隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

飾り瓦Decorated Tile

2012-01-24 23:22:43 | Weblog
飾り瓦Decorated Tile 平成壬辰廿四年睦月二十四日

 その一つ、桃の瓦は各地で見受けられるという
Netで調べると面白いように飾り瓦が上がっている。
鎌倉市山ノ内にある円覚寺には大方丈があり、庫裡の屋根をに見ると大屋根の隅とその上の煙出しの四隅に桃の実の飾り瓦が上がっている。桃の実の飾り瓦は京都御苑横の大宮所と仙洞御所の正門、桂宮邸跡表門の屋根に上がっている。鎌倉では建長寺総門に桃の実の飾り瓦が上がっているが、これは京都にあった勅願寺の般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)の山門を戦時中(1943年)に移築したものである。
京都南禅寺の塔頭とかにも、桃瓦が乗っていますとのこと。
桃に拘っていましたが、唐獅子、牡丹、浪というように、多彩です。
 
去年、中国三峡下りで、関羽が支配した荊州城には、ちゃんとシビが載っかっていました。
見ると、馬の頭らしきものですね。現地ガイドに聞くことが出来なかった。どなたかご存知ですか?
中国から伝わったシビですが、現地も相当変わってきたということでしょうね。
 
お読み下され、感謝致します。

お城のお守りCastle's Talisman(guardian)改訂

2012-01-16 16:27:14 | Weblog
西側より見た犬山城
お城のお守りCastle's Talisman(guardian) 平成壬辰廿四年睦月十六日

 ①何と言っても、鯱でしょう。Killer Whaleというだけに、海の中では海獣なんですね。
頭が虎で胴体が魚となってます。漢字そのままですね。想像上の生物であり、実際の生物である「シャチ」とは別物である。それを模した装飾物が鯱鉾であり、鬼瓦などと同様その建物を守護する役割を持っている。屋根の上に取り付けられ守ってくれている。
なぜ屋根の上に載っているのだろう。
基本的には城は火災に弱いことから、海で最強の動物であり、水と深い関わりがあるシャチを屋根に載っけたのであろうと言われてます。それもそうなんですが、シャチはクジラと同じく海水を吹き上げます。そのことからお城を火災から守るシンボルにしたのではないかと思います。あくまで、想像上生物とことわっておかねばならない。胴体が魚で鱗があって潮を吹いてもらわねばならない鯱なんです。
 屋根から下が海で、シャチが自由に動き回って火災から守ってくれるよう、昔の城を造った侍が願ったものでしょう。理由は分かりませんが、南北に向かい合って載せられております。
全国のお城は鯱が載っかっています。特別なのは、名古屋城の金の鯱と沖縄の首里城の龍ですね。
仲間のKo君が鴟尾(しび)というのがあると教えてくれた。早速NETで調べたら、Wikipediaにありました。 唐招提寺 東大寺大仏殿(金色の部分が鴟尾)                             
 鴟尾(しび)とは、瓦葺屋根の大棟の両端につけられる飾りの一種である。訓読みではとびのおと読む。沓(くつ)に似ていることから沓形(くつがた)とも呼ばれる。
寺院・仏殿などによく用いられる。後漢以降、中国では大棟の両端を強く反り上げる建築様式が見られ、これが中国などの大陸で変化して3世紀から5世紀頃に鴟尾となったと考えられている。唐時代末には鴟尾は魚の形、鯱(海に住み、よく雨を降らすインドの空想の魚)の形等へと変化していった。瓦の伝来に伴い、飛鳥時代に大陸から日本へ伝えられたと見られている。火除けのまじないにしたといわれ
ている。材質は瓦、石、青銅など。唐招提寺金堂の鴟尾や東大寺大仏殿の鴟尾が代表的ですね。
これらは、奈良時代に瓦の伝来とともに造られたのである。記述のように唐時代末期は、遣唐使廃止前、中国では仏閣の火災から鯱の形へと変化したのでしょう。日本でも平家物語には「清水寺、三井寺、興福寺、東大寺の炎上」が描かれておりますから、当然、戦国時代の1500年代では、お城は重要な要塞であったことから、鴟尾は魚の形、鯱の形へ変化し、火災に対しての恐れから鯱に願いを込めたという事でしょう。

