2002年6月4日PM6:00。埼玉スタジアム2002で2002FIFAワールドカップグループリーグ、グループH第1戦、日本vsベルギーの試合がキックオフしました。
日本にとって2度目のワールドカップは自国(韓国と共同開催)が舞台になりました。1度目のワールドカップはアルゼンチン、クロアチア、ジャマイカに3連敗を喫し、中山雅史の1ゴールのみを残して勝ち点1すら得ることなく散りました。今回は自国開催ということもあり、グループリーグ突破が最低条件。過去にグループリーグで敗退した開催国がいないだけに、日本がその最初のチームになることだけは避けたいため第1戦のベルギー戦は異様な緊張が立ち込めました。
他の30チームとは異なりサポーターの応援の下試合ができる日本は、“赤い悪魔”ベルギーと対等に戦います。前半戦、日本はロングボールを前線に放り込む単純な攻撃に終始して決定的チャンスは生まれませんでした。逆にベルギーは森岡を中心とした日本守備陣のミスを突き何度かカウンター攻撃を仕掛けますが、ゴールには至らず。初戦ということもあり(日本はホームということで、ベルギーはアウェイということで)お互いに牽制しあったまま0-0で前半終了。
後半戦、ベルギーが仕掛けます。後半12分、ベルギーのウィルモッツがオーバーヘッドで決めて待望の先制点をマーク、0-1。日本がベルギーに先制点を奪われ4年前のことが頭を過ります。
2分後の後半14分、小野伸二の自陣からのロングパスがベルギー守備陣混乱させ、最後は鈴木隆行が右足のつま先で決めて1-1。日本が劇的な同点ゴールを決めます!!
更に後半22分、稲本潤一がベルギーディフェンスを振り切り、渾身のシュートを左足で決めて2-1日本逆転ゴール!!
その後も柳沢がドリブルなどでチャンスメンクする理想的な展開で日本が勝ち点3獲得へ向けて残りの数十分を戦いますが、後半26分に森岡が負傷退場。代わりに宮元恒靖が入りまが、4分後の後半30分、サイドからのベルギーの攻撃に守備リーダーを失った日本守備陣は混乱して中途半端にクリア、ボールはあっという間に日本ゴール前に抜けて最後はバンデヘイデンに決められて2-2。日本が同点に追い付かれます。
その後、両者にゴールは生まれず試合終了。埼玉スタジアムに駈けつけた55.256人はスペクタクルな展開の末に、歴史的なワールドカップ初勝ち点を獲得した日本代表の試合に酔いしれました。
グループH第1戦
日本2-2ベルギー
ロシア2-0チュニジア
グループH第1戦順位
1位 ロシア 勝ち点:3 得点:2 失点:0 得失点差2
2位 日本 勝ち点:1 得点:2 失点:2 得失点差0
2位 ベルギー 勝ち点:1 得点:2 失点:2 得失点差0
4位 チュニジア 勝ち点:0 得点:0 失点:2 得失点差-2
以上、5年前の今日でした。