隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

老いてますます楽しHale, hearty and happy in an old age

2010-11-22 21:43:12 | Weblog
老いてますます楽しHale, hearty and happy in an old age     平成庚寅廿二年霜月二十二日

山崎光夫氏(早稲田出身)の本の題名である。
題名通り、元気な老人が多い。でも、現在では「没イチ」という新語が出てきたという。
配偶者を亡くした人を「没イチ」と呼ぶのだそうだ。前ちょっと使ったことのある新語「お一人様」というのと同じなのだろう。
 この本を読み終えて、いざ、楽しや、と思いきや、尿管結石に襲われ、息もできぬ痛さで身をよじって耐えた。痛み止めの注射と座薬で入院までは至らず、3日で治まってくれた。
貝原益軒の極意を読み終えただけで、実践せずに楽しという訳にはやはりいけませんね。
この本は有名な養生訓だけのお話ではない。
 益軒は、シーボルトが日本のアリストテレスと評し、実証的な学問態度を高く買っているだけ、江戸時代前期、儒学者として啓蒙活動に力を入れた。
 筆者は、貝原益軒ほど人生を楽しんだ人はいないとして、生涯を通じて、旅を楽しみ、読書を楽しみ、家庭生活を楽しみ、交遊を楽しみ、奉仕を楽しみ、学問を楽しみ、著述を楽しみ、飲食を楽しみ、服飾を楽しみ、自然を楽しみ、善行を楽しみ、養生を楽しみ、そして、何より生きるを、追求した人物だったといっている。
 その実践から「養生訓」が生まれた。
益軒は寛永7年(1630)11/14筑前、福岡に生まれた。3代将軍家光の時代である。
父貝原寛斎は文の人で学問を好み、特に医学に造詣か深かった。その末男に生まれたが、その父や兄から影響を受け、虚弱体質からひたすら、書物に向けられたという。
11歳上の兄家時の算術書「塵劫記」を借りて理解していたというエピソードがあるように、すごい利発者で、しかも、「平家物語」「保元、平治物語」「太平記」と10代の初めに読み終えたという。14,5歳で医薬の漢籍と父の医術の基本(漢方の煎じ方)が身に付き、兄から四書の素読を受けたという。以後京都へ遊学し、儒学者として立つことになった。
 
当時平均寿命が40歳の時、85歳という長命を得、そればかりか、主だった著作物は60歳を超えてからの作品である。この活力源はどこにあったのか?
著者はついに「用薬日記」の存在を知り、貝原益軒の末裔たる貝原信紘氏、福岡市在住医師よりコピーをし、紐解くこととなった。
日記は益軒の最晩年から死の前年までに及び、自身と妻東軒、使用人たちの健康維持と病気治療のために使用した漢方薬の処方や灸の経穴(ツボ)が克明に記されている。「貝原家のカルテ」といえるものだという。
漢方の遣い手である。薬の煎じ方から、約60種の生薬の原料を自身の体調に合わせて、疲労倦怠や食欲不振のときなど「自家製人参養栄湯」を愛用し、風邪には初期に「香蘇散」、長引いたら「参蘇飲」としていた。しかし、胃弱の彼は有名な「葛根湯」は不向きとして
いた。有名な「八味地黄丸」も処方している。大事にならないよう、発病して間もないときに素早く休養をとり、身体をいたわったようだ。あらゆる症状に、胃弱安眠対策とか夏バテに、効く処方など事細かく書いてある。最後の最後まで愛用したのは「補中益気湯」だという。これも、季節に合わせて加える生薬を違えているから、益軒流処方である。
 びっくりなのは自分の体重まで、生涯5回にわたって測っている。もちろん奥様も。愛妻処方など、うらやましい限りである。東軒夫人は62歳と長命を得ている。
「用薬日記」はまさに「実践編養生訓」であり、漢方処方の高度な技量を如実に示したものだと評している。その「養生訓」は亡くなる前年益軒84歳に書いた全8巻になるものである。著者によると、健康的な生活を送るための指南書で、益軒10訓のうち8番目の書だという。益軒の人生のいわば集大成であり、耐え忍ぶ人生を説いている。心気を養うことが養生の基本と説き、心を平穏に保ち、怒りと欲望を抑えて、憂いや心配を少なくして、心を苦しめないこと、ストレスを溜めないことが最も大事である。人が生きることの基本理念を提示した。
生きることを謳歌せよ。だからこそ、快楽の限りを尽くして溺れてはならない。それは男女の交合ばかりでなく、飲食、睡眠、金銭、飲酒など人生の快楽の多方面にわたる一大キーワードとなっている。いわば「養生道」の根幹で、中庸の世界観が浮かび上がる。「頃合い」「ほどほど」「腹八分」だろう。

