隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

たそがれの放浪者A wanderer in the twilight.(5)

2006-11-25 17:37:58 | Weblog
たそがれの放浪者A wanderer in the twilight.(5)    平成丙戌年霜月二十五日

ツーリングの彼から連絡が届いた。

ツーリングは想定を越えハードでした、もう一日余裕が必要なほどで結局2,600キロの走行となりました。 時に期待外れあり、また予想外の感動シーンと、かの地の大自然は驚きの連続ではありました。 


ツーリング2600キロとは大変でしたね。その分思い出深い旅行となったことだろう。
官製談合、裏金、やらせミーティング、いじめ自殺と聞かされる日々よりはよっぽど命の洗濯をされたのではないかと思います。再会が楽しみです。

 それにつけても、知事が関与する地方自治体の不祥事は将来日本をどうするという根本の議論さえ出来ない事態だと思えます。「教育基本法」「道州制」「日本の防衛」の議論の土台が崩れ去っていると思います。 安倍首相は24日 尊敬する吉田松陰の「士は過ちなきを貴しとせず、過ちを改むるを貴しと為す。」(過ちがないことを重んじるのではなく、過ちを改めることを重んじる)という言葉を引用して、「地方自治の信頼を回復するため襟をただし、果断に行動していくことが重要だ」と再発防止に全力を挙げるよう求めた。 「過ちがなかったことにしよう」という病気が全国的だ。
 岐阜の前梶原知事は「懲戒免職に値するようなことはしていません。」として、1億数千万円の退職金のうち3700万円を返還する。金額といい、言葉といい、真摯な態度とは見えない。 しかも、払えば終わりで、責任追及はなしだ。

 岐阜にはもう一つ「郵政造反組復党問題」がある。 いままでの復党とはちょっと違う。刺客まで送りこんで投票させて、「申し訳ない」といえば復党よしでは有権者をなめているのではないか。厳しい条件は当り前だ。 当事者は信州へ300名引き連れて、温泉決起旅行だそうな。小泉氏は「使い捨てが当り前。自分もそうだ。」といってみえるが、我々は使い捨てたとは思っていない。任期満了まで勤め上げれたではないか。
 それよりも、こうした議論で自民党へ目を向けさせていく狙いが裏にある。
山本一太氏はもう選挙態勢である。 もっと郵政民営化の行く末を検証していくのが、議論の根本のはずだ。私は民営化賛成なのだが、「信念」の平沼氏はもっと民営化の問題点を国民に訴えるべきだ.法律が通ったことは認めるだけではないと思えるのですが。
お読み下され、感謝致します。 


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2006-11-21 09:25:55 | Weblog
共益share with          平成丙戌年霜月二十一日  

APECでは、北朝鮮問題を口頭の声明を発表する形で決着をみた。
しかし、肝心の拉致は盛り込まれなかった。

 良かった点があった。それは歴史研究分科会設置である。
ハノイでの日中外相会談で、麻生太郎外相は、中国の李肇星外相と会談を16日行った。先月、日中首脳会談で合意した両国関係の歴史共同研究では、委員会を設置し、2008年に研究成果を発表することになった。
その委員会は、両国の有識者各10人でつくる「古代・中近世史」と「近現代史」の二つの分科会で構成。年内にも第1回会合が開催される見通しという。
 ここで、ドイツの「ゲオルグ・エッカート氏」のように、両国がトコトン歴史事実に対して、どのように叙述の一致をみるのかの成果を出してもらいたい。
南京大虐殺一つ取り上げても、大変な差である。
 
 日中は非常に進歩した関係になりつつあるのを感じた。
どうしてこううまくいったのかと思っていたら、「中央公論12月号」手嶋・麻生会談の中で、麻生外相は、李肇星外相との交渉のネタを明かしてくれている。