天守 破風 付櫓
②懸魚(げぎょ)も立派なお守りである。
懸魚というのは、主に木造の神社仏閣の屋根に見られる妻飾りで、棟木の切り口を隠すと共に、火除けのまじないとしての意味合いを持つ飾り板。木造で、火に弱い城にも大抵この懸魚がつけられている。「佐々木孝雄のホームページ」より 『火に弱い木造の神社や寺院を火災から守るために火伏せの呪(まじない)として取り付けたのが始まりと考えられています。懸魚は、水と縁の深い魚の身替わりです。その懸魚を屋根にかけることで、「水をかける」という意味にも通じます。懸魚は、屋根の破風板に取り付けた妻飾りです。近くの神社や寺院を訪ねて屋根の鬼瓦がある辺りを見ると破風板に吊り下げてあります。 建物が切妻屋根か入母屋造りの屋根であれば必ず付いています。』
犬山城には、天守と唐破風と付櫓の切妻屋根に写真のようなデザインの懸魚が取り付けられていますが、犬山城独特ではないみたいです。
先日、TVで「イノシシの目」という懸魚をやっていた。
神社に多いというが、付櫓のは「ハート型」ではなく、単なる○でしょうね。   調べると、「イノシシの目」は懸魚(げぎょ)と呼ばれる妻飾りで、もともとは、火伏せのまじないだったらしい。ハート型は2つ合わせて猪目(いのめ)と呼ばれ、典型的な懸魚の模様だそうだ。
日本だけではなく、韓国の懸魚にもハート型があるらしい。日本にも昔からある模様で、しかもいのししの目と呼ばれていた。
桃の瓦
③桃の瓦は犬山城独自のお守りですね。(独自ではありませんでした1/22記す)              中国では古くから、“桃の木には体の中の悪いものを取り除く力がある”と考えられていました。三国志では、桃園の誓いがありましたね。昔、中国の崑崙(こんろん)山に西王母という仙人が住んでいて、不老不死の仙桃を食べて、3000年もの長寿を保っていたという。その西王母が唐子に不老長寿の桃の実を取に行かせる場面が、祭りの<からくり>の車山で演じられていますね。鉄棒の大車輪のような離れ業が見所で「綾渡り」と呼ばれている。     
 日本では、日本原初の神として知られる伊邪那岐命(イザナギノミコト)は、黄泉(よみ)の国の黄泉比良坂(よもつひらさか)で悪鬼たちの襲撃に遭った時、3つの桃を投げて難を逃れています。桃の種は漢方では「桃仁(とうにん)」と呼ばれ浄血剤となり、桃の葉汗疹の薬となり現代でも広く使われています。「桃」は病気を払う植物だったので邪気も払うと信じられました。
 お城では、桃は3階破風の間の屋根の端4か所に供えられている。悪魔は桃を嫌うので、悪魔から城を守ると信じられていた。付櫓の屋根に2ケ所にもある。犬山城ならではのお守りだと思います。話がお城から離れますが、桃太郎が「桃」から生まれ、犬・サル・キジの三匹をお供につけて、鬼ヶ島へ鬼退治に行く話は、日本人なら誰でも知っていて、カナダの日系カナダ人も知っている話で、犬山には桃太郎神社まである。
お読み下され、感謝致します。

P.S. 今日(1/22),犬山城通訳ボランティアで待機していましたら、成瀬白帝文庫理事長さんが見え、久しぶりにお会いしました。お城のお守りについてお聞きしましたところ、桃の瓦は京都のお寺にもある。犬山独特ではないとのご返事でした。流石、理事長さんでしたね。
そこで更に調べましたら、岡山城に何と「金の桃」が乗っかっているではありませんか。岡山は「きびだんご」ですから桃太郎にも関係してますね。(「旦さまと私」ブログより)
大阪城の櫓などにもあるという。桃の瓦は留蓋【とめぶた】という飾瓦で、 実用上は雨漏りを防ぐための半球形の瓦でよいが、その上に各種の飾りが付いているものが多いという。
お守りには違い御座いませんので、よろしく。

新年の決意New Year’s Resolution

2012-01-09 09:31:41 | Weblog
岐阜大仏
新年の決意New Year’s Resolution 平成壬辰廿四年正月九日

 
一昨年、「桜の環」(April 2010)で薄墨桜のGIVE & TAKEを書きましたが、1912年ワシントンに桜を3000本贈った東京市長はあの有名な尾崎行雄でした。
日本の演説では、「共和演説」もありましたね。