益軒は人としてこの天地に生を受けたなら、この頃合いの精神で生きる限り「楽」の人生を実践できるとした。晩年には晩年なりになすべきことがあると信じた人である。
その晩年のために体力と気力を養い、また天命を悔いなく、全うできるよう養生を貫いた人であり、最も見習いたい点である。

 老いを楽しむ知恵を「大和俗訓」(79歳)で述べている。
努力によって成し得ることはなさねばならぬ。ただ、人間の力に成しえない事はままにならぬこととわきまえ、心を苦しめるなといっている。精力の弱かった益軒はまさに「一つづつつとむれば」の精神で、膨大な著作を残したのである。病弱でも事はなせると益軒自ら範を示した。益軒の自信のあふれた生き方は天道から外れていないという自己確認の故だという。人を押しのけたり、争ったりした形跡がない。
「楽訓」では、他人に勝たなければ自分がないといった他人との比較でしか自分が存在しないとしたら、それは悲しい生き様だといっている。
いまこそ、益軒流の正道論に学ぶ必要がある。正道であれば恐れるものはない。
「和楽」を追求し、「清福」を望んだ。それを著者は「清楽」と呼び、その清楽のもと、読書し、諸国縦覧し、見聞紀行文を残し、古楽を奏で、妻をいつくしみ、良友と語り、飲食を楽しみ、著述に邁進したのである。
老いを見事に生きつくした達人であり、益軒からの老いを生きる知恵を実践したいものです。

お読み下され、感謝致します。

PS.写真は山茶花です。

COP10

2010-11-06 13:20:07 | Weblog
COP10 平成庚寅廿二年霜月六日

たそがれの漂泊者のKさんが、ボランティア通訳としてCOP10に参加された。
TVのレポートと違って、現場の状況が伝わってきました。
広大なアメリカの荒野と違って、大変なことばかりでしたでしょう。
英会話をやっていて、社会との接点が持てる点で良かったといえる体験ではないかと思いました。
採用基準がかなり高いと聞いているから、生半可な勉強じゃだめでしょうね。
その報告をアップさせてもらいました。