麻生: 私のほうからは、「お互いに、『日中友好』というのはやめたほうがいいんじゃないか」と言いました。友好はあくまでも手段であって、目的は「共益」だと。そこまで話すと、李さんは目の前の紙に「共益」と書いて、指差しながら立ち上がって、握手を求めてきた。そこからいろいろな話が始りましたね。 例えば、“政冷経熱”とはいうけれど、このままでは「政冷」の悪影響は避けられないですよと。2005年の世界の対中国直接投資額は、前年比で0.5%のマイナス。うち、日本だけが19%という高い伸びを見せている。
 でも、政治的にギクシャクした状態が続いたり、中国があまりにも実利主義に走りすぎたりすれば、やがてこれも頭打ちになる。そうなって一番困るのは中国なのではないのですかーーーといった話を、率直にさせてもらいました。
そもそも中国に出ている日本企業は工作機械とか部品とかの資本財メーカーが多いのであって、日本の投資がなければモノがつくれないのだから、われわれと組むしかないじゃないですか。これが共益です、と。

なるほど、ドゴール将軍といっしょだ。 
ドゴール将軍いわく、「国と国の間に友情は存在しない。あるのは利害のみ。」と。 
これからの麻生外相が、外相として狂人国家北朝鮮にどのような手を打つのか。注目したい。
お読み下され感謝します。

国を守る’ひたむきさ’に思うOur Single-mindedness(4)

2006-11-14 08:28:04 | Weblog
国を守る’ひたむきさ’に思うour Single-mindedness(4)平成丙戌年霜月十四日

 岐阜県恵那市岩村町というところは佐藤一斎先生の生まれ故郷ですが、各家の戸口に自家お気に入りの「言志四録の一節」を表札にして掲げている。
 月2回の「言志四録読書会」や講演会を開いて、なかなかの文化町です。私が行った時は何と「論語」の人間学を近藤正則氏が講演していたが、時間が合わずに残念な思いだった。岩村城主は女優の渡辺美佐子さんです。実践女子学園創設の下田歌子さんや植物学の権威 三好学博士もここの出です。3月にブログに書いた「親子で読む言志四録」が良かったので、S君に「言志四録」を読むとよいと薦めたところ、流石だ、既に読んでいて、
逆に座右の書「西郷南洲遺訓」を薦められた。西郷隆盛は「言志四録」を座右の書としていた。難しいのでじっくり読もうと思う。

 その彼から貴重なメールが来た。

 岩村町というのはすごいところですね。故郷の偉人は敬愛しなければいけません。
西郷南洲も、わが社の熊本出身の人間が鹿児島に行き、西郷さんのことを少し辛口で
言ったら、タクシーの運転手に「西郷さんの悪口を言うのなら、お客さん降りてください。
大久保利通の悪口ならいくら言ってもいいが、西郷さんの悪口はダメです」と言われた
そうです。

西郷南洲遺訓の三に次の文章があります。
政の大体は、文を興し、武を振ひ、農を励ますの三つに在り。其他百般の事務は
皆此の三つの物を助くるの具也。此の三つの物の中に於て、時に従ひ勢に因り、
施行先後の順序は有れど、此の三つの物を後にして他を先にするは更に無し。
(訳:政治の根本は学問をさかんにして教育を興し、軍備をととのえて国の自衛を
強化し、農業を奨励し生活を安定させるという三つにつきる。その他いろいろの
事がらは、みなこの三つのものを助長するための手段である。この三つのものの中で、
時代により、あるいは時のなりゆきによってどれを先にし、どれを後にするかの順序は
あろうが、この三つのものを後回しにして他の政策を先にするというようなことが決して
あってはならない。)*この訳で助長という言葉を使っていますが、助長には助けること
により逆に害する、という意味もありますので、単に助けると訳した方が良いと思います。

これは私の言う独立国の基本の三つとほぼ同じですね。南洲は教育を言い、私は
エネルギーを言っています。前に佐藤君はポチ論で良いと書いてこられましたが、
私はナンセンスだと思います。国でも個人でも自分の身は自分で守るのが基本です。

《私の拙い返事です。》

遺訓の三を読みました。君の論と同じでしたね。

自分で国を守らなかったら誰が守るのだ。と又、言われてしまったようです。

 今の政府を代弁するつもりではありません。 甘いといわれそうですが、

今は今で、力不足かもしれないが、自衛隊で局地紛争に向けた対応をしていると信じたい。

先日、航空自衛隊2等空佐 今城弘治氏はいう、(官邸メール)


● 国を守る戦闘機パイロットの仕事-F-2戦闘機部隊の現場から-
 (航空自衛隊第3航空団第3飛行隊長 2等空佐 今城弘治)

