Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

豊橋鉄道3100形の一族。(その5)

2005-09-18 00:00:20 | 鉄道(路面電車)
現在7両が現存している豊橋の路面電車の「顔役」、3100形。
5回目となる今回は、3105を紹介する。

3105は名古屋市電1469として1942年に新潟鉄工所で製造され、1971年3月まで名古屋で走り続けた。
豊橋にやってきて3105として走り出したのは先の4両と同じ1971年6月。
以来、30年以上を豊橋の街で過ごしている。

豊橋転入後、1990年7月に冷房化されているが、これは3100形の中で一番早い。
なお、同形式の冷房改造は1990年に始まり、1994年に現在活躍している7両の改造が完了している。
この他、外観上の特徴として3104と同様、尾灯は角形化されていない事が挙げられる。

この車に夕暮れ時に乗ったが、その際まばらな車内を良いことにぐるりと見回してみると、降車ボタンの形がまちまちな事に気がついた。
使える部品を集めて使用しているのだろうか、それとも予備品を使っているのだろうか、と考え込んでしまう。
そういった所にこの電車に刻まれた歳月の重さを見たように感じた。
しかし、その反面で釣り掛けモーターを高らかに唸らせて走る様子を見ると、とても車齢60年以上とは思えない。

現在の広告主はメガワールド」
愛知県と静岡県に店舗を構えるメガネ流通センターであり、豊橋市に本社がある。
ちなみに、豊橋市内の店舗は3カ所。
本社が豊橋にある縁からだろうか、長期に亘って路面電車に広告を出している。
これは「メガワールド」に限った事ではなく、3102の広告主である「カスタムハウジングコーポレーション」や3104の広告主である「日の丸薬局」も長い間豊橋の路面電車に広告を出し続けている。


そうした所に豊橋の路面電車が地元で暖かく見守られている事を見ることができる。

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5 コメント

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Re:今朝取材 (Simplex)
2005-09-19 16:02:22
リンク先の画像拝見しました。

本当に3101、3106、3107の解体が始まっているんですね。

特に部品を外された3106の車体は寂しい限りです。



台車の件ですが、次回豊橋へ行った時に前後の軸箱の位置を確認してみます。



最後に、重ね重ねの情報提供ありがとうございます。

またよろしくお願いします。
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URL忘れた。 (りゅーでん)
2005-09-19 09:41:44
http://photos.yahoo.co.jp/bc/kumoha52/lst?.dir=/3100%b2%f2%c2%ce&.view=t
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今朝取材 (りゅーでん)
2005-09-19 09:40:53
また行って来ました。

3107も解体始まってます。



>本当なら実車の車輪径を測るといった



わずかな差ですが近くで見るとわかります。

マキシマム台車は構造上同径車輪は嵌めれません。

軸箱の位置が前後で径差分ずれているからです。



さみしい光景です・・・
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Re:現状 (Simplex)
2005-09-18 22:18:51
りゅーでんさん、コメントありがとうございます。



とうとう3101と3106の解体が始まってしまいましたか。

この後3106について触れる予定でいましたので、大変有り難いです。



>車輪径の件ですが形式図と違って現在でも前後異径車輪を履いてます。



車輪径の件ですが、イベントで購入した形式図の数値を元に記事を書いていました。

このため、豊橋入線後に履き替えたと思っていました。本当なら実車の車輪径を測るといった検証が必要なのでしょうが、機会がないのが残念なところです。



ただ、公式イベント等で市販されていた形式図の数値がいつの時点で実態と異なる数値になったのかという点については関心があります。



今回の記事を書くに当たって豊橋鉄道の路面電車に関する資料を探してみたのですが、意外と資料がない事に戸惑いながらも書き進めています。

予定ではあと二回で完結予定ですので、色々なアドバイスを頂ければ幸いです。

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現状 (りゅーでん)
2005-09-18 21:18:15
本日、赤岩車庫で3101、3106が解体中でした。 なお、車輪径の件ですが形式図と違って現在でも前後異径車輪を履いてます。
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