老人パワー Oldmen’s power 平成庚寅廿二年卯月十八日
岐阜には「おばば」という民謡が昔からある。
♪ おばば どこへ行きゃるナァーナー
おばば どこへ行きゃるナー
三升樽さげて ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 嫁の在所へ ナァーナー
嫁の在所へ ナー
ササ 孫抱きに ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 岐阜はよいとこぢゃ ナァーナー
岐阜はよいとこぢゃ ナー
金華山のふもと ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 小田のかわずが ナァーナー
小田のかわずが ナー
寝ちょって聞ける ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
孫が生まれたお祝いに、おばばが三升樽を下げていくと、あたりのかわずという蛙が鳴いているという場面である。 三升樽は相当重いから昔のひとは強かったのだという証拠でもある。
新党「たちあがれ日本」の老人たちは凄い。密約といい、晋天間でのふらふら状態では、日米同盟の絆がしっかり出来ないと見ているのでしょうね。
日米両国間に、核兵器搭載の暗黙の合意(tacit agreement や unsporken understanding)という形での密約(secret pact)があったということは、民主主義の背信行為が両政府でなされていたとなる。同盟の前提が崩れ、見直してもよいように思いますが、アメリカの方も肯定も否定もしないNCND(neither confirm nor deny)のようですね。
普天間問題で、S君は「沖縄の地政学的位置を考慮しないといけないと思います。ガム島に行ったらイザという時に出撃しても日本までジェットで3時間もかかるので意味をなさないのです。 我々は日本の防衛を考えなければなりません。犠牲を伴わない決断なんて無いのです。与党は八方丸く治まる回答を出したいのでしょうが、そんな回答はある訳がないのです。決断は常に清水の舞台から飛び降りることであり、舞台の上での安全を確保しながら、命をかけて飛び降りることは出来ないのです。鳩山さんは変な方向へ行ってしまいましたね。だいたい生まれてから今まで決断ということをやったことのない人間を総理にしているのが間違いです。」と、相変らず手厳しい。
彼は北朝鮮の南進に対して即座に対応できる「前方展開兵力」の確保の必要性を説いてますね。一方「世界を知る力」の中で、寺島実郎氏は、「オーバー・ザ・ホライズン・ポリシー」(緊急派遣軍構想)という安全保障の方式で、外国の軍事基地をなくすべきだと、言っている。鳩山総理は、カナダの元ピアソン首相のように打ち出せるかですね。ここは大事な時です。 又、密約でもされたらたいへんです。
この前投稿の「桜の環」で、ワシントンに桜を送った東京市長は尾崎行雄でした。
ネットで調べましたら、苦労話がやはりありましたね。
尾崎は2000本の苗木をワシントンに送った。しかしその苗木は、その後の検査で害虫が発見されすべて焼かれてしまった。残念に思った尾崎は、健全な苗を育てさせ、1912年、今度は3000本を送った。苗木は無事育ち、現在も見事な美しさでポトマック河畔の春を彩っている。
ここで感心したのは尾崎行雄の人生観です。
『人生の本舞台は常に将来にあり
人間は、齢を重ねれば重ねるほど、
その前途が益々多望なるべき筈のものだというのが、私の最近の人生観である。
人間にとっては、知識と経験ほど尊いものはないが、
この二つのものは年毎に増加し、
死の直前が二つ共最も多量に蓄積された時期である。
故に適当にこれを利用すれば、
人間は、死ぬ前が、最も偉大な事業、または思想を
起こし得べき時期であるに相違ない。』
人は何歳になっても、それまでの人生は序幕にすぎず、これからが本舞台なのだという意味である。人間にとって知識と経験ほど尊いものはなく、その二つは年毎に増えていく―すなわち人間は年をとればとるほど、その前途は輝かしく多望であるという尾崎の人生観である。
尾崎行雄は、75歳の時(1933年)、三重県を遊説中にひどい風邪と中耳炎にかかり、その病床で「自分はこれまで何をやってきたのか」と自省し、この思いを抱くに至った。老人パワーの真骨頂ですね。彼は議会政治の父と仰がれつつ一生95歳の幕を閉じたのであるが、流石ですね。人生観が違う。