 朝焼けの日本海上空を南下する国籍不明機に、航空自衛隊のF-2戦闘機
が高速で接近する。国籍不明機は水平線上に、ゴマ粒ほどになって見えた。
「目標機、視認」とのパイロットの通報に、地上の管制官から「領空侵犯の
恐れがある。目標機の細部を確認せよ」との指令が下される。距離はまだ30
kmほどあるが、約1分後には国籍不明機に接近することになる。パイロッ
トは国籍不明機が武器を搭載していないかを慎重に確認しつつ、秋田県沖の
島に目標機が接近しないように英語で警告する。

 これは映画のシーンではなく、航空自衛隊の戦闘機部隊の日常です。私は、
青森県の三沢基地で第3飛行隊の隊長を務めています。私たちはF-2とい
う戦闘機で日本の領空を守ることを任務として与えられています。

 このため、私たちの飛行隊を含む航空自衛隊は24時間態勢で戦闘機とパ
イロット、整備員を待機させ、国籍不明機が領空に接近すれば直ちに緊急発
進して相手機を確認し、領空侵犯を阻止するための行動をとります。邪悪な
意図を持った者がわが国の領域に侵入し、国民の生命や財産に危害を加える
ことは絶対に許さないという強固な日本国の意思がこの任務に表れているの
です。

 昨年度の緊急発進回数は航空自衛隊全体で約230回、平均して1.5日
に1回の割合でした。冷戦の時期はこの約4倍でした。これは航空自衛隊の
平時の任務ですが、わが国への武力攻撃が起こった場合、内閣総理大臣から
の防衛出動命令に基づいて、私たちの飛行隊はF-2を使って侵略行動を阻
止することとなります。

 F-2は空中を侵攻してくる航空機のみでなく、わが国土に着上陸する侵
攻部隊などを阻止する任務のために、日米が共同開発した戦闘機です。F-2
飛行隊は領空を守る任務に就きつつ、有事における様々な防衛行動に対応す
るための厳しい訓練を行っています。

 私たち戦闘機パイロットは、航空自衛隊の飛行隊が強い存在であることに
よって、他国による侵略を思いとどまらせることになると信じています。そ
してもし侵略事態が生起した場合にはこれを阻止し、国民の生命と財産を守
ることが最終的な仕事であると肝に銘じて、日々の任務に就いています。


最前線のお話です。緊急発進230回(去年)はびっくりです。距離約30kmを約1分で飛ぶ。命懸けですね。

こうしたひたむきな人たちが現実の戦闘にならないよう政府は対策をとってもらうことが大切と思います。

 君のいう「狂人対策にはなってないよ。」と言われそうですが。

私は、どうもポチという家の中のペットみたいに思われてしまったようです。

PS.
「青っち」様がブログのなかで 船橋洋一氏「ザ・ぺニンシュラ・クエスチョン 朝鮮半島 第二次核危機」という良書を推薦して下さいました。危機というと「キューバ危機」を思い出してしまう。危機で終わることを祈り、読まして頂きます。有難う御座いました。

お読みくだされ感謝します。

たそがれの放浪者A wanderer in the twilight.(4)

2006-11-12 06:54:19 | Weblog
たそがれの放浪者A wanderer in the twilight(4)平成丙戌年霜月十二日

彼からメールが届いた。馬のことや、Native Americanのことを聞いてみた。通訳がいるほど言葉が分からないと聞いていたので。


時に孤愁のわび住まい、頂いたお便りは励みになりました、有難うございました。
そうですね、将にカーボーイって事で朝から牛の干草やり、散開した牛集めに追われてますが、
残念ながら馬は隣地にしかいないのです。
ネイティヴアメリカンにしろ土地の人の会話の聞き取りは大変です、農園の家族、と言っても複数の仕事を持ってますが、日常会話でもかなり難しい。 単純な単語を並べてるのは分かっても発音のキャッチに苦労します、あわただしい生活動作の中でセンテンス云々など言ってる余裕はなく、アクセントとショートフレイズに堪能な事が肝要と再痛感。

