描き方、けっこう好き嫌い分かれると思いますが、小説ならではの楽しみ方が出来る作品だと思います。