「名古屋COP10ボランティアに参加して」                   
“国連生物多様性条約第10回締約国会議”、 フーッ!皆さん大方がこのタイトルを見て気が引けますよネー、でも何の事はない主題は ”身近なあらゆる生き物が人間には大切、保存対策を相談しましょう“って事でしょう。 ま、表舞台の方はそちらに任せて、一人のボランティアが見た局所的レポートを御一見あれ。
海外200ヶ国含め、関係者10000人参集で史上最大の国際会議(メディア報告)に、応募したボランティアは約2000名、内採用者1000名余。 僕ら通訳ボランティアの配属場所と日程は多種多様です、僕の割り当ては4日間でした、名古屋国際会議場(熱田区)と名駅での活動が半々です。 
本会議場一階の南パティオ、白亜の大騎馬像が見下す一角に 「Subway Pass Distribution Desk」、地下鉄パス発行所があります、ビル左翼の壁際に数メートルの白いカウンターを設置、
そこが僕の持ち場です。 事務局員とボランティアで構成するスタッフ4、5名が交代で立ち番をします。 その前を肌の色や制服もマチマチな国連警備員、各国のスタッフが颯爽と往来します。 
 物々しいセキュリティーゲートを通過した初めての来場者は、先ず資料バッグを受け取り、次に我がフロントにやって来ます。 笑顔の声掛けで迎えなくてはなりません、IDカードを拝見して
確認、所定の手順と解説をしてパスを発行します。 時に英語でも意志が通じない事態発生、そんな時は第二外国語が少しでも分かる人の出番であります、スペイン語、フランス語、中国語などは特に重宝されます。 邦人と言えどテレビに出てる著名人も立ち寄るから目が話せません。 
長期有効の高価な地下鉄全線パスを渡します、再発行出来ずの明言にも拘らず「失くしたからもう一枚?」なんて厚かましい手合いも多いのです、差別になるけど非欧米人がしつこい。 
白人系からアフリカ系、アジア極東、中東系、また政府関係にプレス、NGO、民族活動家、学生と、多種多様な人との触れ合いは貴重です、げにコスモポリタンな場と言えます。 双方が慌ただしいやり取りの中ですが、時にチョットした交歓となれば嬉しいものです。 
10月も27日になると、本会議場ビル内では無数の分室で関連ミーティングも加熱、セキュリティ厳重なメインホールでは管総理も出席しての閣僚級会議です、そんな様子は野外ステージの大スクリーンに映し出されます、いや増す高揚感が僕らの処にも漂ってきます、暫し臨場感に包まれる時ではあります。 
 哀れにもそんな些細な喜びで御奉仕を終えた男に、同日午後、降って沸いた僥倖あり!
話の種にと回り道をした白鳥公園会場でのこと、異様に興奮した早足の一群に出食わしたと思う間もなく、僕の目の前に立ち止まる男―、な、なんと ”インディー・ジョーンズ!“ いや我がいとしの「ハリソン・フォード氏」じゃーありませんか! 目の前わずかに2,3フィート、黒スーツ嬢のサイン直訴に負けて急停止したらしい、余りの事態に面食らった僕、スワ!腰の拳銃、ならぬデジカメをホルスターから引き抜くや激写、、、、「三つ年上って同世代なんだね、初老の身でも語ろうよ」なんて一瞬の白昼夢かよオレは、気が付けば件の蜂の如き集団はすでに遥かにて後の祭り。 今思えば、カメラより先ず一言二言でしょー、でなければ氏の手にすがり付くとか、あー、人生一瞬の判断ですー。 それにしても、この一時の椿事は最近のAPEC/COP10を通して、僕に取っては最大の褒賞となりました。 “ノラでも歩けば何かに当る”ってトコでしょうか。 この出会いでかの荒野が懐かしくなった老兵の報告、これにて終わります、ありがとうございました。
*****
有難うございました。
恥ずかしながら、参考までに。
COP10 用語(Conference of Parties 10)
生物多様性            biological diversity
遺伝子組み換え生物        Genetically Modified Organisms(有機体)
GMO
追加議定書            supplementary protocol
本会議              plenary session
生態系              ecosystem
生態系の損害           ecological damage
への補償             compensation for~

The new rules state that if imported GMOs damage an ecosystem, countries will be able to seek compensation from the companies or nations where the GMO products originated.
この新しく決まった(議定書の)規則では、輸入された遺伝子組み換え生物が生態系に損害を与えた場合には、各国は遺伝子組み換え生物を使った製品をつくった企業や国に補償を求めることができるとしています。
The UN meeting will start discussing new goals for saving fauna and flora .
この国連の会議は、すべての動物と植物を守るための新しい目標について話し合いを始めることになっています。

DNA(小)< Chromosome < Gene < Cell(大)
① Genetic testing 遺伝子の診断 
       The checking of an individual’s genetic material to predict present or future disability or disease, either in the individual or his/ her children.
遺伝子(DNA)のうち、病気特有のDNA配列の有無を確認する診断法。
      これによって、胎児期から遺伝性疾患の診断が容易に、かつ正確におこなえるようになり、また、将来かかりやすい病気診断も 可能になった。

② Chromosome 染色体
In organisms without a nucleus( such as bacteria), this is a circular DNA molecule used in genetic engineering. In organisms with a nucleus(including plants and humans), this is one of the threadlike structures within the nucleus that contains DNA.
ヒトのからだはたくさんの細胞からできていて、細胞の1つ1つには46本の染色体がふくまれている。現在では、細胞内の遺伝情報を担うDNAの巨大な糸状分子を指す。減数分裂で半減し、受精でもとに戻る。
       タンパク質とデオキシリボ核酸という物質からできている。
       このデオキシリボ核酸が遺伝子の本体でありDNAとよばれている。
③ Gene therapy 遺伝子療法
Insertion of normal DNA directly into cells to correct a genetic defect
遺伝子の欠損や正常に機能しないことによる病気の治療のため、体外から正常な遺伝子を補う方法。

