岩村城趾 Iwamura castle ruins 平成乙未廿七年霜月廿四日
先日、10月末、岩村城趾へ白帝文庫の皆さんと行ってきたというより、登ってきた。
岩村城址へは2回来ているが、天守跡へはまだであった。
日本3大山城の一つと言われるだけ、仲間の1/3はバスで登れることになったが、一汗かくことになった。下りは明日のガイドのことがありバスにした。
佐藤一斎については、平成18年「親子で読む言志四録」と、平22年「儒教の葬式」について
で、このブログに発表しています。お読みくだされば幸甚です。
今日は 仲間の方たちの半分が詩吟をやってみえる方たちがいて、世話役の方が,
『春夕(しゅんせき) 佳賓好主(かひんこうしゅ)』を吟じられた。
なんとこれが、佐藤一斎先生作の詩吟で You Tube で盛んに吟じられていた。
月を佳賓・梅を好主に見立て、月と梅とで占める春の宵をうたった詩
月は梅花を訪(と)うて 好主と為(な)し
梅は月影(げつえい)をむかえて 佳賓と作(な)す
佳賓好主 両(ふた)つながら 雙絶(そうぜつ)
管領(かんりょう)す 黄昏(こうこん)一刻の春
(意味)
梅花を訪れて好い主人となし
梅は月影を迎えて好いお客とする
あでやかな月影と香り深い梅の花と二つ相並んで絶品で
一刻千金の春の夕をともに占め合っている
***吟詠教本より通釈
おりから空に浮かんだ月は、梅の花に光を注いでよい客となり、梅はその月の光を迎えて良い
主人となっている。両方ともまことに清らかそのものであり、春の黄昏の一時をすっかり占領
してしまったかのようである。
(佳賓)好いお客
(好主)好い主人
(雙絶(そうぜつ))二つともそろって立派
(管領(かんりょう))支配する
**有難い詩吟である。**
佐藤一斎先生には座右の銘となるべき言葉を書にした扁額が多い。
『自彊不息(じきょうふそく)』
「自ら進んで努力し、それを怠らないこと」という意。「易経」出典
『勿 欺』(あざむくなかれ) 「嘘をつかず正直に」という意。「論語」出典
「老いて学べば、死しても 朽ちず」ですよね。
お読みくだされ、感謝致します。