まだまだ頑張りたい。
お読み下され、感謝致します。
岐阜には「おばば」という民謡が昔からある。
♪ おばば どこへ行きゃるナァーナー
おばば どこへ行きゃるナー
三升樽さげて ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 嫁の在所へ ナァーナー
嫁の在所へ ナー
ササ 孫抱きに ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 岐阜はよいとこぢゃ ナァーナー
岐阜はよいとこぢゃ ナー
金華山のふもと ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
♪ 小田のかわずが ナァーナー
小田のかわずが ナー
寝ちょって聞ける ソーラバェー
ヒュルヒュルヒュー
ヒュルヒュルヒュー
孫が生まれたお祝いに、おばばが三升樽を下げていくと、あたりのかわずという蛙が鳴いているという場面である。 三升樽は相当重いから昔のひとは強かったのだという証拠でもある。
新党「たちあがれ日本」の老人たちは凄い。密約といい、晋天間でのふらふら状態では、日米同盟の絆がしっかり出来ないと見ているのでしょうね。
日米両国間に、核兵器搭載の暗黙の合意(tacit agreement や unsporken understanding)という形での密約(secret pact)があったということは、民主主義の背信行為が両政府でなされていたとなる。同盟の前提が崩れ、見直してもよいように思いますが、アメリカの方も肯定も否定もしないNCND(neither confirm nor deny)のようですね。
普天間問題で、S君は「沖縄の地政学的位置を考慮しないといけないと思います。ガム島に行ったらイザという時に出撃しても日本までジェットで3時間もかかるので意味をなさないのです。 我々は日本の防衛を考えなければなりません。犠牲を伴わない決断なんて無いのです。与党は八方丸く治まる回答を出したいのでしょうが、そんな回答はある訳がないのです。決断は常に清水の舞台から飛び降りることであり、舞台の上での安全を確保しながら、命をかけて飛び降りることは出来ないのです。鳩山さんは変な方向へ行ってしまいましたね。だいたい生まれてから今まで決断ということをやったことのない人間を総理にしているのが間違いです。」と、相変らず手厳しい。
彼は北朝鮮の南進に対して即座に対応できる「前方展開兵力」の確保の必要性を説いてますね。一方「世界を知る力」の中で、寺島実郎氏は、「オーバー・ザ・ホライズン・ポリシー」(緊急派遣軍構想)という安全保障の方式で、外国の軍事基地をなくすべきだと、言っている。鳩山総理は、カナダの元ピアソン首相のように打ち出せるかですね。ここは大事な時です。 又、密約でもされたらたいへんです。
この前投稿の「桜の環」で、ワシントンに桜を送った東京市長は尾崎行雄でした。
ネットで調べましたら、苦労話がやはりありましたね。
尾崎は2000本の苗木をワシントンに送った。しかしその苗木は、その後の検査で害虫が発見されすべて焼かれてしまった。残念に思った尾崎は、健全な苗を育てさせ、1912年、今度は3000本を送った。苗木は無事育ち、現在も見事な美しさでポトマック河畔の春を彩っている。
ここで感心したのは尾崎行雄の人生観です。
『人生の本舞台は常に将来にあり
人間は、齢を重ねれば重ねるほど、
その前途が益々多望なるべき筈のものだというのが、私の最近の人生観である。
人間にとっては、知識と経験ほど尊いものはないが、
この二つのものは年毎に増加し、
死の直前が二つ共最も多量に蓄積された時期である。
故に適当にこれを利用すれば、
人間は、死ぬ前が、最も偉大な事業、または思想を
起こし得べき時期であるに相違ない。』
人は何歳になっても、それまでの人生は序幕にすぎず、これからが本舞台なのだという意味である。人間にとって知識と経験ほど尊いものはなく、その二つは年毎に増えていく―すなわち人間は年をとればとるほど、その前途は輝かしく多望であるという尾崎の人生観である。
尾崎行雄は、75歳の時(1933年)、三重県を遊説中にひどい風邪と中耳炎にかかり、その病床で「自分はこれまで何をやってきたのか」と自省し、この思いを抱くに至った。老人パワーの真骨頂ですね。彼は議会政治の父と仰がれつつ一生95歳の幕を閉じたのであるが、流石ですね。人生観が違う。
まだまだ頑張りたい。
お読み下され、感謝致します。