1909年、米国大統領タフト氏夫人が、日本の桜を米国の首府ワシントンのポトマック河畔に植えたいという希望を知り、尾崎は2000本の苗木をワシントンに送った。しかしその苗木は、その後の検査で害虫が発見されすべて焼かれてしまった。残念に思った尾崎は、健全な苗を育てさせ、1912年、今度は3000本を送った。苗木は無事育ち、現在も見事な美しさでポトマック河畔の春を彩っている。
In 1909 Mr. Ozaki knew the hope that Mrs. Taft the President of U.S. wants to plant Japanese cherry trees on the Potomac riverside in Washington, D.C.
He sent 2000 young plants(seedlings). But they were all burned because harmful insects were found after tests. In 1912 regretting, he let healthy plants grow and sent 3000 saplings again. Young plants grew up. Now they are making the spring of the Potomac riverside beautiful.
座右の銘として、『人生の本舞台は常に将来にあり』がある。
語録Analects
『人生の本舞台は常に将来にあり
  人間は、齢を重ねれば重ねるほど、
その前途が益々多望なるべき筈のものだというのが、私の最近の人生観である。
  人間にとっては、知識と経験ほど尊いものはないが、
    この二つのものは年毎に増加し、
  死の直前が二つ共最も多量に蓄積された時期である。
    故に適当にこれを利用すれば、
  人間は、死ぬ前が、最も偉大な事業、または思想を
   起こし得べき時期であるに相違ない。』
The main stage of our life is always in the future.
The older human being grows, the more brilliant one’s futures must become.
It’s my latest view of life.
Nothing is as noble as knowledge and experience for human being.
These two things increase every year.
Just before death, it is the time that two things were accumulated the most.
Therefore, if we make use of them properly, the greatest enterprise or thought has to be achieved before this time.
人は何歳になっても、それまでの人生は序幕にすぎず、これからが本舞台なのだという意味である。人間にとって知識と経験ほど尊いものはなく、その二つは年毎に増えていく―すなわち人間は年をとればとるほど、その前途は輝かしく多望であるという尾崎の人生観である。 

新年を迎え、毎年聞かれるresolutionを このような人生観で 24年目の水泳<出来るだけ永く>、通ってくれている子供たちから、1年目のボランティア・ガイドで<良く分かったと言われる様に> 掲げて続けていきたい。
 初詣・伊奈波神社         
今年一年よろしくお願い致します。

*英文は、カナダのKさんにproofreadingしてもらいました。
 お世話になりました。感謝です。Thanks very much for K san's kindness.


壬辰みずのえ・たつ年

2012-01-01 20:27:20 | Weblog
壬辰みずのえ・たつ年   平成壬辰廿四年元旦

明けまして おめでとう ございます。
去年がとんでもない地震で明け暮れましたが、今年はどうなる?

揖斐川町の大興寺の和尚さんは、壬(みずのえ)という字の下の横棒が上の横棒のように大きくなる様とよまれた。NETでは、「壬の字は「妊」につながり、植物の内部に種子が生まれた状態として、9番目に宛てられた。西暦年の下一桁が2の年が壬の年となる。」としている。
去年は外から問題が起こったが、今年は内部の核心が大きくなるという事だろう。
「任」という字から任せてたる人がいれば、良くなるのだけれど、世界中総スクミの感じがする。
今から420年前1592年、秀吉は朝鮮相手に戦争を起こした。向こうでは壬辰倭乱というが、文禄の役である。秀吉は大陸征服を企て、李氏朝鮮が明侵略の道案内を拒絶したのを怒って出兵。宇喜多秀家を総師、加藤清正・小西行長を先鋒に平壌まで進出したのである。
このことからいやなことが起きないように願うばかりですね。
「どんな相手にも、<ハグ>をしなければいけない。」と何度も叫ばねばならない。

今の野田政権はどこを向いて政治をやっているのか私には分からない。
浜岡原発停止で脱原発宣言した菅政権を引き継いでやってはいない。浜岡は津波対策防護壁が出来れば再開の道を開いているみたい。そして、この前の原発収束宣言は海外向けで、原発の輸出(ベトナムなど)の後押しだ。原発関連の役所、企業のいいなりで選挙を当てにしていることが見えてくる。東電自体は国有化になるだろうけれど、原発の収束に向けた企業は、原発を造ってきた企業だから、ここ30年は仕事があり安定する。事故の責任はどこにあるのやら、さっぱり分からない。
それよりも怖いのは、高レベル放射性廃棄物の最終処分が決まってないことだ。
それを決めずに、原発の輸出だって? 無責任もはなはだしいと思います。
加えて武器輸出3原則の緩和を決めたという。佐藤栄作先生も苦笑いでしょうね。
又、「どんな相手にも、<ハグ>をしなければいけない。」と何度も叫ばねばならない。
私の今年のキーワードが出来ました。「どんな相手にも、<ハグ>をしなければいけない。」
お読み下され、感謝致します。