Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

節分にサスペンス

2021-02-02 | 映画
以前は海外のドラマを観ていても、自分が興味のある時代設定の話だとつい細部まで気になりますから、もの足りないと次第に見なくなってしまいました。
おうち時間がいっぱいあっても、あんまりウルサイことを言ってると観るものがなくなってしまうので、何となく古いのを見返しています。
衣装とかやはりモヤモヤする部分があるものの、ちょっとしたセリフの中に後々為になりそうな要素がひそんでます。

例えば「名探偵ポワロ」の中に、ポアロがクリーニング屋のシャツの糊付に不満をもらす場面があります。
クリーニング店宛に手紙を書いてもらうのですが、秘書によれば全部中国人だから何度言っても通じないとのこと。
するとパートナーのヘイスティングスが、衿を折ったシャツ(つまり今日私たちが着ている型のシャツ)が今の流行りだから着てみたらと勧めると、「このポアロが流行に左右されるとでも?」と切り返します。

普段忘れてますが、シャツの型が違ったんですね。
'20年代から'30年代の過渡期には、一部の層には混在していたのかもしれません。


(この時期に送られてくるお札)

また「トミー&タペンス」で奥さんになるタペンスは衣裳持ちで、特に好きだという「帽子のコレクションが多過ぎでは?」とトミーはやんわり釘をさしますが、もちろん帽子はさらに増えます。
どこに線があるか分かりませんが、セリフからその時代の女性でも40個は多いという感覚なのかな、と漠然としたラインが浮かび上がります。

もちろん現代に書かれた脚本ですから、全てが参考になるとは限りません。
場合によっては後の時代の内容が混ざっている可能性もありますから、その辺は差し引いて考える必要がありそうです。
そんなことを考えていたら、サスペンスそっちのけで少しもハラハラしません。
やはり話に没入するべきでした。
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