上着もネクタイもないのが常態化したこの時期、こんなことを書き始めると変人扱いされ兼ねませんが.....
普段の合わせに何か新しい感じを加えることは出来ないかと思うと、人によっては雑誌をご覧になったり、何か指南書みたいなものを開くかも知れません。
もう15年以上前だったと思いますが、淡いブルーのギンガム・チェックあるいは同じ色づかいのリヴァース・ストライプのシャツにクリーム・イエローのグレナディン・タイというコーディネートの方をよく見る時期がありました。
私も以前からそういう合わせをしますし、今も年に一度くらいはしているかも知れません。
L.フェロウズのイラストで、雑誌の隙間をうめるようにシャツとタイのコーディネートのヴァリエーションを描いたものがあって、その'30年代の画の中にすでに全く同じコーディネートがあります。
ブルーのトーンといい、クリームの色合いといい何とも言えず良い色に描かれていて、実際にコーディネートしていた外国人もその頃そこまで合っている人は稀でした。
今ダイレクトに真似することはなくても、イラストレーターではやはりコーディネートという点でもローレンス・フェロウズが好きです。
自動車や建造物の緻密な表現ではL・サールバーグに軍配が上がると思いますが、フェロウズはおそらく目の前に参考資料なしでも自らの趣味でコーディネートが描ける人だったように思います。
その方面の画を集めていると他にも良い雰囲気のものに出会いますが、今回はJ.H.Barnum(1888〜1962)というイラストレーターが、紳士服メーカーの仕事で1926年春夏の商品を描いたものです。
これらの作品はカタログとしての意味もあり、他の作品から勘案すると、メーカーから依頼された時の資料に従ってただ忠実に描いただけかも知れません。
一般的に紳士服の最もエレガントだった時代は'30年代と言われていますし、映画などのイメージからその前の時代のスタイルはちょっと時代がかっている印象がありましたが、ここに描かれたイラストから伝わってくる雰囲気は'30年代とほとんど変わりません。
何だかワードローブが秋冬なんじゃないのとお思い方がいらっしゃることでしょう。
この画なんかキャメルのポロコートですから尚更です。
フランネルのパンツでスポーツしていた時代のこと、テニスのルネ・ラコステがチームメートと写る写真を思い出しました。
c.1930年
普段の合わせに何か新しい感じを加えることは出来ないかと思うと、人によっては雑誌をご覧になったり、何か指南書みたいなものを開くかも知れません。
もう15年以上前だったと思いますが、淡いブルーのギンガム・チェックあるいは同じ色づかいのリヴァース・ストライプのシャツにクリーム・イエローのグレナディン・タイというコーディネートの方をよく見る時期がありました。
私も以前からそういう合わせをしますし、今も年に一度くらいはしているかも知れません。
L.フェロウズのイラストで、雑誌の隙間をうめるようにシャツとタイのコーディネートのヴァリエーションを描いたものがあって、その'30年代の画の中にすでに全く同じコーディネートがあります。
ブルーのトーンといい、クリームの色合いといい何とも言えず良い色に描かれていて、実際にコーディネートしていた外国人もその頃そこまで合っている人は稀でした。
今ダイレクトに真似することはなくても、イラストレーターではやはりコーディネートという点でもローレンス・フェロウズが好きです。
自動車や建造物の緻密な表現ではL・サールバーグに軍配が上がると思いますが、フェロウズはおそらく目の前に参考資料なしでも自らの趣味でコーディネートが描ける人だったように思います。
その方面の画を集めていると他にも良い雰囲気のものに出会いますが、今回はJ.H.Barnum(1888〜1962)というイラストレーターが、紳士服メーカーの仕事で1926年春夏の商品を描いたものです。
これらの作品はカタログとしての意味もあり、他の作品から勘案すると、メーカーから依頼された時の資料に従ってただ忠実に描いただけかも知れません。
一般的に紳士服の最もエレガントだった時代は'30年代と言われていますし、映画などのイメージからその前の時代のスタイルはちょっと時代がかっている印象がありましたが、ここに描かれたイラストから伝わってくる雰囲気は'30年代とほとんど変わりません。
何だかワードローブが秋冬なんじゃないのとお思い方がいらっしゃることでしょう。
この画なんかキャメルのポロコートですから尚更です。
フランネルのパンツでスポーツしていた時代のこと、テニスのルネ・ラコステがチームメートと写る写真を思い出しました。
c.1930年