森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

奈良県理学療法士会新人教育プログラムセミナー

2007年01月17日 17時10分35秒 | 過去ログ

奈良県理学療法士会新人教育プログラムセミナー

日時: 平成19年2月11日(日)9:30~15:35

場所: 奈良県営福祉パーク(奈良県総合リハビリテーションセンター隣接)

奈良県磯城郡田原本町多722 TEL:0744-32-8848

内容:

09:15~09:30 受付

09:30~10:30 『理学療法の専門領域』 田平 一行先生 畿央大学 

10:45~11:45 『生涯学習』  森本 久雄先生 奈良県総合リハビリテーションセンター

12:45~13:45 『世界の理学療法』 森岡 周先生  畿央大学

14:00~15:00 『理学療法の教育方法論 -臨床実習教育を含めて-』 岩山 邦彦先生 関西学研医療福祉学院

 


日本理学療法士協会現職者講習会in 富士

2007年01月17日 17時05分46秒 | 過去ログ

認知神経リハビリテーションと認知運動療法

日 時:平成19年2月9日(金)~11日(日)

会 場:富士リハビリテーション専門学校

講師の記載はないが、2つ講演しないといけないようです。

1日目に「脳科学」、2日目に「脳のなかの身体を治療する」といったたぐいのようです。

もう定員に達していると思います。



 


受胎告知

2007年01月17日 00時01分52秒 | 過去ログ

ダ・ヴィンチの傑作「受胎告知」いよいよ日本に上陸。

この日は私の誕生日じゃないですか。

ついでに「認知運動療法(パラダイム本)」の表紙を追加。

もう8年もたったんですね。

ついでに・・・追加。

ギャラリーラファイエットですよ。

ニューヨークへいくの表紙ではツインタワーが。

背筋が伸びます。

 

 


パズル

2007年01月16日 23時47分32秒 | 過去ログ

今日は午前中より丸10時間ぐらい座り、新4年生の実習配置に精を出す。

結局仕上がらなかった。明日にはこのパズルを完成しないといけない。 まだ2期なので楽と思いきや、学生の人数が74名なのでこっちに大変。前任地では3期だったので、ひとつを操作すると10人ぐらい入れ替えないといけなく、三日三晩の仕事だった。今度は人の多さに参る。

やっぱり30~40名定員ですよ、せめて。20名の昔が懐かしい。国公立はまだ20名ですね。

それにしても、学生たちは通勤のことのみの希望か(なかには目的意識があるのもいるが)。これはシミュレーションにたけた前頭葉の仕業だが、これにはちょっと夢がない。

自分の実習地は勝手に決められ、それに従うだけだった。厳しいところであったりもするが、それも運命として受け入れた。

ここんとこの学生は根はまじめなのだが、逆境に弱い。「安全基地」にバリアがかかったお子さんたちばかりかな。

ちなみに、5月から12月まで実習してたな。1月に卒論を仕上げ、2月のみ国家試験の勉強をしていた。今は参考書も増え、恵まれているのか恵まれていないのかよくわからん。与えられた「情報」になっている模様。「情報」は自ら入手し、改変するもの。その手続きが勉強である。

実習は浜松医大-高知愛和(現高知総合リハ病院)-熊本機能病院だった。

今考えると施設的に恵まれた時代だった。体験症例は20例を超え、ほとんどが違う疾患だった。

もうそういう実習はこないのかな。だとすれば、クリニカルクラークシップを定着すべきである。協会の教育部のみなさん、導入はしたが、そろそろ倫理の面でも徹底する時期ではないでしょうか。このスタイルは臨床実習指導者の若さに対応した形だと思う。

さて、明日、パズルを仕上げよう。そして、会議にかけ、またパズルを壊しながら、あ~でもないこ~でもない意見交換をし、学生のよき学習のため教員一同で努力をしようじゃりませんか。

 

明後日は大学のサークルで少し話します。

 

 


最善という言葉の持つ罠

2007年01月15日 20時44分45秒 | 過去ログ
結局、母親は再OPEになった。
ここでは病状が特定されるため、そのプロセスについてとやかくはいわない。
しかし、個人情報保護法というやつにはつくづく困る。
電話では言えません・・・と。
おまえは何回も俺の声を聞いてるではないか・・・認知できない植物なのか・・・
規則というものは原則。機械にわざわざなろうとする医療者に対して暴言をはいてしまった。ここまで日本の医療者(人間)はマニュアル(機械)にならないといけないのか。
例外にどう対応するかが人間の脳のもっとも優れたところ。
クリニカルパスしかり、病院の古いマニュアルしかり・・ほんとどうしようもない。

結局、大声で怒ってしまった。
今年の誓い、早くも崩れる。
小さいころから短気である。
けれども、これもいまや戦略。
他者が予測不可能になったとき、はじめて他者意識に遭遇し、本当の感情的な自己意識にも遭遇する。
教育でもそうだし、医療でもそう。

中途半端に怒らないということだ。
怒るときは百雷が落ちたように怒れ!(徳川家康だったと思う)
中途半端では、結局、その意識に出会わないから、マニュアルで済ます。
人間とはそういうおろかなものなのだ。

医療者は、一生懸命やらしてもらうとか、最善をつくすとか軽くいうが、そんなものは当たり前。

最善をつくしましたが、一生懸命やりましたが・・・母親のことを思っています・・・ そんなおまえの自己意識は聞いてない。

最善をつくそうがどうかは関係なく、元に戻してほしい。
それが患者の家族の願いである。
そのためには何も惜しまない。

一生懸命やろうが、患者(家族)はいつも裏切られた期待である。
医療者は期待を裏切りっぱなしである。

確率なんか知ったことじゃない。
おまえの人生なんて知らない。
元に戻してほしい。
それだけだ。

臨床PTしていた自分は簡単に家族にムンテラしていた。
住宅改修の話をしていた。
そのつど、家族の期待は裏切られていたのだろう。
今思うと本当に恥ずかしい。

祖母ももう7年ぐらい入院している。
脳梗塞で、今は認知症も進み、発語もない。
唯一、孫が行けばわらってくれる。

母も脳損傷。

無力すぎる。

15年間PTやってきて、これかという始末だ。
身内もよくできないなんて・・・

これも試練なのだろう。
もっともっと「脳(こころ)」について勉強しなさいという試練なのだろう。

未来の他者(患者)、家族のための。

まだ足りないのだろう。
もう1回、2回越境するぐらい、鞭を打ち、困難に立ち向かえと言われているのだろう。

安楽と困難、科学、医学に生きている以上、有無をゆわさず、困難をとる。
それを「神」あるいは「仏」が与えてくれているのだろう。


日常生活の舞い戻り

2007年01月15日 13時01分50秒 | 過去ログ
木曜に授業、会議。
そして、金曜は岡山で2コマ行い、小倉で2コマ行う。
自閉症について神経学的仮説について話す。
theory of mind、mirror neuron system、そして、最近のバロン=コーエンの提唱した理論(システム化と共感化)について話をした。

「社会的認知」は妥協する脳である。
その認知能力に、私たちはほとんどの脳活動を注ぐが、それに注ぐ必要がなければ、他の領域をつねに活性化できるのだろう。特殊能力を持つサバン症候群はそれである。
私たちが普段、人間関係にいかに苦労あるいは、楽しんでいるかが垣間見ることができる。

「社会」の一員ならば、それを引き受け、機能するべきである。

夜は、中林先生プラス北九州の先生方と懇親する。
その後、11時過ぎに中江先生プラス福岡県士会の方々が入り(乱入?失礼)、結局、1時過ぎまで、ホテルに帰りついたのは2時ごろ。
仮眠をとり、5時過ぎに起き、初発便で帰ろうと思ったが、乗れず、次の便で新大阪まで。
電車内で講演スライドを作成しようと思ったが、睡魔に襲われできず、急いで家に帰り、11時より1時間半で仕上げ、なんとか間に合う。
さすがにあせった。

奈良県理学療法士会の講演。
奈良県は自治体がしっかりしているのか?どうかはわからないが、どの市町のホールもきれいで立派だ。

東大寺整肢園の生井先生にエスコートされ、話し始める。
50点ぐらいの出来かな、遠慮しすぎたが、脳科学も広いので、系統だって絞って話をするのがいいのかもしれない。
高知の教え子が数名いた。
教え子と会うのはいつでもうれしいものだ。
生井先生を教えたのは24歳~26歳だった。
もう10数年前になる。

いずれにしても、「ロマンティックリハビリテーション」を展開して欲しい。

その後、士会の新年会に御呼ばれする。
奈良に来てあまり士会活動に参画してないので、新鮮だったが、疲れた。
尾崎会長とももう10年ぐらいになるのですね。
実習訪問で年に1回は東大寺に来ていた。

その後、増田先生、佐藤先生、李先生と3次会までなだれ込む。
講師が一番元気かもしれない・・・

翌日は、二日酔いに鞭打ちながら仕事し、夜には翌日の講義を少し考えてたら、BSが自閉症の脳機能の特集で、バロン=コーエンが出た。
タイムリーだった。
それにしてもケンブリッジ大学はいつ見ても美しい。
9年前の留学中はオックスフォードを良く選び見学してたが、今度はケンブリッジを選ぼうと思う。
ニュートン、アインシュタイン・・・