④ Human genomeヒトゲノム <単体の配偶子または細胞核の中にある染色体の1組>
       The full collection of genes in a human being.
人間のもつすべての遺伝子情報。人間には約10万個の遺伝子があり、約30億個のDNAの塩基配列に情報として記録されている。

⑤ DNA  Deoxyribonucleic acid デオキシリボ核酸
       A molecule in the form of a double helix(二重らせん), found within a structure known as a chromosome, within the nucleus of every living cell. First discovered in 19th century, it controls the daily operation of a cell ,and provides the genetic ”blueprint” for the physical characteristics of all living organisms.       
核酸の一つで、デオキシリボヌクレオチドが多重重合したもの。遺伝子の本体で主として細胞核中に存在し、細胞分裂の際に複製される。
       2本の長い鎖が対になって、二重らせん状になった分子である。1本の染色体に1本のDNAがふくまれるため、ヒトの細胞の場合、46本のDNAをもっていることになる。すべてを縦につなぐと約2mになる。
        地球上のすべての生物は、それぞれ決まった数のDNAをもっている。

⑥ Carrier 担体 キャリアー
An individual who does not show symptoms of a disease but has the genes for it and can transfer it to his/her child.
保菌者:外見上健康者であって体内に伝染病の病原体を保有する者。

⑦ DNA testing DNAの分析
       The analysis of human DNA,RNA, chromosomes, and proteins(タンパク質) in order to detect(発見) the presence(存在) or potential(潜在的な) presence of an inheritable(遺伝する) disease.

⑧ Genetic make-up 遺伝子の構成
       All the chromosome and the information they contain.
The genes of an individual.
高校時代に戻ったみたいですね。
間違っているかもしれませんが、ご指摘下されば、幸甚です。
写真は庭の「つわぶき」です。





こころの好演会Heartful Lecture 

2010-11-03 15:23:35 | Weblog
こころの好演会              平成庚寅廿二年霜月三日

 昨日(11/2)は、揖斐川町の大興寺 井川周文氏と中日新聞社主催『酒井雄哉(ゆうさい)大阿闍梨・講演会』岐阜グランドホテルに出席してきた。
千日回峰行を2回もされた、酒井大阿闍梨の講演はこちらも死ぬ気の覚悟がいるような気がして、有り難いことだと出掛けてきた。
会場は超満員約500名で結構若い方も参加されていた。
千日回峰行といえば、大峰の「塩沼亮潤大阿闍梨」の方に最近は目が行って、本も2冊読ましてもらいブログにも、恥ずかしながら感動を綴ってきている。 しかし、23年前の酒井雄哉大阿闍梨の方は、TVで回峰行の特集を見て、凄さといい、生き仏の状態を体験され、京都市中めぐりで、市中の人たちの頭に数珠を置きなさる光景は良いものだという感だけでした。
 なかなか同じ体験はとても出来るものじゃないから、どんな話をされるのだろうと私だけでない、皆さんも固唾をのみこんで聞き入った。