11日(土)、ついに南西部2200㌔のツーリングに旅立ちます、ラスベガスは目的地にはあらず単なるフライト地に過ぎません。
 主に西部史の土地とネイティヴアメリカンの旧蹟を訪ねる気ままな放浪となります。
親しくなった人や動物との別れも近づいてきました。 
 イヤー、ニューメキシコ州は将にオープン・レンジ、あらゆる処に「魅惑の地」を発見します。
そんな土地でも7日の中間選挙は関心の的、デモクラーツの勝利を歓迎してますね。
度々お騒がせしました。


さらに広大な南西部へツーリングである。Good luck to him.
お読み下され、感謝します。

国を守る‘ひたむきさ’に思う(3)Our Single-mindedness   

2006-11-11 11:08:53 | Weblog
国を守る‘ひたむきさ’に思う(3)   平成丙戌年霜月十一日

S君へ

貴重な時間を割いて頂き、有難う御座います。

昨今、中川発言より「憲法9条」を飛び越えて、核武装まで議論が発展してきましたので、8月にブログに書きました論に「真の安全保障」をプラスして書きました。
君の3つの独立国の基本からすると、おコメだけですね合格は。消費量はピークの半分と聞く。
日米安保の強化(イージス艦多く配備、パトリオット全基地配備)。
一応アメリカは政権がかわっても日本が攻撃されたら、報復をしてくれることを信じているわけです。(アメリカの確約) 国連に頼るわけにはいきません。
 イギリスのサッチャー元首相が、フォークランド紛争で国連決議を待ってたら、やられてしまうとしてアルゼンチンに対して反攻したことを私は、承知しています。サッチャーの法則に「予測しない事こそよく起こる」とある。
だから、君は実験はやらないまでも、核は持つべしと。しかし、私は、今は、当面アメリカを刺激せず、世界の警察として、やってもらうのです。そのため基地も提供し、移転費用も負担しているのです。そして、現在は専守防衛なんです。それがダメとなった段階で君のいう自前を考える立場になります。
アメリカは「大国のおごり」があると思います。原子爆弾投下を福音だとしているらしい。
 確かでないが、中曽根康弘氏が防衛庁長官の時、極秘で核武装の費用、期間を調査させたと2,3年前語っていたのを思い出す。議論もタブーの時にです。

状況が変わったのかな。日本はアメリカの予測(日本が戦いに挑むのは自殺行為であるから宣戦布告しない)に反して開戦12/8へ踏み切った歴史事実がある。研究だけは怠らない方がよい状況だとは思う。  核の保持、使用の状況はよっぽどの時と考えます。
しかし、日米安保がダメとならないうちに、「真の安全保障」は何か。
① 文化都市国家にする。② 医療サポート国家 ③ 核兵器の廃絶を訴える (これを行うには相当な核の知識、能力が要る。なぜなら、核兵器開発能力がなくなったことが確認せねばならないから。核兵器の実体とそれに対する現実かつ具体的な方策を提示せねばならない。)ことをプラスするのが大切と考える。
バーミアン遺跡の破壊も承知していますが、それでもそう一挙に「核」と行かない方策をと考えます。
エネルギーにしても脱核に持っていくべきと考える。 ブログにも書きましたが、希少金属の問題でも、早急に代替を開発すべき時であると思います。これが「真の防衛」となると思えます。
 何はともあれ、麻生外務大臣曰く、「北朝鮮に対しての経済制裁は、北朝鮮籍の寄港船舶はゼロ。日本の輸入もゼロです。相当効いてくるはずです。出方を正確に見定めた上で次の手を打つ。」と。(手嶋・麻生対談中央公論)
「備えあれば憂いなし。Always be prepared and there is nothing to worry about.」はいうまでもない。
君共々、「今日から明日への思い」は同じですね。あ、それと「青っち」さんもだ。
お読み下され、感謝致します。

「国を守るひたむきさ、に思う」(2)Our Singlemindedness     

2006-11-11 00:35:38 | Weblog
「国を守るひたむきさ、に思う」(2)     平成丙戌年霜月十一日

「国を守るひたむきさ、に思う」について、友人のS君から真摯なご意見を頂きました。
抜粋ではいけないと思い、掲載の了解を得ました。


私は常識で考えるとどうなるかを重視しております。常識で考えて独立国の基本は3つあります:
    1.自分の国を自分で守れるか 
    2.自国の国民が食べるものを自分で作れるか 
    3.自国が使うエネルギーを自己調達できるか
この3つの原則から外れた国は、真の独立国ではない。

