デイビッド・ベッカム(イングランド代表、レアル・マドリード)
――レアル・マドリードは貴方を引き留めたがってますが…
「みんな知っているようにもう契約にサインをしているし、日曜日の試合が僕の最後の試合となる。僕がここに残れるという契約条項は存在しない。このユニフォームを着ることは名誉だったし、リーガ優勝の達成で夢は頂点に達するだろうね」
――レアル退団について
何度か言ったように、ここで僕のキャリアを終わらせたかった。でも、マンチェスターから去った時と同じ。これがフットボールなんだ。これは僕にとっての新たな挑戦だし、期待に胸を膨らませている。その反面ここから出て行くことは寂しいことでもある。僕はここで何のタイトルも獲っていない。でも、その歴史が変わろうとしている。優勝とともにレアル・マドリードを去るよ」
――17日の試合について
「大きな悲しみと感動が入り混ざった日となるだろうね」
――カペッロ監督について
「スポーツ面以上のことがあったのだと思うが、それについて話す時じゃない」
――この4年間について
「7人の監督に、たくさんのチームメイト、3人の会長…と多くのことが過ぎ去った。でも、僕はこのクラブに敬意を持っている。このクラブを批判することは決してない。この紋章に大きな大きな愛情を持っているし、白いユニフォームを着ることは大いなる名誉だったからね」
「最高の思い出は、レアル・マドリードとサインを交わした日だ。日曜日の試合に期待しているし、勝ったら、それはまた別の最高の思い出となる」
――17日の試合はロベルト・カルロスにとってもレアル最後の試合になりますが…
「彼のような伝説的な選手とその時を分かち合うことはうれしいこと。彼は最高の選手の一人であり、素晴らしい友人でもあるんだ」
――この4年間の嫌な思い出は?
「“ピッチから出て行け!”と野次を飛ばされたこと、でも後に、試合毎にファンは素晴らしかった。スペインに来る前から、ベルナベウのファンの要求の多いことは知っていた。今は彼らが望んでいることだけを考えている。可能性を掴んでいるわけだし、彼らから愛されていることを誇りに思っている。レアル・マドリードのファンは賞賛に値するんだ」
――今シーズン一時ピッチに立てなかった時期がありましたが…
「想像しえなかったことが起きた。悲しいことだし、大きな失望も味わった。そして、この決断(移籍)を下さざるを得なかった。チーム練習からも試合からも隔離され、厳しいシーズンを過ごしてきた。でも、プレーするために、特に世界でも最高のスタジアムであるベルナベウに立つために全力を尽くしてきた。最終的に事がいい方向へ流れた」
――最後に
「素晴らしい4年間を過ごしたということを繰り返し言いたい。優勝できようとそうでなくてもだ。クラブ、チームメイト、会長ら首脳陣、特にラウルにはお礼を言いたい。チームの支柱であり、賞賛に値する人物だ。ありがとう、そしてさようなら」