 いきなり「こだわらない生き方」のんびりと生活する方法が述べられた。
 「賢(かしこ)ばかになっちゃいけないよ」という題を出され、
☆「人の心は歩く速さがよい」といったら、それに対して「どれくらいの速さか? 歩幅が皆違うではないか?」
物質的な、数字を聞いてくる。のこのこ歩く精神を言っておるのに、今のひとは真の意味をつかもうとしないといっていみえた。 
彼は今85歳で、戦前は予科練で生き延び、戦後はいろいろな仕事に携わり、奥さんが自殺され、40歳で比叡山霊仙院に得度。6年雑巾掛けから何でもされたという。
 30年と23年前で2回満行されてから、各地へ巡礼と講演の日々。
15年前、中国の曲阜で儒教の「忠恕」という言葉について講演した。
忠は誠実、恕はおもいやりで、仏教では慈悲だと言われた。
とても大事な言葉だという。そういえば、小泉元首相が中国で揮毫したのがこの「忠恕」でしたね。そして、大興寺さんの本堂にやはりこの字が大書してあった。扁額どころでなく大きい布だったように思う。
☆「いやなこと言われたら、忘れちゃいなさいよ。」
☆「目先の事より、大局的に見なさい。どうやって世界で生きていくかということと現実を合わせて、段取りを体で覚えなさい。」
☆「何でも経験したことが役に立つことがある。」
  エジプトへ行ったとき、ホテルで風呂に入ろうとお湯を出しっぱなしにして、忘れてしまい、そこのホテルは溢れないような排水口がなかったらしいために、ベッドの下の絨緞までお湯が侵入。ジュクジュクな部屋となった。ホテル側のバキュウム対応で事なきを得たという体験。それ以来、ホテルはまずバスタブの確認をというのが、彼の教訓となった。 これも皆に支えられていればこその体験だと。
今を大切にしていく姿勢があれば、昔やっていたことが思い出となってくる。こうした体験が大事だ。

 シーンとして 聞いていたものだから、阿闍梨さんは「取り留めもなく話して、1時間経ってしまいましたが、分かってもらえているかどうかわらない。」と言われ、「ある時、私の話を聞いた方の投書に『聞いてみて それ程でもなく 行者かな』とあったからね。」とおっしゃった。
謙遜しておっしゃってみえたが、誰でもが聞くであろう「なぜ2度まで満行をされたのですか」という問いに、「なにもやることがないから2度やった」のです。たたそれだけの事であるらしいが、やった人でなければいえないことだし、よく見せようなんていうことじゃ言えない言葉だ。
☆背伸びをしてはいけません。
☆人と付き合ってみて、物をあげても返事のない方がいい。
 倍も返ってくる方は要注意
このように体験をもとに「人生の歩み方」を教えていただいた。
「こだわらない生き方」の実践を確認した好演会でした。
死ぬ気の覚悟なんか忘れてしまって、最後にホテルのケーキとコーヒーが出て大満足。

『賢バカになっちゃいけないよ』 酒井雄哉著PHP研究所

お読み下され、感謝致します。



ノーベル受賞者の言葉Nobel laureates’ words(英訳)

2010-11-01 10:11:20 | Weblog
ノーベル受賞者の言葉Nobel laureates’ words(英訳) 

Two scientists from Japan and a U.S. scientist are sharing this year's Nobel Prize for Chemistry.
I offer them my congratulations on their receiving the Nobel Prize in Chemistry.
Their efforts and persistence of many years paid off.
They won the award for developing a chemical tool that increases the possibility of creating sophisticated compounds.
The tool has been utilized in many fields, including medicine.
The chemical tool the three scientists developed is called palladium-catalyzed cross coupling in organic synthesis.

The other day at NHK both Mr.Suzuki and Mr.Negishi told that it was great to meet Nobel laureate professor Brown.
Mr.Suzuki met the book of Professor Brown covered with red and black about organic chemistry, read the book only 300pp overnight and took up his mantle.
There is always a meeting at the back for success.
He said ”Please research as if you put a new thing into an empty box.
It’s necessary to get the way of thinking to come from behind.
Palladium-catalyzed cross coupling in organic synthesis is only the tip of trial and error.  
Good fundamental research makes good practical research.”

Mr.Negishi also sat at his feet. He told that he would like to know what the top-level activities were after all.
There were some words that Mr. Brown went on teaching.
A bereaved table clock on the bookshelf had the next words.
『Tall Oaks Grow From Little Acorns』
He was heard it by Professor Brown about100 times.
The talk show explains that you should continue to do small things steadily
He is now standing in front of students at Purdue University.
<for reference>
U.S. President Barack Obama who won the Nobel Peace Prize last year, made a speech in support of a candidate of the Democratic Party in September.
"I'm going to keep fighting every single day, every single hour, every single minute to turn this economy around and put people back to work, and renew the American dream, not just for your family, not just for all our families, but for future generations."
The American economy seems unable to reform.
 
Thank you for reading.