Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

好きこそものの........

2013-06-04 | Others
 ロッセリーニではありませんが、2週間のイタリア旅行から帰ったきた人に会うと、一目で今回の成果が分かるくらい良い着こなしをしています。
「腕をあげたんじゃない」
「いぇ、イタリア人のおかげ」というので、向こうの人が合わせてくれたのかと思ったら、各々別の店で買い求めたものを自分で組み合わせたとのことで、単なる謙遜みたいです。



かいつまんで聞いただけですが、リグーリアからプッリャまでイタリア縦断しながら本業が忙しかったはずなので、買物にばかり時間を費やしていられなかったでしょう。
でも、今日本に入ってない品や入ったことのない良いものを、「しばらくは大丈夫」というくらい仕入れて来たそうです。

それらのほとんどは日本で買うことが出来ませんが、例えばそのジャケットと同じブランドは日本にも入っています。
日本で数十万で売られるそのブランドのジャケットは、現在日本で展開しているのはまったく傾向の違うスタイル・色柄です。
イタリアの店にとっては、そうしたブランドも国内メーカーという地の利もあり、小さいロットにも対応する習慣と、相応の付き合いで出来あがった関係から、当然自分の店の顧客に合うスタイル・色柄を選択していることでしょう。

必ずしも店主がお洒落に見えなかったりして心配になりますが、商品には良い色柄が混在していることがあります。
訊けば自信たっぷりに「見てってくれ」と言わんばかりの返事が返ってくるに違いありませんが、意図してのことか偶然か、その辺は定かではありません。
ただ、まるっきりハズし続けていては淘汰されているでしょう。

翻って、日本のモンテナポレオーネ+スピガ、トルナブォーニ、コンドッティ+ボルゴニョーナを足したより広くて繁華な商圏を歩いてみても、ブランドはあるけど琴線にふれるような品になかなか出会わないのは何故だろう、と夜中に目覚めて考えました。
日本では知られていないものがほとんどですが、良い買物をしてきたのを見せてもらって、好きに勝るものはないなぁという感慨に至りました。




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