「なるほどの対話」河合隼雄・吉本ばなな対談(NHK出版)を読みました。
対談場所は京都の町屋。火鉢をはさんで楽しそうなふたり。
印象的だったのは、河合さんの「外国に行ったらその国の人の話を聞くだけでなく、
こちらからも日本流の考えはこうや、と発信していかなあかん」という言葉。
その例として河合さんがドイツに講演に行った際のお話。
「ドイツの人は議論が好き。さんざん議論した後で握手して飲みに行ったりする。
でも日本では議論すると嫌な気持ちになるから、みんな議論はあまり好きではない。
ドイツの人にとって人はそれぞれ異なるものという考えがあり、お互いに会話の矢印が双方向に向く。でも日本ではそれぞれ会話の矢印が下向きで、その矢印が下の土台で響きあえば面白いなぁという考え方がある」
私はこの説明を読んで、うまいこと国民性の違いを表現するなあ・・・と思いました。
吉本さんの家族の話から、日米の文化比較、河合さんの患者の話など
対談はいろいろな方向に伸びて、いろいろ考えさせる台詞も多数。
吉本さんが河合さんに身体を預けきっている感じがほのぼのした空気をかもし出していてよかったです。
対談場所は京都の町屋。火鉢をはさんで楽しそうなふたり。
印象的だったのは、河合さんの「外国に行ったらその国の人の話を聞くだけでなく、
こちらからも日本流の考えはこうや、と発信していかなあかん」という言葉。
その例として河合さんがドイツに講演に行った際のお話。
「ドイツの人は議論が好き。さんざん議論した後で握手して飲みに行ったりする。
でも日本では議論すると嫌な気持ちになるから、みんな議論はあまり好きではない。
ドイツの人にとって人はそれぞれ異なるものという考えがあり、お互いに会話の矢印が双方向に向く。でも日本ではそれぞれ会話の矢印が下向きで、その矢印が下の土台で響きあえば面白いなぁという考え方がある」
私はこの説明を読んで、うまいこと国民性の違いを表現するなあ・・・と思いました。
吉本さんの家族の話から、日米の文化比較、河合さんの患者の話など
対談はいろいろな方向に伸びて、いろいろ考えさせる台詞も多数。
吉本さんが河合さんに身体を預けきっている感じがほのぼのした空気をかもし出していてよかったです。