 ですから個人的には日本は核武装するべきであるが、核実験はするべきではないと思っています。実験はしていないので爆発するかどうかは分らないが、理不尽な要求や威嚇をしたらこれを使いますよという姿勢は示すべきである。その意味で中川昭一氏の言う議論だけはしてもいいのではないか、ということには全面的に賛成します。二階氏が言う「アメリカを刺激するし、そんなことを言ったら、アメリカが守ってくれない」などはまことにお粗末であり、典型的な日本人的政治家であると思います。

自分の国は自分で守る、これが基本であります。日本と違って、世界警察などというものはありません。隣に怖い人が住んでいても警察に守ってもらうという訳にはいかないのです。自分で守るしかないのです。日本人はアメリカを世界の警察と考えているのでは
ないでしょうか。アメリカは日本が攻撃されて、本当に報復をしてくれるとも考えにくいです。

核弾頭付きのミサイルを打ち込まれるのと、核施設を破壊するのはまったく違います。国民が住んでいる所で核爆発が起こるのと、北朝鮮で破壊された核施設から放射能が偏西風に乗ってわが国に飛んでくるのでは被害の大きさが全く違います。それとパトリオットミサイルはまだ効力100%ではありません。

アメリカは姿勢がいつも同じだと考えない方がよいと思います。クリントンの時代に中国を戦略的同盟国とみなし、日本を軽視しました。共和党政権になったらブッシュは日本を重視しました。
イラクの件で共和党は負ける可能性が高いです。民主党になったらライスが言ったことを米国は守るかどうか怪しいと思っています。国は為政者によって変ると考えていたほうが良い。
親米政権であったパーレビーが失脚したら反米のホメイニになったし、バーミアンの遺跡は仏教遺跡だというので、タリバンが政権を握ったら破壊されました。北朝鮮の金正日のような狂人が、正倉院の遺物や京都の町並みを残しておくために、日本攻撃を踏みとどまるなんて考えられません。
そんな良識があるなら、他国民を拉致したりする筈がありません。池内了氏は現実を見ていないで理想論を述べていると思います。それと日本人は「唯一の被爆国として、日本人だけが核廃絶を訴えることが出来る」と言いますが、思い上がりも甚だしいと思います。原爆を落としたアメリカ自身がそんなに悪いことをしたと思っておりませんし、日本だけでなく諸外国にも良識のない政治家は沢山居ます。

私は積極的に核武装すべきと考えているわけではありません。
隣に狂人が住んでいるから核武装した方がよいと考えているのです。
「備えあれば憂いなし」ということです。

貴重なお時間を割いて書いて下さいました。「ひたむきさ」が、よき方向へ向かいたいものです。彼も人一倍日本のことを憂いてる一人だと思います。
また、若干の相違を書きます。(続く)

国を守る’ひたむきさ’に思う。Singlemindedness of our country.

2006-11-07 07:06:30 | Weblog
国を守る‘ひたむきさ’に思う。     平成丙戌年霜月七日

「青っち」様が大楠公から「青葉 茂れる~」の唄を久しぶりに紹介して見えた。
去年5月「ひたむきさ」というテーマで投稿させてもらった。
今日から明日への思いは今も変わらない。

