goo

それでも客はもどらない・・・・

理容店に洗髪設備の設置を義務づける改正条例案が千葉県議会に提出されるとのニュース。QBハウスなどのような短時間と低料金を売りにするカット専門店が増加しているので「髪を洗わないのは不衛生」と業界団体が請願を提出し議会で採択されたのを受けたらしい。既存店は対象外らしいのでカット専門店の新規進出を規制するのが狙いのようだ。旧来からの組合などが請願者となり、18人の自民党県議が紹介者として名を連ねたらしい。自民党は議会で過半数を占めるので条例案成立は確実の見通しとのこと。驚くことに同様の条例はすでに23道県で施行されているそうだ!

この条例だと新規店が洗髪設備を設けない場合には罰金などの罰則を設けるが、設置しても客に使う義務はなく洗髪設備を使うかは客次第。いずれにしても洗髪しても切った髪が十分に流されるとは限らず衛生的かどうかは店次第では意味をなさない。こういう点からも「髪を洗わないのは不衛生」というのは名目で目的は新規参入を防ぐのが狙いということがわかる。

短時間と低料金を売りにするカット専門店が増加したのは消費者が望むからである。隠居した老人じゃあるまいし、いまどきゆっくりと1時間もかけて床屋でオヤジと会話を楽しんで余分なサービスを受けて3千円以上の料金を払う時代でない。10分で髪を切りサッとすませて千円はありがたい。もしそれがイヤならセンスのない旧態依然とした床屋に行かず、オシャレなヘアサロンに行くのである。企業努力で生き残ることに知恵を出さず時代錯誤な既得権維持とそれに荷担する保護主義的な政策が、不景気な経済の立て直しにいっそうのブレーキをかけることになる。

市民は消費者としてこうした事実にもっと反論し、荷担する議員を排除すべきである。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )