ドイツ代表セバスティアン・ダイスラー(27歳)が16日、怪我を理由に現役引退を表明しました。
ダイスラーは会見の席で、「もはや、(サッカーを)楽しんでやれるレベルではなくなった。中途半端な状態では続けたくはない」と語りました。
同選手は18歳の若さでボルシア・メンヒェングラットバッハでトップデビューしました。その若さと才能から大きな期待を集めたダイスラーは2000年にドイツ代表デビューを果たし02年ワールドカップも出場確実とみられていましたが、腰の怪我により代表メンバーから外れ、出場は叶いませんでした。(ちなみに、02年ワールドカップでダイスラーが出場していたら優勝していたという意見も当時は出ていました)
その後、2003年に代表に復帰しましたが、期待の大きさからかくるプレッシャーに押しつぶされてうつ病になり長期離脱を余儀なくされました。
復帰したのは1年後の2004年。その年の9月には代表復帰も果たし、2005年にはコンフェデレーションズカップに出場し1アシストを記録。確実に復帰への道を歩み始めたダイスラーは06年ワールドカップへの出場も期待されましたが、再び悪夢がダイスラーを襲います。4年前のワールドカップと同じ怪我(腰)に見舞われ、たまも出場は叶いませんでした。
そして、2007年1月16日。“バスティ・ファンタジー”と呼ばれたドイツの天才MFは、その正確無比右足を十分に発揮できないまま、ピッチに別れを告げました。27歳でした。
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