「でも、状況が一変した。」と中川政調会長が息巻いてる。北朝鮮が核実験をやったからである。「周りが核を持ってるのに、日本はどうやって国を守るのだ?
自分で国を守らなければならないのだ。」とも言ってる。日曜日はその話で一杯でした。前にもブログに書きましたが、私は北が核を持とうが持たなくとも、ミサイルで原子力施設を破壊されれば、落とされたものと同じです。と思います。
脅威は昔と変わらない。ましてや今のテロはインド、スリランカで行われている場合では、完全にJihadなんです。自爆テロです。体に爆弾を付けて突っ込むわけなんです。核施設にやられたら大変なんです。「ひたむきさ」が悪用されているのです。
入国審査を厳しくしてもらいたい。
ライス長官は言う、「日本への核攻撃に対しては米国の核をもって直ちに報復します。」と。私は当面、パトリオット配備で対処すればよいとアメリカを信じております。
それよりも、私は「正倉院」など日本の誇れる宝をアピールし、爆弾を落とせないような国にすることが、別の意味でというより真の意味で安全保障ではないかと思います。このことは、池内了氏も都市を文化の華「ピカソ」で飾り続けること、これが最大の防御だといってみえる。(中日新聞)
また、茨城県の私立「城西病院」がNGOとして医師、看護婦の方々をアジア各地(主にラオス)に派遣する活動を行なってる。アジアの生命に関わっていることこそが本当の意味の「安全保障」だ。このことが「写真の真相」さんのブログに載っていた。
もう一つ、安全保障ではないが、先日NHKスペシャル選という番組。
サイボーグ技術が人類を変えるという題で、立花隆氏が、アメリカで難病(パーキンソン病など)に苦しむ患者の脳に電極を差し込むという手術で震えがピタリと直ったというびっくりな報告をしていた。すでにアメリカでは2万人がその手術で幸せな生活を取り戻しているという。日本では日大病院が導入し、劇的に成功している。脳卒中の危険があるものの、このまま寝たっきりの生活を続けるよりはという一心で、手術を受けたという。それにロボットと人体の融合も取り上げていた。いづれも、衝撃を受けた映像であった。
 軍事利用の恐怖はあるが、この技術を日米が世界中に広げてもらいたい。
私の周りに、パーキンソン病の方が2人いるし、筋萎縮症で亡くなった親戚もいる。核弾頭製造するよりは良いに決まってる。何より人々の生命に希望を与えることが、「安全保障」につながると信じたい。
何に「ひたむきさ」を向けるか?が大事な時を迎えたように思えた。
安易に「核」に頼った考え方は、危険だと思います。
お読み下され、感謝致します。




正倉院Shoso-in Treasures(2)       

