SOCCER NISUTA

なせば成る!!!!
レアル・マドリードについて書いていきます。

モウリーニョ「必要なのは意志の力」

2011-04-27 22:14:40 | レアル・マドリード
記事【スポーツナビ】
レアル・マドリーのジョゼ・モリーニョ監督は、バルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦を前に記者会見を行った。

 記者から「どちらが優位か」と聞かれたモリーニョ監督は、第1戦の前に優位なチームなど存在しないことを強調した。

「優位なチームなど存在しない。ペップ(グアルディオラ監督の愛称)が、われわれの方が優位だと言おうと言うまいと、わたしにとって重要なことではない。これはCLの準決勝だ。しかも、互いに互いを知り尽くしており、どちらも歴史ある強豪クラブであり、どちらの選手たちも重要な試合の戦い方を心得ている。第1戦が終わった後であれば、どちらが優位に立ち、どちらが不利になったか言えるかもしれない。同じことは、両チームの力に差があるシャルケとマンチェスター・ユナイテッドの一戦でも言えることだ。第1戦の前には優位なチームなどないのだ」

 一方、リカルド・カルバーリョが累積警告で第1戦を欠場することについてモリーニョ監督は、大きな戦力ダウンであることを認めつつ、トッテナムとのCL準々決勝第2戦で同選手にイエローカードを出されたことへの不満を示唆した。

「カルバーリョの欠場で、われわれは世界最高のセンターバックを欠くことになった。われわれにとっては痛すぎる処分だ。トッテナム戦では十分に気をつけてプレーしたにもかかわらず、イエローカードを出されてしまった。だが、わたしはペップのように抗議するつもりはない。それについては話したくない。なぜならば、われわれは気をつけてプレーしていたのに対し、もう一方(バルセロナのイニエスタ)は、累積警告を消化するためにわざとイエローカードをもらったかもしれないと考えると、処分の差に疑問を感じざるを得ないからだ。われわれは、選手たちに正直に戦ってほしい。彼らは世界最高のクラブでプレーする最高の選手たちだ。勝つために相手チームへの警告を期待する必要などない。もし相手が正々堂々と戦ってくれば、きっと素晴らしい試合になるし、優れている方が勝つことになるだろう。そして、もしそれが彼ら(バルセロナ)だったとしたら、0ー5で敗れたリーグ戦の時と同じく、わたしは彼らを祝福したい」

 昨シーズンのCL準決勝ではインテルを率いてバルセロナを退けたモリーニョ監督だが、当時のバルセロナには「宿敵レアル・マドリーのホームで優勝する」というプレッシャーが掛かっていたと考えているという。

「昨シーズン、宿命のライバルであるレアル・マドリーの本拠地がCL決勝の舞台だったことが、バルセロナに必要以上の使命感を背負わせた。もし、今回の決勝がカンプ・ノウ(バルセロナの本拠地)で行われるのであれば、レアル・マドリーも同じように感じるだろう。だが、われわれはそういった状況には置かれていない。それは、今回の決勝の舞台となるウェンブリーが、バルセロナがかつてCL優勝を決めたスタジアムであったとしてもだ」

 モリーニョ監督は、たとえ第1戦で勝利したとしても、バルセロナのホームで行われる第2戦を安心して迎えることはできないと考えているようだ。

「安心して第2戦に臨めることなど絶対にない。カンプ・ノウでバルセロナのような素晴らしいチームと戦うのだ。安全圏などない。(準々決勝で対戦した)トッテナムはいいチームだが、バルサではない。だが、(トッテナムのホームで戦った)第2戦で、われわれは彼らに苦しめられ、前半にはゴールを決められそうになった。わたしとしては、第1戦は拮抗(きっこう)した形の結果で終え、第2戦にすべてが決まる展開が望ましい。だが、物事の傾向は、時には覆されることもある。普通では考えにくいことが起こり、どちらかが期待に反する結果に終わる可能性もあり得るということだ」

 レアル・マドリーは、リーガ・エスパニョーラの前半戦でバルセロナに0-5と屈辱的な大敗を喫しながら、スペイン国王杯決勝での対戦ではリベンジを果たした。このことに対しモリーニョ監督は、すべては日々の努力のたまものであることを強調した。

「リーグ戦でバルセロナに0ー5で負けた監督と、スペイン国王杯でバルセロナを破った監督は同じ人物だ。バルセロナに勝つための“魔法の薬”などない。長い間ハードワークに励み、その結果、勝利できる力がついたにすぎない。(1-1で引き分けた)リーガでの2戦目と国王杯決勝ではいい試合ができたが、チームと監督がトップコンディションでたどり着いた結果なのだ」

 モリーニョ監督はまた、天才物理学者アルベルト・アインシュタインを引き合いに出し、ここ2試合のバルセロナ戦でのメンタリティーの変化について説明した。

「まず、わたし自身のモチベーションを高める必要があった。そうすれば、他人のモチベーションを上げるのも簡単になる。わたしはバルセロナに0-5で敗れた監督だ。あの試合の後、わたしは、アインシュタインのある言葉を選手たちに伝えた。『電気や蒸気の力よりも強い唯一の原動力は意志の力だ』とね。アインシュタインはばかではなかったということだ」

 ポルトやインテルでは、CL優勝を果たした後にチームを去っているモリーニョ監督だが、「レアル・マドリーでCLを制したらチームを去るのか」との質問には、次のように答えた。

「わたしはまだ勝っていない。それは、もしわたしが勝ったら最初に受けるべき質問だ。だが、わたしはまだレアル・マドリーでCLを勝ち取ってはいない」

 一方、準決勝の主審について聞かれたモリーニョ監督は、これまでのCLで数々の判定に泣かされてきたことを訴えた。
「わたしは審判と友人ではない。自分にとって不公平かつ誤った判定があれば批判もする。ある時の準決勝では、ゴールではない“幻のゴール”によって負けたこともある。リヨン戦では、グルクフが両手を使ってボールを止めるというファウルもあったが、認められなかった。こうした誤審には怒りを感じる。それが、わたしの悪いところなのかもしれないが」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