隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

放射能廃棄物は?How about Nuclear Waste?

2012-07-26 07:07:04 | Weblog
放射能廃棄物は? How about Nuclear Waste? 平成壬辰廿四年文月廿六日
 
 去年6月閉塞状況を書いたが、一年経って大変化だ。
原発事故の国会事故調査会で人災とされ、菅前首相がすっかり悪者にされて、民間事故調は津波の備えの不十分、東電社内は想定以上の津波の高さ、政府事故調は津波・原発事故の複合災害と報告が出そろった。
 
科学技術は人間が行う以上、完璧ではないという事実は、謙虚に観なくてはなるまい。 

 東電の不手際は棚に上げられ、国民会議出席の東電・中電派の委員から死者が出てない、将来もこのままいくとすれば大丈夫ということになってきた。
 悪者の菅前首相から「脱原発依存」を引き継いだはずの野田首相は何のビジョンも示さないまま、あれよあれよと6月中旬ついに大飯原発(福井)3,4号機の再稼働が決まってしまった。関西電力と財界の要望が強く、脅された訳ではないでしょうが、一握りの政治家が簡単に制御される状況になった。夏の電力不足に関西は対応できないといわれて決めてしまった。しかし、夏場限定でないのだ。国民生活や経済を守るという目的に変わってきた。電力会社が債務超過に陥るのを避けようということだろう。

去年、友人S君が薦めた広瀬隆著「原子炉時限爆弾」にあったように、日本には原発立地に足る強固な地盤は存在しないと主張されていましたね。そして、六ヶ所再処理工場が15km以上の活断層が直下にあるから、原子核廃棄物の問題は今後再稼働でよけい大変なことになった。 国家的なプロジェクトでロケットによって放射能廃棄物を太陽に打ち込むという話が、本気で言われるようになってきた。
半減期が長いから、何万年とかかるからやっかいものだ。原発の放射能は持続可能なエネルギーではないのだ。世界で400を超す原発がうごいている。人類は本当に核を制御できるのか。  悪者の菅前首相は21日、2025年までに原発をゼロにする脱原発基本法の制定を目指すといっている。いかにもタイミングが悪い。でも、このままでは困る。
 
 先日、福島第一原発事故の収束作業で、請け負った建設会社役員が、作業員に警報付き線量計を鉛でカバーするよう強要していたという。下請け、孫請け、末端の原発労働者に近づくほど、日雇いや非正規労働者が増え、危険にさらされる。
 経済的弱者であるがゆえに被曝しながらでも働かざるをえない人々の犠牲がなければ、平時の原発さえ成り立たないシステム(東大・高橋教授)では、先の見えない泥の中に頭を突っ込んだみたいなものだ。生きて行けるのは首相のみか。『直ちに人体に影響を与えるものではない』と言った枝野大臣、「たくさん被曝していただいた」なんて言った細野大臣は、若いのに心が無いね。
 いかにも本質を取り上げずに、事が進んでいく怖さにおろおろするばかりだ。
こうしていても、核のごみはたまり続けるばかり。借金もね。

お読み下され、感謝致します。



きな臭い話War brewing

2012-07-21 11:44:50 | Weblog
きな臭い話War brewing 平成壬辰廿四年文月廿一日
今日から夏休みである。
7月はやはり暑い。7月初めニューヨークから高校生20名が来ることになっていたが、来日早々緊急入院する者が出て、見学中止になった。連れてきた方は大変だったろう。
こういうことも有りなんだ。
毎日曜日、ボランティア活動しているが、去年と比べて3倍のガイド数である。アメリカからの外国人が多く回復しているのが分かる。
先日、ライオンズクラブの招待で、イスラエルのB君をご案内したが、中東の気温は凄い。
42℃だという。今の時期7月は、6月高校を卒業し、大学は9月だといわれて、ちょうど旅行にぴったりだと思えたが、イスラエルという国は、高校卒業すると3年間兵隊に召集される。その後はそのままか、大学へ進学という道だそうな。18歳で国のために戦う心と技術を磨くのだ。
犬山市長表敬訪問、市の会議場
高校生であった彼は毎週市の問題を取り上げる会議に参加していたらしく。
日本の高校生はどうか?と聞いた。
年に1回イベントがあると答えておいたが、同年の日本人の動向を知りたがっていた。
お城と街並みを見て、夜は黄檗山先聖寺さんの普茶料理であった。
普茶料理は岐阜大仏の正法寺でも出している精進料理である。
翌日は時津川部屋の相撲稽古など楽しんで、今は京都・奈良へ一週間のキャンプだそうだ。
27日には、八百津の杉原千畝記念館を予定していたが、急遽8月1日に入隊せよとの連絡が入り、27日出国となった。
3日前に兵舎へ入るようにとの招集だ。
何か今、中東がきな臭く思うのは私だけではない。
リビアの政情をみるとぞっとする。敬虔なイスラム教徒Nさんは、来日中でもアラーに向けてお祈りは欠かさなかった。リビアの国家ガイド・ライセンスを見せてくれた。
今どうしているだろう?。
こんな日本の田舎でも、イスラエルは、イランの核施設攻撃を近く行うかもしれないと感じさせるグローバルな話でした。

