森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

思い込み診断

2006年10月18日 09時29分50秒 | 過去ログ
またもや「思い込み(あるひとつの脳の中での概念)診断」が起こってしまった。
奈良でである。
奈良県の問題が浮き彫りになったようだ。
「国」という選択をせず「県」をとった。

もし、~であったら、何々かもしれない、だとすれば・・・を介入。
などと思考を循環し続けなかったのだろう。
刻々と変化するものに対しては循環させないといけない。

しかし、こめかみの頭痛、(強直性)けいれん、などは視診、触診でまず脳の血管病変を疑い、念を入れ、撮影すると思う。かもしれないという視点で。
何を優先すべきかのディシジョンだ。

自分のことしか考えていない。

他者。

主人が語っていた。
もし自分の愛すべき親戚だったら、そのプロセスは取らないだろう。
プロセスが肝心なのである。



以下、かつて書いたブログを再掲する。


医学に住み着くヒトはなぜ人間になることを嫌がるのだろう。
マイケル・ムーアの華氏911では、政治家に自分の息子をイラクに派遣してみろというインタビューがあるが、どの政治家も口を噤む。
人間をヒトとしかみてないからだ。
政治家にとってイラクに派遣される兵士はヒト(機械論)なのだ。
あなたの子供が「脳性まひ」だったら・・・
あなたの子供が「自閉症」だったら・・・
あなたの子供が「PTSD」だったら・・・
あなたの子供が「頭部外傷」だったら・・・
あなたはその治療をするだろうか。
あなたはその教育をするだろうか。



きっと、あなたは無力さを感じ、死に物狂いに勉強し、死に物狂いで耳を傾け、死に物狂いで治療をするだろう(教育するだろう)。
人生を捧げるであろう。
心は身体化される(これがわかってくれるだろう)。