放射能廃棄物は? How about Nuclear Waste? 平成壬辰廿四年文月廿六日
去年6月閉塞状況を書いたが、一年経って大変化だ。
原発事故の国会事故調査会で人災とされ、菅前首相がすっかり悪者にされて、民間事故調は津波の備えの不十分、東電社内は想定以上の津波の高さ、政府事故調は津波・原発事故の複合災害と報告が出そろった。
科学技術は人間が行う以上、完璧ではないという事実は、謙虚に観なくてはなるまい。
東電の不手際は棚に上げられ、国民会議出席の東電・中電派の委員から死者が出てない、将来もこのままいくとすれば大丈夫ということになってきた。
悪者の菅前首相から「脱原発依存」を引き継いだはずの野田首相は何のビジョンも示さないまま、あれよあれよと6月中旬ついに大飯原発(福井)3,4号機の再稼働が決まってしまった。関西電力と財界の要望が強く、脅された訳ではないでしょうが、一握りの政治家が簡単に制御される状況になった。夏の電力不足に関西は対応できないといわれて決めてしまった。しかし、夏場限定でないのだ。国民生活や経済を守るという目的に変わってきた。電力会社が債務超過に陥るのを避けようということだろう。
去年、友人S君が薦めた広瀬隆著「原子炉時限爆弾」にあったように、日本には原発立地に足る強固な地盤は存在しないと主張されていましたね。そして、六ヶ所再処理工場が15km以上の活断層が直下にあるから、原子核廃棄物の問題は今後再稼働でよけい大変なことになった。 国家的なプロジェクトでロケットによって放射能廃棄物を太陽に打ち込むという話が、本気で言われるようになってきた。
半減期が長いから、何万年とかかるからやっかいものだ。原発の放射能は持続可能なエネルギーではないのだ。世界で400を超す原発がうごいている。人類は本当に核を制御できるのか。 悪者の菅前首相は21日、2025年までに原発をゼロにする脱原発基本法の制定を目指すといっている。いかにもタイミングが悪い。でも、このままでは困る。
先日、福島第一原発事故の収束作業で、請け負った建設会社役員が、作業員に警報付き線量計を鉛でカバーするよう強要していたという。下請け、孫請け、末端の原発労働者に近づくほど、日雇いや非正規労働者が増え、危険にさらされる。
経済的弱者であるがゆえに被曝しながらでも働かざるをえない人々の犠牲がなければ、平時の原発さえ成り立たないシステム(東大・高橋教授)では、先の見えない泥の中に頭を突っ込んだみたいなものだ。生きて行けるのは首相のみか。『直ちに人体に影響を与えるものではない』と言った枝野大臣、「たくさん被曝していただいた」なんて言った細野大臣は、若いのに心が無いね。
いかにも本質を取り上げずに、事が進んでいく怖さにおろおろするばかりだ。
こうしていても、核のごみはたまり続けるばかり。借金もね。
お読み下され、感謝致します。
去年6月閉塞状況を書いたが、一年経って大変化だ。
原発事故の国会事故調査会で人災とされ、菅前首相がすっかり悪者にされて、民間事故調は津波の備えの不十分、東電社内は想定以上の津波の高さ、政府事故調は津波・原発事故の複合災害と報告が出そろった。
科学技術は人間が行う以上、完璧ではないという事実は、謙虚に観なくてはなるまい。
東電の不手際は棚に上げられ、国民会議出席の東電・中電派の委員から死者が出てない、将来もこのままいくとすれば大丈夫ということになってきた。
悪者の菅前首相から「脱原発依存」を引き継いだはずの野田首相は何のビジョンも示さないまま、あれよあれよと6月中旬ついに大飯原発(福井)3,4号機の再稼働が決まってしまった。関西電力と財界の要望が強く、脅された訳ではないでしょうが、一握りの政治家が簡単に制御される状況になった。夏の電力不足に関西は対応できないといわれて決めてしまった。しかし、夏場限定でないのだ。国民生活や経済を守るという目的に変わってきた。電力会社が債務超過に陥るのを避けようということだろう。
去年、友人S君が薦めた広瀬隆著「原子炉時限爆弾」にあったように、日本には原発立地に足る強固な地盤は存在しないと主張されていましたね。そして、六ヶ所再処理工場が15km以上の活断層が直下にあるから、原子核廃棄物の問題は今後再稼働でよけい大変なことになった。 国家的なプロジェクトでロケットによって放射能廃棄物を太陽に打ち込むという話が、本気で言われるようになってきた。
半減期が長いから、何万年とかかるからやっかいものだ。原発の放射能は持続可能なエネルギーではないのだ。世界で400を超す原発がうごいている。人類は本当に核を制御できるのか。 悪者の菅前首相は21日、2025年までに原発をゼロにする脱原発基本法の制定を目指すといっている。いかにもタイミングが悪い。でも、このままでは困る。
先日、福島第一原発事故の収束作業で、請け負った建設会社役員が、作業員に警報付き線量計を鉛でカバーするよう強要していたという。下請け、孫請け、末端の原発労働者に近づくほど、日雇いや非正規労働者が増え、危険にさらされる。
経済的弱者であるがゆえに被曝しながらでも働かざるをえない人々の犠牲がなければ、平時の原発さえ成り立たないシステム(東大・高橋教授)では、先の見えない泥の中に頭を突っ込んだみたいなものだ。生きて行けるのは首相のみか。『直ちに人体に影響を与えるものではない』と言った枝野大臣、「たくさん被曝していただいた」なんて言った細野大臣は、若いのに心が無いね。
いかにも本質を取り上げずに、事が進んでいく怖さにおろおろするばかりだ。
こうしていても、核のごみはたまり続けるばかり。借金もね。
お読み下され、感謝致します。