Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「子どもに語るトルコの昔話」児島満子編・訳(こぐま社)

2009-05-11 | トルコ関連
「子どもに語るトルコの昔話」児島満子編・訳(こぐま社)を読みました。
トルコらしい多彩な昔話の中から、選んだお話15編。
なかでもナスレッディン・ホジャの話はとてもポピュラーなものだそうです。

内容は以下のとおり。
カラスととげ 
金の糸のまり 
聖地メッカへ行けなかったキツネ 
がまんの石と刀 
ケローランと鬼の大女 
羊飼いの娘と王さま 
豪傑ナザル 
シカのお告げ 
チャンクシュ チョルクシュ 
ナスレッディン・ホジャのわらい話 
 「わかっている人は わからない人に」
 「まねかれたのは上着」
 「イチジクで幸い」
 「九百九十九まいの金貨」
 「だんまりくらべ」
 「わしは死んじまった」

「豪傑ナザル」の話は、同じ設定で「オランダの臆病なチーズ屋の話」として昔読んだことがある気がします。さすがヨーロッパ・アジア相方の文明のいきかうトルコならでは?
ホジャの笑い話はなかなか含蓄深い話が多いです。
洋服を替えたら他人の対応も変わった、という話。
金貨の話もさんざん隣の男をやりこめておいて、最後は金貨を返すくだりがいいです。
「チャンクシュ チョルクシュ」の、大女のお乳を飲む話とか、昔話って小説とは違って、「説明もなくあっさり不思議」なのが面白いです。

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