明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
今日はたいへん穏やかな日で、布団や洗濯物を干すには最適でしたが、走るにはどうだったでしょう。
なぜ見てしまうんだろう思いながら、三日間とも朝から駅伝を見ました。
色々スポーツはありますが、突き詰めていくと、一番シンプルなのは走ることだから...
おまけにタスキを繋ぐとそこにドラマが生まれるから...
結局なぜ見てしまうか分からずじまいですが、人間が走るから色々不測の事態があったりして、目が離せないのかも知れません。
既に書いてますが、生地もPCでデザインしてきれいに整った細い糸で夏物のチェックなんか織ると、あまりに整然とし過ぎて紙にプリントしたみたいに見えるものがあります。
男性の服としてはそれがアダというか、必ずしも良く見えないんですね。
ジャケットなんかは特に不規則な糸だったり、整い過ぎてないものの方が魅力的だったりします。
駅伝も色々な個性の走者がリレーするからドラマチックなのか、なんて無理矢理こじつけました。
いずれにしても今回の箱根駅伝はすばらしい記録続出で、「200km以上走ってきて、最後数秒の決着か」という実況どおりの3位争いや、10区での記録更新など見所がたくさんありました。
実際には違いますが、昨年は一年の半分くらい生地を探していたような気がします。
画像のジャケットの生地は、「カシミヤで何か良い色柄はないですか」という秋口のリクエストに応えて探したものです。
杢糸使いのダークブラウンのグレンチェックに、ボルドーのオーバーペイン。
カシミヤの艶を杢糸が少し抑え、濃茶とボルドーの巧みな調和で実物はもっと深い美しい色合いです。
色々お持ちでも、服好きの方が好む良い色だと思います。
年末に上がったので、ご注文くださった方のご好意により撮影させて頂きました。
画像では20年以上前ナポリのロンドン・ハウスで購入のエクルーにボルドーのヘアライン・ストライプのシャツ、明るいベージュのカシミヤ・タイを合わせていますが、他にも様々なバリエーションをイメージさせるジャケットです。