2006-11-03 06:45:02 | Weblog
正倉院Shoso-in Treasures(2)       平成丙戌年霜月三日

蘭奢待」に光をあてて取り上げたけれども、そもそも正倉院は光明皇后聖武天皇の遺品の品々を東大寺の大仏に奉献したことに端を発するが、『正倉院の謎』では、内実は藤原仲麻呂の権力奪取のために使われた巧妙な道具にすぎなかったとする説をあげている。しかも、この正倉院はもともと日本人の文化財となっていたのに、文化庁の所轄でなく、皇室関係の宮内庁の所轄になって、宝庫は皇室の伝世御料と定められたことをあげている。又、正倉院の宝物は、七、八世紀のものと考えられてきたが、筆者は「聖武天皇の遺品」の多くは失われて、今は当初の4分の1にも満たない150点ほどだという。 おびただしい量の宝物が出入りして来たという。
教科書に出てくるような代表的な宝物、をあげてみると、
国家珍宝帳(14m),
螺鈿紫檀五弦琵琶(世界で一つ。らくだに乗った胡人や「宝相花」という想像上の花の文様あり、切手にもなって教科書に載る。)
紅牙撥鏤撥(こうげばちるばちといい、20cmで象牙を紅色に染めてある。)
鳥毛立女屏風 (唐時代の美人画)
銀薫炉 (21cm,唐草文様の透かし彫りがすごい)
金銀平文琴 (七弦)
平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう) 鏡で琥珀がはめ込まれ宝石の集大成)
羊木藤纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)
木画紫檀棊局(もくがしたんききょく)碁盤、象牙で線引き
撥鏤棊子(碁石のことで、かわいいお菓子のような、百済の王が藤原鎌足に送ったとされている。)
金銀鈿荘唐太刀(きんぎんでんそうのからたち) 宝剣である。
雑集 (聖武天皇が2歳で亡くなった息子のため、145の詩を書き写したもので、天平3年(731年)31歳のとき。
漆胡瓶(しっこへい) 水差しで西域の文様有。教科書によく出て来ます。
紅牙撥鏤尺(こうげばちるしゃく) 約30cmで1尺のものさし
        中国では王朝が変わると尺の長さが変わったという。そして日本も?「天皇のものさし」で由水常雄氏は謎があるという、読んでみたい。
⑮黄熟香(らんじゃたいともいう) 1m56cm 11.6kg
瑠璃杯(るりさかずき) 西アジア産のガラスに中国で脚をつけたもの。漆でつけてある。教科書に載る。
これぐらいは正倉院の常設として展示してもらいたいものです。
なぜ教科書に載せてあるのか?
この技術に触発されて頑張る子供たちは必ずやいると思う。
今は実に九千点余の宝物が実在しているが、勅封によって守られてきたというのは誤りであり、ガラス器は少なくとも平安末時代になって納入されたものとデータがあるという。 それと、鎌倉から明治にかけて納入されたものが多いという。
特に明治期。明治元年(1868)の神仏分離令による「廃仏毀釈」の嵐はすごいものであったという。神社側の仏寺仏僧に対する怨念が根深く、天皇家の奉ずる宗教として、大政復古をもってふたたび陽の目をみることになった。 維新政府による神祇中心主義から開封が建議されたが、廃仏毀釈の恐れより太政官は却下したという。
千有余年東大寺が管理していたが、先述のように、明治8年、宝物の重要性に鑑み、内務省の管轄となり、次いで農商務省を経て、宮内省に移り、現在は宮内庁となっている。 明治期より、天皇を中心とする国家建設のため、仏教よりも聖武天皇のご冥福を祈念した遺愛品の方が重要であったのであろう。
驚いたことには、明治9年 大久保利道氏は正倉院の錦や羅・綾などを全国に配布し、殖産興業に役立たせようとした。 又、伊藤博文氏は、明治18年宝物を拝観して、明治天皇の旨を奉じて、宝剣をことごとくたずさえて東京に帰り、天覧に供したという。そして、愛刀家の伊藤氏はハルピンへも名刀当麻国行・来国次の短刀をたずさえ、和泉守兼定の剣を仕込み杖にして常時離すことはなかったという。  戦後はGHQが開封、吉田茂氏も、はじめて正倉院を拝観したという。 
今日、我々は年一度正倉院展でほんの一部(今年は60数点と聞く)を見ることができるだけである。 正倉院の宝物は御物ではなく、国民の大切な文化財である。 幸い平成2年NHKの正倉院、北倉、南倉、中倉を撮るという番組があり、ビデオになっている。100点余りをハイビジョンで撮っている。見直したが、息を呑むとはこのことだと思えるほどすばらしい。出土して出てきたものでない良さがある。
その始まりから明治に至るまでの間、一度として皇室財産であった事はないが、今、宮内庁の所轄になっている。不可解ではある。つい数十年前の出来事なのに宝物出入りの謎は深いベールにおおわれたままである。しかし、多くの宝物が名もない人々の努力によって守り継がれてきたことに感動を覚えるものである。そして、謎は謎でも、本物の宝のすばらしさは日本の誇りだと思う。 この書ではまだ、南倉、北倉、中倉のことや、各時代の膨大なる宝物の出入りを詳細に調査し評価しておられる労作である。是非読まれることをお薦めしますし、正倉院展も行かれることをお薦めします。
お読み下され、感謝します。

たそがれの放浪者A wanderer in the twilight(3)

2006-11-02 07:37:27 | Weblog
たそがれの放浪者A wanderer in the twilight(3)平成霜月二日

彼はまだニューメキシコにいる。だんだん寒くなって来たみたいだ。
だが、広大無辺な環境は得がたい。2週間メール受信不調だったそうだ。
次のようにメールが来た。

「当地、朝は冬、昼は夏、西風時に強く、碧空はるか紫峰を望み
黄金のハコヤナギは無限に連なり、牧場にグレー丹頂鶴の群れ。
そんな現況です。」

ハコやなぎとは初耳。黄金に紅葉した様なのだろう。
向こうは柳が多く自生してるのだろう。
子供が登って遊べる位の柳だと以前映画で知った。
また、グレーの丹頂鶴とはどんな種類なのか?カナダから飛来して何処へ行くのかな。

彼もいよいよ11月10日にはラスベガス入りのはずだ。
Good luck to him.
お読み下され感謝します。

PS.アメリカの中間選挙がまじかに迫っている。日本の方が一つの情報(いじめ一色)で右往左往している。懐が狭いのだなあ。ま、旅行者にはタブーでしょうけど。