今日、授業を今追え、ブログを書いたところである。

この後、ゼミである。


それにしても、母親の意識が戻り、転院が決まりそうなときに、再OPEとは、少し困惑して、不信がこころに、すごく悔しいし、医師を見る眼が変わってしまう。


正直言って、こころは仕事どころじゃない。

医学界新聞 第2714号 2007年1月8日

2007年01月10日 20時14分57秒 | 過去ログ

新春随想2007(坪井栄孝,南裕子,寺田秀夫,鎌田實,宮本省三)

リハビリテーションに奇跡はない,しかし進歩はある

 

リハビリテーションを代表して宮本省三先生登場です。

研究会員1200名の皆様、襟を正して、本年の真摯なご活躍をどうか。

本気で勉強してください(していきましょう)。

 

 

 

 


めったに腹を立てぬこと

2007年01月09日 22時49分49秒 | 過去ログ
新年早々,実習施設と色々ありますが・・・


さて,私はゲーテを色彩論,そしてニュートンに対する対峙,そしてモルフォロギーの概念から知った。

ファーストを知ることはまだまだ人生長そうだが,彼の言葉を付記したい。

求めつづけている限り、人間は迷うものだ。
ゲーテ『ファウスト』



処世のおきて

気持ちのよい生活を作ろうと思ったら
すんだことをくよくよせぬこと
めったに腹を立てぬこと
いつも現在を楽しむこと
とりわけ、人を憎まぬこと
未来を神にまかせること。

たとえ何かを失っても、
生まれ変わったようにふるまえ。
毎日が何を欲するかを、たずねよ、
毎日が何を欲するか、毎日が言ってくれる。
自分の行為を喜べ、
他の人がなすことを貴べ。

ゲーテ『警句的』




めったに腹を立てぬこと。
今年の目標にしたい。

人生は自然の流れである。


3回生諸君。
自らの欲望,希望のみでなく,目標を志向しなさい。
困難は自然である。
自分の都合(人工的に操作)よくはなりませんよ。
実習地の希望アンケートを読んで,そんな気持ちになりました。
1年半後にはあなた方を待っている患者さんたちがいる。
自らの成長を自らの弱い愚かな心でつぶしてしまってはダメ。
人生の岐路は,安楽よりも困難に立ち向かうべし。
それが成長・発展の過程である。

自然の流れを人工的に操作した者は,将来的に壁に当たります。
最近の虐待や,凶悪な事件は,すべて自然(人間も生命ですから自然です)を人工的に操作しようとした結果起こったものです。
人を道具のように操作したい願望そのものである。
物質的に豊かな時代に育ったものの,悲しいかな代償です。

自然の流れに身を任せなさい。

そして,その時々に起こる困難な自己意識に立ち向かいなさい。


めったに腹をたてないこと。
すんだことにくよくよしないこと。
現在進行形に生きる。
半年先はまだわからない。
今を精一杯に生きる,それしかない。

The greatest discovery of my generation is that a human being can alter his life by altering his attitudes of mind.
            William James






Bonne annee !

2007年01月02日 10時36分10秒 | 過去ログ
ボナネ~ 2007!

新年あけましておめでとうございます。

今年は自分自身のLa vieを少し考えてみようと思っています。
人生の節目ですね。

昨年は少し他者を意識しすぎた感があります。
人生にはバランスが大事な局面もあろうかと思います。
20代から30代前半のトップギア速度では、今後は壊れてしまう可能性もあり。
少し落として人生を考えればと思う。

40代をどう生きるか、どのように展開すべきかを考えてみようと思う。

昨年は大きな仕事が目白押しだったため、今年は小さな仕事を確実に行っていきたい。
自分の脳(こころ)にアクセスしたい。

だが、出張講演はとどまることなし、これは時代として受け入れる。
それが自分にとって実は幸せだから。
「教育」「リハビリテーション」、私の住むこの時間と空間は、ある局面から確実に改変しつつある。
旧体系から新体系へ。
50年先のロマンティックな世界を展望するために、少しでもお役に立てればいい。



昨年は外国が少なかったので、英語を使う機会が少なかった・・・
今年はできるだけ出てみたい。
母国語をしゃべらない自分を自分はいつも新鮮に思うから。



いずれにしても、スタートした。
職場には6日からだが、今日からゆっくりと筆を進めたい。