「ライオンボーイⅢ カリブの決闘」ジズー・コーダー著(枝廣淳子訳)PHP研究所を読みました。
三部作の完結編。
ライオンたちと別れ、両親と再会しひとときの休息を楽しんでいたチャーリーに、新たな魔の手が忍び寄ります。そしてついに敵の罠にはまってしまうチャーリー。舞台は、アフリカのガーナからカリブ海の孤島へ。
そしてその島には、さまざまな能力を持つ人間、動物が監禁され、全世界を陥れようとするコーポラシー社の陰謀が待ち構えていました。
第三巻では今までの登場人物たちがそろいぶみ。
気球にのったボリス王、ゴンドラ乗りのクラウディオ。
それからライオンたち。さらに今巻ではラフィの過去が明らかに。
最後にはサーカス船まで勢ぞろい!
両親を追っていたチャーリーは、今度はひとりぼっちで敵方に捕らえられてしまいます。でも力強い味方、猫のセルゲイとカメレオンのニヌーが。
ニヌーは体の色が変えられるのみならず、あらゆる言語がしゃべれて頭も良いすばらしいカメレオン。
チャーリーが自分の過ちにくよくよするだけで終わらず、頭をフル回転させてコーポラシー社の中の配置を調べ、脱出する計画を練る様子が頼もしいです。
「だれも、自分を殺したりぶったり、傷つけたりはしない。
連中は、自分というものがなくなるまで、吸い取ってしまうだけなのだ。
からだはなにも考えずにぶらぶらしていられるが、自分自身、このチャーリーらしさは消えてしまうだろう。」
自分が考えること、感じることを他人(コーポラシー社)に任せ、ゆだねてはいけない。
特殊な才能や能力を持つものを集めて研究し、新しい生き物を作り出そうとするコーポラシー社。それは自分たちのビジネスに必要な「用途」に応じた人間(動物)が欲しいから。
「だめだ。絶対だめだ。そんな風にしてはならない」
チャーリーは自分が逃げるのでさえ難問なのに、捕らえられたほかの子どもたちや動物たちまで解放しようとします。その志の高さに感じ入るばかり。
そしてチャーリーの立てたある計画。キーはもちろんカメレオンのナヌー。
最後に意外や、マッコーモの言ったある台詞を。
「動物たちはなんでも欲しいものを手に入れるべきだが、人間はそうすべきではない。なぜなら、世界中の困ったことを引き起こしているのは人間だからだ。」
マッコーモ自身、自分の欲望に突き動かされて悪事を働いたくせに・・・、と言いたいところですが、内容はもっとも。
人間の欲望は、他人との(ほかの生物との)共存を考えたうえに成り立つものなのだなと改めて思いました。
三部作の完結編。
ライオンたちと別れ、両親と再会しひとときの休息を楽しんでいたチャーリーに、新たな魔の手が忍び寄ります。そしてついに敵の罠にはまってしまうチャーリー。舞台は、アフリカのガーナからカリブ海の孤島へ。
そしてその島には、さまざまな能力を持つ人間、動物が監禁され、全世界を陥れようとするコーポラシー社の陰謀が待ち構えていました。
第三巻では今までの登場人物たちがそろいぶみ。
気球にのったボリス王、ゴンドラ乗りのクラウディオ。
それからライオンたち。さらに今巻ではラフィの過去が明らかに。
最後にはサーカス船まで勢ぞろい!
両親を追っていたチャーリーは、今度はひとりぼっちで敵方に捕らえられてしまいます。でも力強い味方、猫のセルゲイとカメレオンのニヌーが。
ニヌーは体の色が変えられるのみならず、あらゆる言語がしゃべれて頭も良いすばらしいカメレオン。
チャーリーが自分の過ちにくよくよするだけで終わらず、頭をフル回転させてコーポラシー社の中の配置を調べ、脱出する計画を練る様子が頼もしいです。
「だれも、自分を殺したりぶったり、傷つけたりはしない。
連中は、自分というものがなくなるまで、吸い取ってしまうだけなのだ。
からだはなにも考えずにぶらぶらしていられるが、自分自身、このチャーリーらしさは消えてしまうだろう。」
自分が考えること、感じることを他人(コーポラシー社)に任せ、ゆだねてはいけない。
特殊な才能や能力を持つものを集めて研究し、新しい生き物を作り出そうとするコーポラシー社。それは自分たちのビジネスに必要な「用途」に応じた人間(動物)が欲しいから。
「だめだ。絶対だめだ。そんな風にしてはならない」
チャーリーは自分が逃げるのでさえ難問なのに、捕らえられたほかの子どもたちや動物たちまで解放しようとします。その志の高さに感じ入るばかり。
そしてチャーリーの立てたある計画。キーはもちろんカメレオンのナヌー。
最後に意外や、マッコーモの言ったある台詞を。
「動物たちはなんでも欲しいものを手に入れるべきだが、人間はそうすべきではない。なぜなら、世界中の困ったことを引き起こしているのは人間だからだ。」
マッコーモ自身、自分の欲望に突き動かされて悪事を働いたくせに・・・、と言いたいところですが、内容はもっとも。
人間の欲望は、他人との(ほかの生物との)共存を考えたうえに成り立つものなのだなと改めて思いました。