川と河stream & river

2012-07-03 15:43:19 | Weblog
川と河stream & river  平成壬辰廿四年文月三日

先日、ブログに載せましたが、郡上で玄侑先生、古田知事、小出中日新聞社長が、鼎談された。
 古田知事には、立場上今年国体の開催県として、何としてでも「ぎふ清流国体」を成功させねばという気持ちがあり、テーマが「清流」となった。

わたしは、岐阜県人だから清流といえば、子供の時から河原で遊んで泳いだ「長良川」となるが、三人一様に話は、グローバル化の現在、世界の河川となり、「テムズ川」「黄河」は清流ではないとなった。
 両河川とも、下水を流しているため、泥みたいな色だそうな。
去年、長江の三峡下りを経験したが、重慶では、いきなりゴミをタモで取り、船に引き揚げていた光景にびっくりした。「中国では川はない。直角に蛇行しているから、河になったのだ。」と言われた。本当かどうか分からないが、辞書では昔は小さいのを川、大きいのを河といったが、今は混同。河は黄河を意味するという。どだい清流を意識していないのだ。
 清流に住むという「鱒マス」はシューベルトで有名ですが、オーストラリアのリンツあたりのドナウ川の支流なんでしょうね。調べても河川の名前は出てこない。国境を横切る河川のイメージは日本人ではなかなかわかないが、この曲からは「清流」を感じさせるから、良い河川なんでしょうね。一度訪ねて確かめたい。

外国人から見た河川の感想は、仲間のTさん曰く「タイ国からの親善団(高校生)を案内しましたら、犬山城天守閣から木曽川を眺めながら、「なぜ川の色は緑色なの?」と聞かれました。 タイの川は、茶色に濁っているので、水色の川面が不思議に感じたのでしょう。
以前、( 運河の水が留まっているのを見慣れている)オランダ人が「川の水が流れている」事に感動していたこともありました。」
 親善団にタイの水上生活者は今いるのか聞くべきだったか難しいが、20数年前下痢で半日ホテルに過ごして「川の色」どころではなかったが、動物の死体が流れておったのはびっくりものでした。川近くの家では男の人が顔を洗っていたのを思い出す。

学校で、日本の河川の特徴は山から海までの距離が短く、一般に急流で、流域面積がせまいことと教わった。木曽川は229km,日本で6番目に長い、長良川は120kmだ。ちなみにテムズ川は405km,黄河は5464kmですが、川の色に反映しているのは下水+泥+αでしょうね。
 
したがって、「なぜ川の色は緑色なの?」には、急流で泥は停留できず、下水は流さず浄化しているからという答えになります。
ナイル川は、カイロの土壌に養分を運んだと聞いたことがあるが、木曽川、長良川はそうではないでしょうね。
 古田岐阜県知事は「クリーンでグリーンな<ぎふ>です。」とさかんに宣伝していた。
余談ですが、<ぎふ>を<岐阜>としないのは、今若い人たちが<阜>の漢字が読めないのだそうだ。
あの木曽川のライン大橋にあるダムは農林水産省管轄の農業用水のため取水です。でも、あそこまで流れを制限しているから、洪水対策の面もあるのではと思いました。irrigation, wateringで良いと思います。
上水用はもっと上流に愛知県民のための浄化施設があるそうです。
A purifying facility for tap water
お読み下され、感謝いたします。